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2017-10

二つ岩(網走市) - 2017.10.18 Wed

 網走から北に3kmほど、能取岬方面へ走っていくと、海岸線沿いに二ツ岩がある。一口に二つ岩といても、一つは独立した岩ながら、もう一つの方は陸続きであるので、これを二つ岩と見るか、陸に続いているほうは数に入れずに一つだけ単独の岩があるというのが正しいか迷う所だ。何れにしても、これを二つ岩と呼んでいることだけは確かである。
 網走市街地から道道76号を北上すると、海岸沿いから2つにわかれた岩が見られるようになる。これが二つ岩である。これらの岩の手前には駐車場とその奥にはホテルか料亭のような建物がある。
 これらの岩には近付くことができるので、歩いて行ってみることにした。
 これまで、奥の岩まで近付いたことはあるが、これの向こう側に渡ったことはなかった。だが、ここへくるのもこれが最後になるかもしれないと思い、先まで進んでみることにした。
 この岩の上の方には白い花が咲いていた。
 この前、根室に行った際、ここの崖っぷちに咲くというキヨシソウを見たいと思って道の駅で尋ねてみたが、具体的に咲く場所は分からなかったので、潔く諦めたという経緯があった。
 これで、この花がキヨシソウであるかもしれないと、この新発見を喜び、急いでカメラを構えたことはいうまでもない。
 しかし、この花の咲いている場所は手の届かない上の方である。200ミリメートル(mm)の望遠レンズを目いっぱいに伸ばして撮ってはみた。しかし、これをディスプレイで再確認してみたが、どんな花が写っているか分からないという状態であった。
 家に帰ってから、パソコンに移して引き伸ばして見ると、タネツケバナの系統の花で、キヨシソウでも、トモシリソウでもないことが分かり、少し落胆した。
 しかし、こんな場所に咲く花である。珍しい花であって欲しいと思っている。
2017_10_18 二つ岩-0381

小清水原生花園(小清水町) - 2017.10.17 Tue

 小清水原生花園は、北海道にいくつもある原生花園のうち、特別に名が通っているので、花に興味のない人たちでも北海道の東部、オホーツク海側を訪れれば、1度は訪れるといっても過言ではない。ちなみに、場所は網走と知床を結ぶ国道244号沿いにあることから、両者の見物をする人にとっては必ず立ち寄るという立地条件の良さも、ここを訪れる要因の1つである。
 ここに咲く花は、エゾノコリンゴ、ツルキジムシロ、ハタザオなどなどに始まり、エゾキスゲ、エゾスカシユリ、エゾカンゾウなどなどと40数種におよぶといわれている。
 私たちが、今年、最初に訪れたのは6月19日で、知床から網走へ向かう途中であった。
 このとき、特に見てみたいと思っていたものはなかったが、最初ということでもあり、表敬的に訪れたにすぎない。しかし、結果的には、センダイハギ、ハマエンドウ、ヒメイズイ、ハマナス、クロユリなどなどに出合っている。
 この中で、特に出合いを喜べたのは、最後に残っていたクロユリだった。これが咲いていたのは井戸のある奥で、普段はここまであまり足を伸ばさないが、このときはここに咲いているとの情報を得ていたので、わざわざここを覗きに行ったという経緯がある。
 ここへ行って、特に気付いたことがあった。それは中国人の観光客が多いという点であった。このときも多くの中国人団体客がきていた。表面的には私たち日本人と何ら変わることなく、黙っていれば分からないが、口を開けば日本人より甲高く、大きな話し声で、直ぐに分かる。
2017_10_17 小清水-1917

野付半島(別海町) - 2017.10.16 Mon

 根室半島と知床半島の概ね中間地点にあるのが野付半島である。
 この半島は、砂嘴 (さし) によって形成された特殊な形をする半島で、そこにはいく種類もの植物が生育するほか、干潟部分には渡り鳥を始め、各種野鳥の絶好の住処になっている。
 6月18日の早朝に根室の落石岬で野生のエゾシカを見たのち、オホーツク海を北上して、この半島に足を踏み入れた。
 この日は朝から天気が芳しいものではなく、上空には黒い厚い雲が覆い尽くしていることは根室でも、ここ野付半島でも変わることはなかった。
 このため、野付半島の中ほどにあるネイチャーセンターも、寒空に震えながら建っている感が強かったが、中へ入ると思いの他に多くの人で混み合っていた。
 この状況では、ここには長居は出来ないので外に出るが、さて、これからどうするかと思案することになる。
 普通なら、ここの散策路で花を探しながら歩き、その後は海の中に敷設された高架木道を通ってトドワラ見物にでも行けばよいが、本日のような天気ではこれを実行に移すとなると大義である。ちなみに、トドワラは、野付半島にある立ち枯れたトドマツ林の跡のことをいう。
 仕方がないので、花の散策をするだけで帰るという中途半端なことでお茶を濁すことになった。
 ここの散策路は、細い道と広い道が2本、平行に付いている。前者は私たちのような観光客が花を探して散策する道、後者はこれまで馬車による観光する道であった。だが、この車をひく馬が死んでしまい、昨年は休業していた。このため、新しい馬でも入ったかと思ったが、今年からは馬ではなく、大きなトラクターが車をひいていた。
 花の散策路の終点まで行ってはみたが、目新しい花は見付けられずに終わる。
 帰って、ネイチャーセンターに戻り、世間話をしていると、ここの係員がクロユリが1株だけだが咲いているということをいい出した。早速、これを見に行こうとすると、この係員が咲いているところを教えてくれるといって、案内がてらに付いてきてくれた。こうして、クロユリに出合うことができ、この少しの収穫を無性に嬉しく思った。
2017_10_16 トドワラ-1800

落石岬(根室市) - 2017.10.15 Sun

 6月17日の夕刻、根室半島の付根にある道の駅『スワン44ねむろ』に到着。ここの近くにある春国岱にて花を見て歩いたが、案の定、狙いのオオサクラソウには些か遅く、終盤のものを1つ見ただけにとどまった。そして、この日はこの道の駅にて泊まることになった。
 翌18日、天気予報どおりの曇った天気で、観光には不向きではあったが、朝早く落石岬に向かった。
 道の駅が半島の北側、オホーツク海に面していたが、ここ落石岬はちょうど反対側、太平洋に突き出た岬であった。
 この岬には、落石岬灯台があるが、無人灯台で常駐者がいないこともあって通行手段は徒歩のみ、車道は通常は閉鎖されている。通行が禁止された所からは一般の観光客は徒歩で2キロメートル(km)内外を歩くことになる。この歩行者道路は、ほぼ直線で湿原の中に造られた木道の上を歩くようになっている。
 なお、この途中にサカイツツジの群生地があるが、ここはこれの南限自生地として有名で、国の天然記念物に指定されている。
 また、この湿原の一帯にエゾシカの住処になっており、運が良いとこれらの群れに出合うことができるので、根室に行くとこれを見たさにここを訪れることが多い。
 この日、早起きして、ここを訪れたのにはこれに出合いたいがためである。だが、ここへ到着する手前からガスが出て、視界が悪くなってきて、出合いは半ば諦めざるを得なかった。
 車を停めて歩き始めるが、濃いガスに災いされ、また寒さも尋常ではないので、この時点で早くも帰ることを考えていた。
 駐車地から100メートル(m)くらい歩くと、旧・落石無線通信局の廃屋がある。この辺りからエゾシカとの遭遇があるので、注意して前方を眺めると何かがいる気配を感じる。
 見えない先に注意を集中させると、何とエゾシカらしきものがガスの中からボッと浮かび上がってきた。この瞬間は何とも神秘的で、神々しくさえも見えた。もちろん感傷に浸る間もなく、カメラを構えてシャッターを夢中で押していた。
 このガスの中のエゾシカは、今までに見たこともない条件で現れ、これを捉えていたので出来上がりを大いに期待していた。しかし、実際に写真にしてみると、撮影当初に感じたものではななく、単にガスの中にボンヤリとエゾシカが写っていたに過ぎず、あのとき感じた神秘的かつ神々しさというものは何処へ消え去ったのだろうと思う反面、あのときの事実は何処へ行ってしまったのだろうと不思議な感覚に陥る。
2017_10_15 落石岬-1718

霧多布岬(浜中町) - 2017.10.14 Sat

 霧多布(きりたっぷ)岬は、正式には湯沸(とうふつ)岬という。
 この岬は、標高40~60メートルのテーブル型の霧多布半島の東側に位置し、太平洋の荒波に突き出ており、周辺には展望台、キャンプ場もあり、町民のいこいの広場ともなっている。
 展望台からは、3キロ先にはアザラシのいる帆掛岩、浜中湾越しに奔幌戸(ぽんぽろと)、貰人(もうらいと)の絶壁、海岸線等を臨むことができる。また、霧多布岬には『トッカリ岬のうた』という伝説があり、この地にアザラシが見られる理由が現代にも語りつがれていることから、この岬自体をトッカリ岬ともいう。
 この岬には、6月17日に訪れたが、このときが初めてのことではなく、2012年の花旅の折にもここを尋ねている。しかし、当時の記憶は断片的なものしかなく、何だか、初めて訪れた場所のように感じた。何しろ、2012年のときは今にも降り出しそうな悪い天気で、この日のように綺麗に晴れ上がっていたわけではないので、余計に感じが違うのかもしれない。
 駐車場に車を停めて灯台の方へ歩いていく。すると、この道路脇には、オオバナノエンレイソウが咲いていて、ビックリするとともに大いに喜ぶ。ここのオオバナエンレイソウは、見るからに花が大きく、今まで見ていたものがシロバナエンレイソウの間違いではなかったかと思ったほどである。この花は、灯台まで断続的に続いていた。
 この灯台で最後だと思っていたが、その先への道が付いており、これを辿っていくと木製の歌碑の立つ展望台と、もう1つ、『きりたっぷ岬』という通称名を書いた展望台があった。
 『トッカリ岬のうた』
 北海道では、まだアイヌ民族だけが暮らしていた、はるか昔の話しである。
 その頃の霧多布(キータプ)は半島ではなく、海に浮かぶ島であった。そのキータプ島には、イワシワッカ酋長を中心としたウタリ族が暮らしていた。酋長の1人娘イメカノは、類を見ないほど美しい女性で、その噂は広く知れ渡っていた。
 ある年、根室(ネモロ)で一大勢力をもつパラピタ族の大酋長が、息子ペンリとイメカノの縁組を申込んできた。イメカノには、カントールカという許婚がいたため、パラピタ族の大酋長の申し出とはいえ、イワシワッカ酋長は、その縁談を断った。
 すると、パラピタ族の大酋長は、イワシワッカ酋長の無礼に腹を立て、格下のウタリ族に力でモノをいわそうと武力による攻撃をしかけてきた。
 トーフツ山で迎え撃つウタリ族だったが、圧倒的な勢力にかなうわけもなかった。それでも、カントールカは、果敢に敵陣に攻め入り、何と大酋長を討ち果たした。その瞬間、彼もまた敵の毒矢に射抜かれ、首を打たれ無残にも骸と化してしまう。正気を失ったイメカノは、敵陣に倒れたカントールカの首を抱え、崖から飛びこみ、自害して果ててしまった。
 そして何時しか、イメカノが果てた場所にカントールカの首が岩となって浮かび、周辺をイメカノがトッカリ(アザラシ)となって泳ぎまわるようになった、と言い伝えられている。
 なお、戦場と化したトーフツ山の山肌には、あでやかなあやめが、毎年、咲きあふれ、何時のころからか、この岬を『トッカリ岬』、この丘を『あやめが丘』と呼ぶようになり、2人の恋物語を語り継いでいる。
2017_10_14 霧多布岬-1661a

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