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2017-10

奥伊吹詣 - 2016.03.20 Sun

セツブンソウの群生地
 近年、春先になると、毎年のように決まって訪れる場所がある。
 それは、伊吹山の西側の山麓のひなびた集落である。そこの正式の地名は、滋賀県米原市大久保という。
 ここにはセツブンソウの群生地があり、この集落では花の季節に合わせて『セツブンソウふれあい祭り』を開催するなど、この群生地を集落の宝として大切に守っている。
 3月17日(木曜日)、姫君と共にこのセツブンソウの群生地を訪れる。
 この日は、終日にわたって快晴が続き、気温も4月中旬と同じというポカポカ陽気で、花見物としてはもってこいの条件であった。
 11時頃、この集落に着くが、あまりの天気の良さに予定を変更して、もう1つの予定を先に済ませることにする。それは、この大久保集落の隣、下板並集落に咲く、アズマイチゲの鑑賞である。
 アズマイチゲは、気温とか、太陽の光に敏感に反応して花を開いたり閉じたりする気難しい花である。このため、この花が一斉に、そろって花が開いた様は、これまで1度も見たことがない。しかし、この日ならばとの予感があって私をここへ急がせた。
 ところが、いざ、アズマイチゲの群生地に着いてみると、まだ時間的に早かったようで日陰部分が多く、花を開いたものはポツポツと散見されるのみであった。このように目論見は見事に外れたが、陽の当たる午後ともなれば花も開くことだろうことが分かっているだけに、特段、落胆することはなかった。
00000 DSC_0124
 このような状態であるアズマイチゲは後回しにして、セツブンソウを先に済ませることにして、大久保集落まで戻る。
 集落内に設けられた駐車場に車を停めて、群生地まで歩いていく。その途中に出会った村人が、カメラを抱えた私たちの姿を見て、一瞥して花見物客だと推定したのだろう。「セツブンソウは終わってしまいました」と申し訳なさそうに教えてくれる。今年は暖かく、雪が少なかったので開花が早かったために、花は散ってしまったようだ。
 こうしてセツブンソウは空振りに終わったが、ここにはキバナノアマナが咲くので、これを探すことに気持ちを切り替える。
 群生地に到着して見ると、村人の言葉どおり、セツブンソウは葉っぱを残すのみ、見事に何も残ってはいなかった。
 これを見て、最初からキバナノアマナを探すことに専念する。
 この群生地の中は、花の保護のためか、いたる所にロープで立入禁止区域が設けられていて、広い群生地だといっても立入可能な場所は意外に少ない。このほうが小さい花を探すのには都合がよい。
 間もなく、第1号が見付かる。こうなると次から次へと新しいものが見付かることは何時もの通りで、都合、10株以上を見付けることができた。しかし、残念なことに、これまでに多くの人たちが立ち入っているためか、これら見付けた花の大半は形が壊れたものが多く、写真の被写体としては不適な物が大半であった。それでも、鈴鹿ではあまりお目にかかることの少ない花に出合えたことに満足して撮影を終える。ちなみに、鈴鹿でキバナノアマナを見たのは、藤原岳で1、2度、お目にかかっただけである。
 次は、キクザキイチゲである。この花は、以前、セツブンソウの群生地と背中合わせの場所の一角にポツンと咲いていた。数が多い年もあるが、反対に少ない年もあるので、『今年は、どうであろう』と、期待半分で行ってみる。
 結果は、今年は不作であった。一角の隅の方に紫色の1輪が頼りなげに咲いていたのみだった。
 ここで急に空腹感が襲ってきた。
 この大久保地区は商店というのもおこがましいような小さい店が1軒あるのみで、食堂などが存在するような土地柄ではない。これがあるのは、国道365号沿いの道の駅(伊吹の里)周辺のみである。このため、ここまで戻り、トイレを済ませて中へ入ろうとすると、何と、休みであった。これまでに休みにぶつかったことはなく、休みがあるとは思ってもいなかったので驚いた。だが、この周辺に蕎麦屋などがあって食事はできるため、大勢に影響を及ぼすまでには至らなかった。
 食事を終えて、再び、下板並集落へ戻る。
 アズマイチゲの群生地を訪れると、午前中には日陰になっていた所にも燦々と陽の光が降り注いでいた。この光を自分の中へ取り込もうとするかのように花びらをいっぱいに開いたアズマイチゲの群れが勢ぞろいしていた。
 ここには、これまでに何度となく訪れている。この際、1輪、2輪と花を開いたものを見ることはあったが、群落の花がこのようにそろって咲き誇る様は1度も見ることはなかっただけに大きな感激を味わうことになった。
 これらの一連の撮影を終え、満足感に包まれて、この集落を後にする。
 次に訪れたのは、午前中と同じく大久保集落である。ここを再訪したのは、セツブンソウに未練があったわけではなく、午前中には腹が減って後回しにしたミスミソウが目的の花であった。
 目的地へ行ってみると、咲いているには咲いていたが、ポツ、ポツ、ポツッと咲いているだけで、以前に比べると貧弱になった感が否めなかった。それでも、ミスミソウは今年になってからは初めて見る花であるので、懐かしさもあって花の前にうずくまることになった。
 こうして十分な収穫に大満足して、ルンルン気分で帰途に着いた。
 これだけに終わればよかったが、そうとはならなかった。
 途中、夕食のために立ち寄った食堂で、車止めがあると思い込んでバックしたところ、車が停まったのは柱にぶつかってのことであった。後刻、再確認すると、車止めに見えたのは後ろの白線であったというお粗末な話である。こうして車の後部バンパー部分の塗装が少しはげ落ち、小さい凹みの疵も付くという大きな被害を蒙ることになった。ちなみに、相手の柱は鉄骨に緩衝材が巻いてあったので、これが無疵で済んだことが不幸中の幸いであった。
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● COMMENT ●

伊吹の西山麓にセツブンソウやアズマイチゲの群落があるのですか。
花の穴場をご存じとは、さすが三太夫さんですね。

 モタさん、おはようございます。
 セツブンソウの群生地については有名で、山野草ファンの人たち、皆さんがご存知のようですよ。私たちもネットで知り、探しに出かけて以来、毎年のようにその時期になると行っています。
 モタさんは、お元気で山に専念できるので花は二の次だと推察するが、私の場合は山がだんだんと無理になるにつれ、花への比重が高くなりました。


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