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2017-04

こぼれ話 in 北海道 ① - 2014.09.15 Mon

熱 中 症
 6月30日、紋別でのことだった。
 水鼻(汁)が止まらなくなり、ティッシュペーパーを丸めて鼻の穴へ詰めなくては追っ付かくなってくる。これには堪らず、医者の診察を受けることにする。
 とはいえ、地理不案内の旅先のこと、病院も医者もまったく分からず、何処へ行ってよいのかさえも雲を掴むようなものだった。
 でも、持参したタブレットが、早速、威力を発揮することになる。『紋別 内科医院』で検索すると、竹山医院(仮名)がヒットした。架電して都合を尋ねると、診察は可能ということだった。 カーナビに案内させて竹山医院へ赴く。この医院は込み入った場所にあり、住所だけで辿り着くのは難儀しただろうし、地図があったとしても右も左も分からない旅先では、はたして無事に到着できた否かは疑問である。
 先のタブレットといい、このカーナビといい、本当に今は便利になったものだ。
 到着した医院で保険証を提示して受付を済ませると、体温計が渡され、検温するように申し渡される。体温のことはまったく頭になく、平熱だと思っていたというより、発熱しているなどとは考えていなかったし、発熱時に感じる異常もなかった。だが結果は、37度ちょうど。私にしては微熱であった。これが分かってみると、今まで何ともなかった身体が、何だか気だるく感じてきたので、不思議なものである。新しく悪い部分が出てきたためか、どうかは分からないが、鼻の奥のほうが乾いてきた感じがして水鼻の症状は治まってくる。
 こんな状態のときに診察の順番が回ってきて、診察室の中へ入っていくと中年の医師が椅子に座っていた。
 私が症状を説明すると、その医師が私の口の中、ノドを覗き見てからおもむろに口を開いた。
 「意外と思われるかもしれないが、これは風邪ではありません」と真面目な顔で言い、怪訝そうな顔をした私を見てさらに言葉を繋いだ。「驚かれるでしょうが、これは熱中症です。お心当たりがありませんか」と問われる。いくら涼しい北海道だと言っても、日中は暑い。したがって、心当たりはいくらでもあるが、何だか違和感が残った。
 それから熱中症について断片的に語り始めた。これによると、昔は熱中症という病名はなく、夏風邪だと思われていたものが実は熱中症。また、夏風邪は治りが悪いといわれていたが、熱中症だから風邪薬を飲んでも治らないのは当然だ、などなどと語った。そして熱中症に対処する方法というような内容の印刷物を手渡し、これを読んでおくようにとのことだった。
 投薬は、ディレグラ配合錠と漢方の小青竜湯だった。薬局でくれた紙をみると、どちらもアレルギー性鼻炎に利くとなっていた。
 薬をもらったときには、鼻水はスッカリ治まっていたので、これら胡散臭い薬は1回も飲まずに終わった。
 それにしても、この医者のいい加減さは、昔聞いたことのある手遅れ先生に相通じるところがある。手遅れ先生とは、治療に際して『手遅れ』だと最初から予防線を張って最悪のときに備える医者のことである。紋別の医者は、風邪の症状で訪れた患者の総てに、新しい病名である熱中症だとの診断を下して奇をてらい、患者の評判を高めようという意図が見えみえだからだ。
 ちなみに、私がこのように断じる理由は、①水鼻が止まらない、②微熱がある、③喉の状態、この3点で病名を断言できるとは考えられないからだ。心ある医者なら、熱中症の疑いがあるとか、風邪の症状だから薬を飲んで様子を見るようにとくらいしか言わないだろう。少なくとも、この段階では熱中症だと断定するには素人の私が考えても材料が不足する。
 ちなみに、翌朝には何時ものように爽やかな朝を迎えた。前述のように1錠の薬を飲むことなく、治ってしまったのだ。 
ガリンコ号1世
引退した観光砕氷船『ガリンコ号1世』。現在は2世が活躍中である。

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