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2017-06

横尾山(よこおやま・1818m) - 2014.06.03 Tue

頂上には到達せず
 5月28日、横尾山に登った。
 横尾山と言っても、この山の名前も所在についても知る人は少ないと思うが、私たちは4年連続で登っている。この山を知ったのは、ネットであった。ここへ登った人が、「この山でオキナグサを見た」と写真入りで報告しているのを目にして、私もこの花に会いたくて仕方がなくなり、この翌年、初挑戦して見事に対面を果たした。
 その後、2年連続して訪れたが、結局、花には巡り合えずに終わった。このため、今年こそはと勢い込んで臨んだという次第である。
 横尾山というのは、日本百名山の1つである瑞牆山(みずがきやま)の西北西、山梨県と長野県の県境に位置する標高1818mの山である。
 この山へ登るには信州峠から往復するコースが代表的である。
 信州峠には、山梨県側からも長野県(川上村)側からも行くことができるが、長野県側からだと緩やか、かつ直線的な道が付いているので走り易い。カーナビに案内を任せても、このルートを推奨することからみて、これが距離的にも最短だと思われる。
 前夜、私たちは『道の駅・信州蔦木宿』に泊まり、当日、八ヶ岳高原ラインおよび清里ラインを走り継いで国道141号に出て、国内鉄道駅で最も標高の高い場所にあることで有名な野辺山駅から右折して川上村へ向かうというルートで信州峠に到着した。ちなみに、このルートで行くとき、宿泊は信州蔦木宿よりも『道の駅・こぶちざわ』のほうが都合のよいことが後になって分かる。
 峠に着くと、ここの駐車場には山梨ナンバーの車が1台停まっているのみで、これまでに比べると最も静かであった。
 ここで朝食を採っていると、新たに1台がやってきたが、これは山菜採りの車だった。
横尾山
 朝食後、身支度を整えてから歩き始める。
 この峠の標高は1470m、横尾山頂上のそれが1818m。ということは、出発地点から頂上まで僅か350mという手軽な山である。
 最初のうちはカラマツなどが疎らに生える自然林の中を歩いていくが、傾斜はほぼ平坦だと言ってもいいほどの緩やかな登り勾配の道が付いている。また、ここは土の道で非常に歩き易い。
 道の両側には背丈の低い笹が生えているが、密度は粗く何処へでも歩いて行ける程度の笹である。
 この笹に隠れるようにスミレが多く咲いている。また、ワダソウも少し見かけたが、以前に比べると少なく、花も形のよいものは少なく、こういう意味では収穫の乏しい道である。でも、上まで登ればそれなりの収穫は見込めることは経験して分かっているので、とにかく前進していく。
 この山は、最初のうちはダラダラとした登り勾配だが、途中、標高1600mから1700mの間、差引100mを一気に登り上がると、そこが『カヤトの原』と呼ばれている平坦地になる。ここから頂上までは多少のアップダウンのある尾根歩きながら、平地歩きの延長のようなものだ。
 勾配がきつくなってきた。100mを一気に登り上がる、このコース中で最も過酷な場所に差し掛かったことになる。ここに立ち入ると、道も今までの土の道から岩混じりの道になってくる。
 この道を必死になって登り上がっていると、間もなく、目の前に青い空が見えてきた。この急勾配の登りが終わりに近付いたことが分かってホッとする。
 『カヤトの原』の一角に立つ。ここまでくれば、もう大丈夫だと安堵する一瞬でもある。
 ここで真っ先に出迎えてくれたのが、花付きのいいフデリンドウであった。上から降り注ぐ太陽の強い日差しに負けないようにスクッと立っているかのようであった。
 少し進むと、『カヤトの原』の標識が立っている場所にやってくる。ここからは富士山が見えるのだが、今は頭上は晴れて青空であるのだが、南の遠くには雲が富士を覆い隠すようにかかっていて、これを見ることはできなかった。
 これから広い『カヤトの原』でオキナグサの探索が始めなくてはならない。一昨年も、昨年も空振りに終わっているだけに、ぜひとも見付け出したいと勢い勇んで探し始める。
 真っ先に最初に見付けた場所に行ってみるが、その当時とは異なって枯れたカヤトが地面を完全に覆い隠してしまっていた。内心、『これは酷い』と思ったものの、探してみなくては諦めることもできないので、この中へ足を踏み入れる。
 どれくらいの時間を探していただろう。詳しいことは分からないが、この探索も下山してくる登山者に出会ったのを機に終わらせることにする。
 登山口から横尾山の頂上までの距離は2250m。今までに歩いてきたのは1740mで、およそ4分の3の地点にいる。ということは、頂上まで残り4分の1、510mに過ぎない。行きたい気持ちもあるにはあったが、それより彼から聞いたオキナグサに早く出合いたいという気持ちのほうが強く、潔く登頂を諦めて戻ることを決意する。
 登山口に戻ったときは、まだ昼前であった。これから彼に教えてもらった場所まで充分に行くことができる。これを手早く計算して、大急ぎで車に乗り込む。

フデリンドウ

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