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藤原岳①(ふじわらたけ・1140m) - 2014.04.18 Fri

目的を達成して大満足
 毎年、春には最少でも1度は訪れる山がある。それは花の百名山に数えられる藤原岳だ。
 今年も『行かなければ……』と気をもんでいたが、天気と私の病院行きとの都合でなかなか実行に移せないでいたが、4月16日に決行となった。だが、姫君は歯医者の予約が入っていて行くことができないので、珍しく私単独の山行きとなった。
 7時前に自宅を出て、何時ものコースをひた走り、8時30分頃に藤原岳登山口のある大貝戸の神武神社前の駐車場に到着する。すると、25台を収容するというここの駐車場も既にいっぱいに近い車で埋まり、空いているのは2台分だけであった。もう5分も遅れて到着なら有料駐車場に停めざるを得ず、助かったと胸を撫で下ろした。それにしても平日であるのにかかわらず、早くから多くの人が集まるものだと、花の百名山の人気のほどを垣間見た思いであった。
 このとき、目に付いたのは滋賀県ナンバーの小型バス。これに乗ってきた10名内外が長い時間をかけて準備運動をしている姿が印象的であった。
 私には準備体操を行う習慣はなく、靴――といってもゴム長だが――を履き替えれば準備は完了となって出発できる。私が歩き始めると、滋賀の連中も出発した。
 ちなみに、この駐車場、すなわち登山口の標高は170m。ここから藤原避難小屋のある県境稜線の1080mまで登らねばならない。したがって、この標高差は910m。今年になって登った山では最も登り甲斐がある山ということができ、少々、緊張しての出発となった。
 2合目にやってきた。一昨年、ここにミノコバイモが咲いていた。このとき、多くの人がその辺り一帯を探し歩いたので、明瞭な踏み跡が付いている。昨年は咲かなかったので、今年もダメだろうと思いつつも、そこは助平根性が湧きでてくるので、その辺りを丹念に調べてみる。結果は当初の勘が当たって空振りに終わる。
 この間に滋賀県の一行が「何か、ありますか?」と声をかけて追い抜いていく。
 ここで私が追いかける側に回った。直ぐに最後尾に追い着くと、「先に行きますか?」と道を譲ろうとするが、今の私の足では列の先頭まで速足で歩くだけで息が上がりそうなので、この申し出を辞退して彼らの後を付いていく。4合目滋賀組は休憩したので私が先行する形になってこの2組の行列は自然に消滅した。
 5合目の手前で、本日、初めての花であるニシキゴロモを見付け、これを撮影。なお、『初めての花』を厳密にいえば、『スミレを除くと初めての花』ということになるのだが……。
 5合目前後の長い直線を登り上がると杉の植林に入る。登山道はここで2手に分かれる。尾根通しの道と、これを避けた山腹の道だが、何時ものように近道の尾根通しの道を選ぶ。この道を歩いていくと、ミヤマカタバミの花が目に付くようになる。この花は、どちらかといえば日陰を好むようで、このような植林の中で見ることが多いが、その割に光が充分に当たらないと花を開かないという性質も併せ持っているらしい。このため、なかなか気に入った花にはお目にかかれず、カメラを構えたのは8合目の手前だった。
 10時20分頃、8合目に到着した。ここは標高830m内外で、登山口から660mを登ったことになり、所要時間は1時間50分。標準タイムが分からないが、私としては頑張った部類に属すと、このタイムに満足していた。
 ここで、以前、ミノコバイモとカタクリを見たことを思い出し、カメラだけ持って見に行く。すると、カタクリは見付かったが、残念ながらミノコバイモの姿形を見ることはなかった。
 ここからが花の百名山・藤原岳の核心部である。このため、ザックからカメラを出したりしまったりしていては時間的ロスも多くなるので、三脚を取り付けたカメラを手に持って歩くことにする。
 最初に見付かったのはフクジュソウであった。この花は藤原岳を代表する花というか、藤原岳を花の百名山と言わしめた花である。このような花なので咲いていて当たり前であるが、私としては既に撮り終えた花で興味はない。現に盛りを過ぎ、散りゆく前の老いの醜さの漂うような惨めさを感じさせるもので、今の私を彷彿とさせることもあってカメラを構える気にはなれない。
 後の方で「キクザキイチゲ……」という声が聞こえてきた。本日、ここへきた主たる目的は、このキクザキイチゲを見るためであった。
このため、後から聞こえてくるこの声は無視できなかった。『見落したか』と思いつつ、声の方へ戻っていくと、数人が代わるがわるに小さい花をカメラに収めていた。カメラマンの後から花を見てみると、青い色のキクザキイチゲだった。その人が撮り終るのを待ってカメラを構えてみる。だが、レンズを通して拡大して花の中を覗いてみると、オシベ・メシベがなくなっているものだった。こんなものをむしり取る人はいないであろうことから、自然に落ちた、すなわち事実上の花の生涯を終えたものらしかった。とはいえ、ここで見られたということは、この先に期待が充分に持てることになったことを喜んだ。
キクザキイチゲ(青)
 こうなると、登山モードは終わり、完全に花モードに切り替わっていた。『花を逃してならじ』と視線は右に左に注意深く泳がせ、大袈裟にいえば1歩、また1歩、ノロノロと歩いていた。いつもは姫君が花を見付ける人、私が写真に収める人と役割分担が決まっているのだが、本日は見付ける人がいないので、私が2役をこなすことを余儀なくされる。自信のあることならいざ知らず、花を見付ける自信がないだけに2役は荷が重すぎ、不安が大きくのしかかってくるので歩みがどうしても遅くなる。
 それでも、真剣に探した効果が表れ、白色のキクザキイチゲ2輪を見付けることができた。だが、この何れもが半開きの状態で、三脚を立てるまでもなく、カメラを手持ちしてオートフォーカスで撮ったにすぎなかった。とはいうものの、先が開けて目の前が明るくなってくる感がしてきた。
 9合目にやってきた。この辺りも花が咲くので気が抜けない。注意深く辺りに視線を這わせて探してみるが、何も見つからない。こうなると、以前、イチリンソウを見付けたことなどが思い出されてくるが、現実は無残なものだった。目の前には何もなく、ここでの花は諦めざるを得なかった。
 道は急勾配になり、岩のゴツゴツした歩き難い道になってきた。
 このように道の様相は変わってきたが、花はといえばフクジュソウの残滓、オオバタネツケバナ程度とあまり変わり映えはしなかった。でも、ここで下山者から耳寄りな情報がもたらされる。それは、「ミノコバイモを写真に撮っていた人がいた」というものだった。
具体的な場所を知ろうと質問を繰り返したが、結局は具体的なことは分からずじまいに終わった。
 でも、あると分かれば希望が持てる。じっくりと、これまで以上に時間をかけて歩いていくが、なかなか喜びの声を上げるにはいたらず、いたずらに時間だけが過ぎていった。
 結局、10合目の藤原避難小屋が見えてきても、何も得るものはなかった。
 11時30分頃、小屋に到着した。
 小屋の前には数人が休んでいるが、思っていたほど人はいない。展望の丘とか天狗岩の方へ行っているらしい。
 高級カメラを持った人がしゃがみ込んで何かを写していた。彼に近付き、「何がありますか?」と尋ねると、「キバナノアマナが咲いている」ことを教えてくれる。
 キバナノアマナは伊吹山がもっぱらで、藤原岳では見たことがなかっただけに、大いに喜んで、それに向かってカメラを構えたことは言うまでもない。
 彼の他に1組の夫婦がいた。彼らとの会話でミノコバイモの場所が分かり、カメラだけを持ってその撮影に出かける。
 昼食後、ひと休みして帰ることになる。
 先ほどのミノコバイモの場所まで戻って、その脇をみるとキクザキイチゲの花びらの壊れたものがあった。登ってきたときにこれをみて、折角、大きな花なのに壊れているのが残念だと思っていたことを思い出し、『しまった。キクザキイチゲが撮っていなかった』ことに気付く。慌てて、目星を付けた所まで行ってみると、青色のものも白色のものも見付けることができた。
 本日の主目的はキクザキイチゲだったので、これで目的を果たしたことになる。でも、あのまま思い出さずに下山してしまっていたら、悔やむことしきりであっただろう。思い出す因となった形の壊れたキクザキイチゲに感謝することしきりであった。
 13時15分頃、改めて下山することになる。
 下山は聖宝寺ルートとした。このルートは、工事中で閉鎖されていたので、昨年は通っておらず、2年ぶりに通ることになった。
 4合目までは変化はなかったが、ここから先が鳴谷の崩壊で道が付け変えられていた。でも、丁寧に作られていたので、この区間は以前より歩き易くなっていた。
 でも、この先が問題であった。
 長命水(旧)と名付けられた水場の辺りが崩壊、この下手に巨大な新型堰堤が築かれたため、これを大登りしなくてはならず、疲れた足がさらに疲れ、ここで不満は一気に高まった。
 15時頃、この堰堤を登り切り、舗装道路へ出たことは出たが、先がどうなっているかが分からない。したがって、勝手を知った聖宝寺へ降りる。そして境内を横切り、鳴谷神社へ通じる石段の所まで行くと、何と、そこにはネットが張られて通行禁止にしてあった。仕方なく、大きく回り道をせざるを得ず、余分な時間を費やすことになった。このため、不平不満が高まったが、最後の舗装道路を歩いていて道端に咲くイチリンソウを見付けたことにより、これもいっぺんに何処かへ吹き飛んで行った。
 こうして15時40分頃、大貝戸の駐車場に帰り着いたときには、半分以上の車はなくなっていた。

キクザキイチゲ(白)

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