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2017-06

花を追っかける旅7 - 2013.09.14 Sat

観光を兼ねて羅臼岳に向かう
 アポイ岳へは10日か、2週間後に再訪と決めて、次の山である羅臼岳に向かうことにする。羅臼岳のある知床半島までは、ここから200km以上も離れているので、今日、明日というわけにはいかず、観光しながらここへ行くことにする。この観光の期間が取りも直さず身体、特に衰えた足の休養日にもなるので、早く到着するだけが能ではない。
 7月7日、『道の駅・うらほろ』で朝を迎えるが、この天気が昨日であって欲しかったと嘆くほどの好天気であった。
 この日は観光が予定されているだけ。どこまで行けるか分からないが、9時頃、道の駅を出発、釧路湿原方面へ向かって車を走らせる。
 国道38号で海岸端を走っていると、丹頂鶴自然公園の看板を見付けて、ここへ立ち寄ることにする。この道、国道240号は最初に北海道を旅したときも、昨年も通っているが、こんな公園があることには気付かなかった。そういえば、最初は暗くなってからこの道を走ったので気付かなくて当然だが、昨年はどのような条件の下で走ったのだろう。思い出そうと考えてみたが、思い出す前に到着してしまった。
 到着時刻は11時頃。
 太陽は頭の真上から照りつけており、車の外に出ると途端に暑さを感じる。この暑さは北海道に上陸して初めて味わうもので、これが北海道かと思わず愚痴が口を付いて出た。
 でも、入場料を徴収する建物に入っていくと、そこは涼しい風が吹き抜けていて、炎天下の駐車場とは違って別天地であった。『日陰は涼しい』、これも北海道であると、途端に機嫌が直ってしまう。
 場内には、タンチョウを飼育、展示している大きなゲージが5つ、6つ並んでいる。この中に1つがいの鶴が生活している。このゲージの不思議は、4方は金網で仕切られているが、上のほうには遮るものは何もないということだ。これで鶴が逃げないものだと感心していると、姫君が「羽根が切ってあるそうよ」と、案内板に書いてあるのを見付けて教えてくれた。
 タンチョウは、昨年3月、『雪景色に舞うタンチョウ』の写真を撮りたくてツアーに参加してきている。これでも分かるように、本来、タンチョウは寒い国に生息する鳥だ。夏にも北へ帰らずに居残る留鳥の存在も知っていた。とはいうものの、北海道といっても真夏は暑いことは、先ほどの駐車場で身をもって体験している。この暑さを鶴はどうして凌いでいるのだろうかと思って観察すると、木の根元に身を寄せるようにすることで、その細い影に頭を隠すようにしてジッとしていた。これが彼らの避暑法のようだ。
 次いで訪れたのが、釧路市湿原展望台だ。ここは昨年も訪れたが、有料という展望台へ登るのを敬遠したので、今年はここへも登ってみるつもりで訪れたわけだ。だが、登ってみて驚いた。景色といっても何も特別なものではなく、何処にもありふれた眺めが拡がっていただけだった。私としては、写真で見る湿原の中に蛇行する川という景色を思い描いていたので、展望台から降りて係員に疑問をぶつけてみたところ、そのような景色は空中撮影したものだということが分かった。それにしても、こんな所で入場料をとる釧路市の神経が分からない。このとき、フッと『やらず、ぶったくり』という言葉が頭を過ったが、これは私だけではなかったようで、後刻、この周辺を周る遊歩道の北斗展望台で出会った人も同様の感想を語っていた。
 こうしてタンチョウと湿原の見学を終えて釧路市内を走っていると、珍しく銭湯の看板が目に入ってきた。今晩の宿泊予定の厚岸(あっけし)町にはロクな入浴施設はないことは前回で分かっていたので、ここで汗を流しておくことにした。今般の旅で、銭湯に入ったのはここだけだった。入浴料は420円。日帰り入浴の温泉と変わらない料金であるのに、施設は大いに見劣りがする。釧路市ではどうなっているか分からないが、名古屋市などでは銭湯には補助金が出ているかのように仄聞する。こんな甘やかし政策が、『悪かろう、高かろう』を助長しているのではないかとの思いを強くした。
 この日の宿は、『道の駅・厚岸グルメパーク』だ。ここには以前にも泊まったことがあるが、なかなか快適なネグラであった。だが、この日は少し様相を異にしていた。蚊より細かい毒虫がいて、蚊取り線香を絶やすことができなかったことだ。ちなみに、この害虫の名前は忘れてしまったが、網戸を通り抜けて車の中へ入ってくるので始末が悪かったし、もちろん、刺されれば痒い。でも、少し弁護してやると、小さい虫だけに毒の量が少ないためか、痒みが残る時間は蚊に比すと短いので、この分、助かった。
 7月8日。前日に引き続き、晴れ。これが、終日、続いた。
 この日の出発は、5時15分と早かった。
 最初に立ち寄ったのが、『あやめヶ原』だ。昨年にも訪れたが、時期が早く、アヤメはボツボツと咲き始めた所だった。このため、原っぱ一面に咲くアヤメという光景には出合うことなく終わったので再訪となったわけだ。結果は良、あやめヶ原の雰囲気は充分に味わうことができた。評価が最上級の優ではないのは、海側がガスに覆われていたことが減点の理由だ。
 次が、霧多布(きりたっぷ)湿原。ここは広い湿原一面にエゾカンゾウとワタスゲに覆われ、これまた、なかなか見応えのある景色だった。
 こんな景色を楽しんだ後、根室へ向けて車を走らせる。
 昨年、根室半島の原野でエゾジカの群れに遭遇。写真に収めた。このとき、天気が悪かったので写真の出来はイマイチだったので、『夢よ、もう1度』を狙ったわけだが、結果は収穫なし。そう上手く問屋は卸さなかったとなった次第だ。
 この後、根室市内の明治公園に立ち寄った。最初に訪れた際、ここでオオウバユリを撮ったので、これまた、これを狙ったわけだが、これも結果は成就しなかった。でも、オオウバユリは北海道では雑草。その後、あちらこちらの道端で見かけることになった。
 根室では、この他に特に見てみたいという所はなかったが、『天気も良いし、時間も早いし……』と考えていて、もう1ヶ所、見て回ることにする。『車石』という石だ。これも既に見物しているが、このときもガスが濃くて、ボンヤリと見えただけだったので、青空の下で見ることに期待したわけだ。
 これで根室は終わりにし、知床へ向かう。
 国道244号、別名ホッポーロードをひたすら走り続け、羅臼から知床横断道路でウトロ側に出て岩尾別温泉に向かう。
 この岩尾別温泉には、ホテル・地の涯(ちのはて)と山小屋・木下小屋の2軒の宿泊施設がある。このうち、奥の木下小屋の脇に羅臼岳の登山口がある。
 私たちが、ここに到着したときには夕闇が迫りつつあるころだった。ホテルの駐車場の隣というか、脇の木立の間に車を押し込む。
 ここには無料の露天風呂があることは、以前、ここへきたので分かっていた。このときはホテルの風呂に入ったが、この露天風呂の方へ入ってみたいと思っていた。だが、ここは混浴なので、女性は入るのに勇気がいるため、姫君だけはホテルの風呂へ入り、私だけが露天風呂という具合に別々に入ることになった。
 ここの露天風呂は、上の方から熱い湯が湧き出し、1段、2段、3段となって流れ落ちている。この1段づつが自然の浴槽になっている。上の方が熱くて、下へ流れ落ちるほど、湯温が低くなる仕掛けになっている。1番下に手を入れてみると、ちょうど、いい加減の温度だったので、ここの湯船(?)に浸かることにする。このとき、既に暗くなっていたが、頭上には裸電球がぶら下がっているので、辺りの様子くらいは分かるようになっていた。
 このように明るさは問題なかったが、この明るさが別の問題を引き起こすことになった。耳元を『ブーン』と羽音が聞こえたと思った、その瞬間、体当たりするような勢いで私の顔をかすめて飛び去った小さな飛行物体が目の端に映った。この羽音を聞いた途端にその正体はアブだと直感。同時に湯から出ていた肩を湯の中へ滑りこましたので被害はなかった。だが、アブの襲撃は2度、3度。結構、しつっこく繰り返すので危険を感じて早々に風呂は諦めて逃げ出すことになった。
 車に戻って間もなく、姫君も戻ってきたので、早々と明日に備えて就寝することになった。

あやめヶ原

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