topimage

2017-04

花を追っかける旅3 - 2013.09.04 Wed

秋田駒ヶ岳に登る
 7月2日、花の名山として名高い秋田駒ヶ岳に登った。
 この日の朝は、『道の駅・雫石あねっこ』で迎え、朝食も摂らずにそのまま登山基地となっている『アルパこまくさ』に直行した。ちなみに、秋田駒ヶ岳は林道の終点の8合目小屋に登山口があるが、夏場の登山シーズンにはマイカー規制が実施され、登山者がマイカーで立ち入れるのは『アルバこまくさ』までで、その先は路線バスを利用しなければ登山口に立ち入れないことになっている。
 ここに到着したのは1番バスが発車する前だったが、既に身支度を整えた登山者がバス停の前で列を作って並んでいた。私たちは、急ぐ必要はないので、ここでユックリと朝食を済ませてから登山の準備に取り掛かり、7時に出るバスに乗った。
 ここからバスは曲がりくねった道を登って行くのだが、この道はパスが辛うじて通ることのできる程度の幅員しかなく、最初のうちは登りと降りは別の道を通るものとばかり思っていた。そのうち、前方からバスが降ってくるのに出合い、そうではないことが分かる。道の所々に待避スペースは設けられてはいるといえ、登山者の車が多く押し掛けては、身動きできなくなる恐れが充分にあり、ここに限って言えばマイカー規制も仕方がないかと納得した。
 慣れとは恐ろしいもので、こんな道でもバスは相当のスピードで走っている。私にはとてもできる芸当ではなく、普通なら割高だと感じる1人600円の運賃にも乗ってみれば文句は言えないと思った。
 『アルパこまくさ』から30分くらいで終点の8合目小屋に到着する。
 ここには、小ぢんまりとした山小屋と30台以上は収容可能な駐車場が設けられていた。驚くことに、この駐車場に登山者のものだと思われる車が10台以上も既に停められていた。『マイカー規制のはずだが……』と不思議に思ったら、マイカー規制は5時30分から17時までの間に限る部分規制だとのことだった。要するに、5時30分前に入口を通過すればよいというものだが、帰りはどうするのだろう。
 7時41分、8合目登山口を歩き始める。
 この山の山行記を書くにあたって、登山の様子を思い出そうと色いろと試みてみるが、部分部分の断片的な記憶が蘇るだけで、連続した登山の様子は思い出せない。2ヶ月以上が経過しているとはいえ、こんなにスッポリと記憶が欠落することはこれまでに経験がない。私は、自分に都合が悪いことは見事に忘れるという特技があるが、ここでそんなことがあったという記憶もないし、姫君に聞いても思い当たらないという。
 このため、まず秋田駒ヶ岳について地形図から仕入れた知識を記す。
 秋田駒ヶ岳は有名だが、このような名前を持つ山は存在せず、ここの頂上部にあるいくつもの頂の総称が秋田駒ヶ岳ということだ。地形図から代表的な頂を拾い上げてみると、男女(おなめ)岳(1637m)、男岳(1623m)、横岳(1583m)、女岳(1513m)、小岳(1409m)などがある。これらのうち、三角点があるのは男女岳と横岳だけで、他は標高点である。こう書くと、秋田駒ヶ岳の主峰は男女岳だと誰をもが思うだろうが、登山者のうちで男女岳に登る人は少数派、男岳を登って秋田駒ヶ岳を登ったことにする人が多いようだ。もちろん、予習などは苦手な私は、こんなことは知らず、これを知ったのはこれを書くにあたって地形図を見て知ったような次第だ。
 登山の概要はというと、8合目登山口が1300mの標高なので、最高峰の男女岳との標高差は僅か300m余に過ぎない。また、多くの人が登る男岳までは登山口から2300m内外なので、この間のコースタイムは1時間余に過ぎない。登山道は、最初のうちは土の歩き易い道、ほとんど勾配がなくなる頂上直下の湿地には木道が敷設されている。
 私たちは、7時41分に登山口を出発。この日はことのほか、天気が良く、真っ青の青空の下を気持ちよく歩き始めている。
 だが、前述のごとく、ここからしばらくがどんな具合だったかは記憶を辿ってみても思い出すことはできない。だが、写真を見てみると歩き始めて直ぐに、オオバキスミレの群落が現れてから、次々と花が出てきて、この撮影に忙しかったようだ。花に関して記憶があるのは、途中で白いハクサンチドリを見付けたので、近くにいたガイドらしき人物に教えてやったところ、それがオノエランであることを逆に教えられたことくらいだ。
 次に記憶のあるのは、頂上直下の湿地に大きく広がる阿弥陀池の手前で、どの頂が秋田駒ヶ岳か分からないので聞いたところ、右手の男山がそれだと教えてもらい、ここへ登ったことだ。このとき、秋田駒ヶ岳にこの名前を持った頂はないことを知った次第だ。木道を挟んで、この反対の頂を、このとき、いや今の今まで女山だと思い込んでいたが、これが男女山であった。
 教えてもらった男山へは、標高差7、80m、距離にして300mばかりを登けばよい。多少、てこずったが、9時15分、男山の頂上に立った。
 ここで耳寄りな話を聞いた。それは、横岳へ行くと、コマクサが見られるとのことだった。要する時間は1時間くらいとのことだったので、行ってみることにした。
 いったん、戻って稜線に沿って歩いていくと、華氏に聞いたように1時間くらいで横岳に到着した。だが、そこへ至る道筋にコマクサは咲いていなかった。ここで休んでいた人に訊くと、この先の大焼砂と呼ばれる所まで行けば、たくさん、咲いているとのことだった。
 この言葉に従い、横岳から降って行くと、その言葉通りコマクサの群生地が出迎えてくれた。これで目的は達成したので戻ることにする。
 帰りは、横岳までいったん戻って、ここから阿弥陀池へ直接に降りるルートを選んだ。結果的には、これがよかった。池の畔に建つ避難小屋の周りにヒナザクラの群生地があったからだ。ヒナザクラは、最初は八甲田山で見ている。このときの撮影結果が芳しいものではなかったため、翌年、もう1度、八甲田山に登ったが、ここに咲くことが分かっていれば、何も大変な思いをしてまでも八甲田山に登ることはなかったわけだ。
 こんな収穫に気を良くして、小屋の陰で昼食を済ませる。
 これでここへきた目的は総てというより、予想以上の成果を上げることができたこともあって、気分良く同じ道で帰ることにする。そして、14時14分、8合目の登山口に帰り着いた。
 10分か、15分くらい待つとバスが出たので、これに乗って車の止めてある『アルパこまくさ』に帰り、ここの風呂で汗を流す。

秋田駒ヶ岳(男岳)

● COMMENT ●

秋田駒ケ岳の様子がよくわかりました。
マイカー規制は理解できますが、早朝5時30分以前ならば自家用車で登っていけるのですね。
三太夫さんも書いておられるように帰りの時間に関しては疑問が残ります。
「入った者勝ち」ということで17時以前でも下りてきてしまうのかもしれませんね。

 モタさん、こんばんは。
 秋田駒ヶ岳は、花の名山といわれることは知っていたが、これほど多くの花が咲くとは、正直、思っていませんでした。私たちはいかなかった火口のほうにはシラネアオイの大きな群落があるそうです。
 健脚のモタさんには、私たちの歩いたルートでは物足らないとお感じでしょうが、ルートは色いろとあり、私たちのような軟弱者から、モタさんのような健脚者も楽しめる山でもあります。ぜひ一度、お出かけください。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://yore4040.blog24.fc2.com/tb.php/715-6f34fa21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

花を追っかける旅4 «  | BLOG TOP |  » 花を追っかける旅2

アクセス数

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

登山 (147)
山野草 (415)
雑文 (139)
未分類 (14)
お知らせ (6)
案内 (2)
百名山 (22)
花旅 (75)
旅行 (29)
2014 北の大地花旅 (86)
2016・北海道 (83)

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する