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2017-04

花を追っかける旅1 - 2013.09.02 Mon

高妻山を目指すが五地蔵山(1998m)でリタイア
 6月25日の午後自宅を出発、この日は塩尻市の『道の駅・坂田公園』で泊まる。翌26日は雨。傘をさして戸隠神社(宝光社)に参拝かたがた見学して過ごし、宿泊地この近くにある『道の駅・しなの』だった。
 27日には雨は上がったものの、戸隠山には雲がかかり、天気は芳しいものではなさそうだったので、高妻山へ登るのは中止。苗名ノ滝まで散策、野尻湖畔を1周するなどして時間を過ごし、この日も『道の駅・しなの』に連泊する。ちなみに、この道の駅から高妻山登山口のある戸隠牧場まで車で2、30分の距離である。
 28日、相変わらず戸隠山は雲の中であったが、何時までも待っているわけにはいかないので、本日は登るつもりで登山口に車を走らせる。
 高妻山は日本百名山でもあるので、その登山口なら大きな看板が掲げられていても良さそうなものだが、そんなものは何1つ見当たらず、道路の南側に未舗装の駐車場、道路を挟んだその北側にトイレと4、5台分の舗装された駐車場があるのみだった。このため、最初のときは、はたしてここでよいのだろうかと戸惑ったものだ。だが、今回は2回目なので迷いはなく、南側の駐車場に車を乗り入れる。この駐車場には、先客が1台、停まっていたので既に出発した登山者のものだと思っていたが、帰った時にも同じように停まっていたことからみると登山者のものではなかったかもしれない。
 ここで食事を済ませ、身支度を整えて歩き始める。出発の時間については記録がなく、定かではないが6時から6時30分の間だったと思う。
 駐車場から道路を横切って牧場やキャンプ場のほうへ歩いていく。高妻山の登山口は戸隠牧場の奥にあるので、途中から2手に分かれた道路の右手のほうへ歩いていくと牧場の入口がある。前回は、こういうことも分かっていなかったので、ここでも戸惑ったことが思い出されてくる。
 牧場の入口にやってきた。ここには係員詰所のような小屋があるが、早朝のために係員はおらず、また、小屋の前に置かれているスライド式の門扉のようなものも形だけで通り抜けは自由なので、そのまま牧場の中へ入って行く。
 そのとき、後ろを歩いていた姫君が驚いたような声を上げた。「あら、登山道が土砂崩れで通行できないらしいわよ。新しい登山道を通ってくれと書いてあるわ」と……。
 高妻山への登山道は、牧場の中を真っ直ぐ通り抜けて、大洞沢に沿って登っていくと、戸隠山から高妻山へ通じる尾根に登り上がる。以後、この尾根を辿っていけば、自然に高妻山へ到達する。この登山道が使えないとのことだ。新しい登山道とは、前回、私たちが降りに使った弥勒尾根のことで、これを登れということだと直ぐに理解できた。
 この新道は、尾根道ながら勾配が急なので、登りには使いたくないが、本ルートが使えないとなれば到し方がない。
 新道、弥勒尾根ルートの登山口は、牧場の奥の柵の手前を右折して柵に沿って行けば、自然に登山口に辿り着くことが分かっている。このように歩いていくと、大洞沢に架かる橋を渡るのだが、雨上がりのためか、橋の上にも水が流れている。たいした量ではないし、本日の私はゴム長靴を履いているので、これを渡るのは何でもない。長靴の威力を見せる場面だと張り切って水の中に左足を踏み入れたところ、水が浸水してきて驚く。慌てて、左足に力を入れて飛んで渡る。この長靴は長いこと使用しているので破れたようだ。渡り終えて長靴を観察してみると、ツートーンカラーの色が変わる部分、繋ぎの部分が裂けていた。これで左足は濡れてしまったが、夏場の今は気持ちの悪さを辛抱すれば、その他には実害はないので、そのまま歩くことにする。
 次に沢音が聞こえてきた所に登山口がある。ただし、ここには登山口であることを示すような印は何もない。沢へ向かう踏み跡があるだけだ。
 この踏み跡は沢で行き止まる。そのまま沢を徒渉すると、また、踏み跡は先へ続いている。ここには橋は架かっていないので、岩伝いに渡ることになる。ここの水量も先ほどの大洞沢と同じように多い。水の上に頭を出している岩はないので、浅そうな岩を目で探し、その上に右足を置くと、スッと冷たい水が入り込んできた。右足のほうも裂けていたことが分かる。これで両足共に浸水したことになり、気持ちは悪いが辛抱することになる。
 この徒渉を終えると、道は尾根に乗り、この上を忠実に登り上がって行くようになる。前回は降ったので、印象は距離が長いというだけの記憶しかなかったが、こうして登って行くと、ここも結構な勾配があって、なかなか大変なことが分かった。本当に勾配がきつくなるのは稜線へ登り上がる手前なので、ここでてこずっていては先が思いやられる。でも、登りと降りでは印象がまるで違うということは往々にしてあることなので仕方がない。第一、ここをクリアしなければ目指す花にも合えないので、ここは気を取り直して足に力を入れることにする。
 こんな急坂を登っていると、次第に身体が熱くなってくる。本日は半袖と長袖のTシャツ2枚を重ね着している。何時もなら、出発の際に少し肌寒くても半袖だけにするのだが、姫君に長袖を着ることを薦められたことに素直に従ったことが裏目に出たようだ。暑がりの私は、こうなると辛抱ができなくなり、ザックを降ろして長袖のシャツを脱ぐことになる。
 こうして休んでいると、私と同年輩に見受けられる登山者が追い付いてきた。話しかけてみると、地元の人で高妻山へは何度も登っているとのことだった。以後、彼と話をしながら一緒に歩くことになる。
 今、歩いている尾根は、五地蔵山から続く弥勒尾根の支尾根である。本尾根に乗り移るとき、1度、支尾根から降りて本尾根に登り上がるように道は付けられている。
 支尾根の最も高い場所の手前で、姫君が少し休むというので、彼と別れる。少し休んでから再び歩き始める。暫く、登ると、直ぐに降りとなり、間もなく鞍部に降り立つ。ここで先ほどの登山者がザックを降ろして休憩していた。声をかけて私たちが先行する形になる。同年輩とはいえ、彼は元気で足も達者のようなので直ぐに追いつかれると思っていたが、その後、彼と再会することはなかった。暫くは不思議に思っていたが、それまでの彼の口ぶりから彼の本日の目的は頂上を極めることではなく、『ネマガリダケ』の収穫にあったのだと見当を付けた。
 道は、ここから支尾根のときに増しての急になってきた。これは前回の経験で分かっていたことで、できればここは登りたくなかったのだが、ここまで来ては登るより他に手はない。仕方なく、息を切らしながら登ることになる。息を切らすのは、少しスピードを調整することで何とかなるのだが、足の弱っている私は、この頃になると足が重くて人から借りた足で歩いているような感じで、これが何とも辛抱することができないというか、思うように動かないので嫌になる。
 でも、1歩づつでも足を動かしていれば、いずれは到着すると足に言い聞かせるのか、自分自身に言い聞かせているかは分からないが、スピードは遅くなったが1歩、1歩と何とか足を動かしていた。
 こんなとき、花でも咲いていれば、これを口実にカメラを出せば休憩にもなるのだが、目ぼしい花は見当たらないので休む口実もなく歩き続けなければならなかった。
 10時01分、五地蔵山に到着する。ちなみに、ここは一般的には六弥勒と呼ばれている所だ。しかし、地形図では、ここが五地蔵山になっており、ここに1998mの標高点になっている。この近くに、五地蔵山というプレートの掛かった場所があるが、どういう経緯で間違えたのかは分からないが正確な頂上ではない。
 この五地蔵山に辿りつくまでに、恥ずかしい話だが既に精魂は使い果たしていた。このため、前進意欲は完全に萎えていて、高妻山まで進む気はなくなっていた。したがって、この五地蔵山を本日の目的の山に変更するが、これについて姫君からも異論は出なかった。
 もう1つの目的が残っていた。というより、本日、この山へ登った主たる目的は、キバナノアツモリソウの写真撮影だ。
 はたして咲いているか……。
 咲いていなければ何のためにここまで来たのか分からなくなる。このように考えると、咲いていて欲しいという気が強くなり、急ぎ、その自生地に行ってみる。
 すると、嬉しいことに、そこには前回と同じようにキバナノアツモリソウが群生していた。それを見た最初の印象は、『あれっ、こんなに小さかったか。もっと大きな花だったように記憶していたが……』というものであった。
 撮影を終えて五地蔵山へ戻ってきたときは12時だった。
 ここで昼食を済ませて、下山に取り掛かる。登りにはあれほど苦労したのが、降りでは嘘のように快調だ。でも、最後に支尾根へ登り上がるときには、やはり弱った足を呪いながら嫌がる足に鞭打たなければならなかった。
 2時25分頃、駐車場に帰り着いたが、このとき、にわか雨が降っていた。

キバナノアツモリソウ

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