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2017-11

帰名報告 - 2013.09.01 Sun

旅は極楽、帰れば地獄
 6月25日、『北への花旅』に出発したことは、先に報告したとおりだ。
 旅の手始めに信州の高妻山へ登る。ここでは当初の目論見どおりにキバナノアツモリソウに対面を果たした。このことは幸先が良くて喜ぶべきことだったが、この山は思っていた以上に手強くて身体へ蒙ったダメージは大きかった。このため、次に予定していた根子岳(長野県)はパス、以後は頭に描いていた花旅とは異なり、完全に観光目的を変更せざるを得なかった。
 とはいっても、これといった見たいという所もなく、日光の華厳の滝などでお茶を濁して北上を続け、秋田駒ヶ岳だけは登ったものの、早池峰山はパス、早々に津軽海峡を越えて7月3日には北海道の地を踏んだ。
 ここで作戦の練り直しを行う。
 思っていた以上に2人の体力は衰えていて、昨年のように山へ登って花を撮ることは無理なことが分かり、山はアポイ岳と大雪山のみとする。前者はいくつもの登山ルートがあるわけではないが、大雪山は旭岳を始めとする複数の山々があるので、これらを楽しむのも悪くはないと自分自身を誤魔化しての予定変更である。
 だが、多少、無理をしても是非とも登りたい山がある。それは、羅臼岳だ。
 この山には4年前に登っている。そこへ敢えて登りたいというには、それなりの理由がある。その理由は、チシマクモマグサだ。この花には、前回、出合っているが、雨が降る悪天候で写真の出来が悪く、もう1度、撮ってみたいという願望があったからだ。
 大雪山は、ロープウェイが通じている旭岳と黒岳は問題なく決まったが、もう1つ、登りたい山があった。昨年、両手に余る収穫の有った赤岳だ。でも、ここは乗物がないので、最初から最後まで歩かねばならない。これが問題だった。
 このほかに夕張岳も候補であったが、ここはきつい山であるので、今の私たちには無理なことは分かっている。このため、最初から除外したが、ここは登るつもりであったとしても駄目だったことは後になって判明した。理由は、登山口への取り付け道路が崩壊していて、車が入れなくなっていたのだ。
 このように大まかな方針は立てたが、山へ登るのに充分に日にちを空ける必要がある。この間を如何に潰すかが問題になる。この相談をしていると、姫君が道の駅を回ってスタンプを集める『スタンプラリー』への参加を提案する。私としては、それほど乗り気にはなれなかったが、やることもないので同意する。
 でも、やり始めるとスタンプ帳が次々と埋まっていく。こうなると、北海道にある道の駅114全部のスタンプを集めたいという慾も出てくる。当初、立ち寄った道の駅のスタンプを集めるだけのつもりだったが、気持ちが変わった。
 こうなると、山より道の駅回りが中心になる。こうなると思った以上に早くスタンプは集まり、7月28日にこれを終了する。
 北海道在の全道の駅を踏破するということは、とりも直さず、全道を隅々まで周ったことになり、これ以後は何処へ行っても2度目ということになる。したがって、何処へ行っても新鮮味には欠けるようになる。
 でも、これを補う楽しみがあった。
 長旅をしていると、楽しみは食べ物と風呂が真っ先に挙げられる。また、金がかかるのも、この2つである。食に費用がかかるのは誰でもが分かることだが、食ほどではないにしても風呂もバカにはならない。風呂代はピンキリで、安い所では200円という嘘のような低価格の所もあるが、これは例外であって、500円が平均的な入浴料だ。ということは、2人で1日1000円、1ヶ月で3万円になる。私たちのような貧乏旅行では、3万円の出費は大きい。
 だが、この入浴料をタダにする方法が北海道にはあった。
 北海道限定の旅雑誌に『HO(ほ)』、価格580円がある。この雑誌の巻末に、この雑誌を提示すると無料で入浴させてくれるという入浴施設20から30ヶ所が紹介されている。無料で入浴させてくれるというと、軒の傾いたようなチンケな風呂を想像する向きもあると思うが、れっきとしたホテル、保養施設が名を連ねている。この雑誌の存在は以前から知ってはいたが、実際に購入して、この恩恵に浴したのは今回が初めてだった。この風呂が全道に散らばっていたが、全道道の駅を周ったことが奏功して、7月は14ヶ所、8月は18ヶ所を利用することができ、風呂代の出費を抑えることができて大いに助かった。
 7月の北海道は寒く、持参した衣類だけでは不足して、途中で長袖のスポーツシャツを買うほどだったが、8月に入ると北海道にも暑い夏がやってきた。とはいえ、これは炎天下にいるときだけのことで、木陰では 涼しい風が肌をやさしく撫ぜてくれ、私たちが何時も味わう夏とは1味も2味も異なるものだった。
 こんな快適な旅であったが、旅の終わりが近づいてきていた。9月の初めに病の予約が入っているので、これに合わせて帰らなくてはならないからだ。
 こんな理由があって、8月21日に3度目のアポイ岳に登ったのを最後にして帰り支度に取り掛かり、24日には函館から大間に渡り、およそ2ヶ月におよぶ旅に終止符を打つことになった。
 青森では未踏の下北半島をグルッと周った後、1週間くらいかけて名古屋まで帰る予定であった。だが、ここで訃報が届いた。私の50年来の友人の奥さんが亡くなったとのことだった。
 これで予定はすべてキャンセル。翌日、観光は仏ヶ浦だけで、真っ直ぐ青森に出る。そして、26日に東北自動車道、北関東自動車道などを乗り継ぎ、ひたすら名古屋へ向かって車を走らせ、この日は群馬の甘楽PC泊まり。翌27日の昼には2ヶ月ぶりに名古屋の地を踏んだ。
 27日は比較的カラッとした天気で、これまでとは少し暑いくらいで済んだ。だが、その翌日からがいけなかった。何時もの蒸し暑い名古屋の天気が戻ってきた。今まで、涼しい北海道に慣れた身体には、この気候は大いに堪え、何もやる気にもならず、ただ、ゴロゴロしているだけ。これでも耐えるのは大変なことだった。
 9月の声を聞いた本日、幾分、過ごし易い日になったので、それまではとてもその気にならなかったパソコンの前に座った次第だ。2ヶ月もパソコンに手を触れていないと、キーボードの文字の配列も忘れていて、何だか調子が掴めず、この2000字余の短文を書きあげるのに3時間近くも架かってしまった。

000 青い沼 550x365

● COMMENT ●

お帰りなさい。長い山旅でしたね。
やはり最初の高妻山はきつい山でしたか。私には無理かもしれませんね。
しかしそのあと東北の山にも登り、北海道の山も登るなど、まだまだお元気ではありませんか。
それに北海道にある114の道の駅全部のスタンプを集めるとはすごいことをやってのけましたね。
何事もゲーム感覚で挑戦される三太夫さんご夫妻には脱帽です。

 モタさん、おはようございます。
 私は、老化のスピードが早いようで、実際の年齢以上に老化が進んでいることが分かりました。でも、老化の進んだ私は駄目でも、元気に山歩きを楽しんでおられるタさんなら、なんでもない山だと思います。来年には、ぜひ、登ってみてください。
 道の駅のスタンプラれーは、やってみれば面白いものです。中部地区の道の駅でも同じような試みが行われていると思います。これも挑戦してみてください。


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