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2017-10

児野山・木曽駒山麓を散策 - 2013.06.15 Sat

捨てる神あらば拾う神あり
 6月8日、『道の駅・木曽福島』で朝を迎える。
 ここは山間で、日の出は遅いが、上空は晴れ渡り、青空が広がっていることは分かる。これが分かった途端、『しまった。今日まで待てばよかった』と、ホゾを噛む思いであった。
 昨日、朝のうちは天気が良かったのだが、撮影現場に到着した頃には天候は急変した。このため、暗くて被写体をハッキリと認識できないような環境での撮影を恨めしく思い出していた。
 こんなことをボヤいていても仕方がないので、本日の児野山での多すぎるほどの収穫を期待して朝食を済ませる。
 この道の駅にも朝日が注ぎ始めた頃、車を発進させて、児野山へ向かう。
 ここまでは車で10分もかからない距離なので、直ぐに駐車場に着いてしまう。本日の駐車場は、先日、地元の人から教えてもらった看護学校の跡地駐車場であった。この入口付近では、ウエットスーツで身を固めた釣師が準備をしていた。車は尾張小牧ナンバーを付けていたので、尾張地区から駆け付けてきた人のようで、アユ釣りの季節がやってきたことが分かり、児野山の花も変わっていることに期待が持たれ、こういう景色を見るのも嬉しいことだ。
 カメラとお茶を持っただけの軽装で直ぐに歩き始める。
 登山口は、橋2つ上流、歩いて10分くらいの所にあることは、前回に覚えたので戸惑うことなく、そこに向かって歩いていく。
 登山口の地蔵堂前から歩き始める。
 前回、ここには人目を惹きつけるビオラソロリア(アメリカスミレサイシン)が咲いていて、多くの花の収穫が予想され、実際にも驚くほどの実績を上げることができた。だが、今日のここには何もない。前回より背丈の伸びた草が生えているだけだった。
 これが悪い本日の象徴であった。以後、歩けども、歩けども格別の花に巡り合える訳ではなく、こうなってくると諦めも付くので、悲観していたのは最初の内だけ、そのうちに惰性で足を進めるという状態が続いた。
 これは、権現滝を過ぎた後半の林道歩きでも同じであった。
 こうして予定していたコースを1周して終え、汗をかいただけで駐車場に戻ってきた。今回の花旅は、収穫の多寡はあったものの、毎日、何がしかの得るものはあったが、本日はそれがない。最終日がこれでは寝覚めが悪い。
 そして、この先の上松町にある木曽駒ヶ岳の登山道のうち、上松Bコースを少し歩いてみることを思い付く。ここなら多少の収穫があるかも知れない、いや、あるだろう……と、段々と収穫物が頭の中で増えてきた。
クルマムグラ
 この登山口に到着すると、道路脇の駐車スペースには3、4台の車が駐車していた。ナンバーを見ると、遠隔地のものが多いと感心するが、この中の1台は窓ガラスが開けたままになっている。『締め忘れたのか』と思ったが、どうもそうではなかったようだった。この登山口には、木曽駒荘という山小屋があったが、最近は営業を行っていなかった。これを有志で再開する準備でも始めているようで、これに携わる人たちの車のようだった。
 この登山道を歩いていくが、花は何も咲いてはいなかった。『ここもダメか』と半分は諦めの心境であったが、予定にはなかった橋を渡った先へも足を踏み入れた。そうすると、ラショウモンカズラが他の草に隠れるように咲いているのに気付く。その他では、ムラサキサギゴケなどが見られたが、そんな程度で誇るような収穫はなかった。
 こんな中で、クルマムグラの白い小さい花が多いのに気付く。この花は、鈴鹿でも多く咲くので、1度、撮影したことがある。だが、あまりにも小さい花なので、ことごとく撮影には失敗、見るのも嫌な花になった。こんな先入観があって、それ以後、見かけたとしてもカメラを向ける対象ではないとかたくなに思っていた。
 だが、ここでは撮影対象に乏しく、この小さい花が1眼レフカメラではどのように写るか、1度、試してみようという気が起こった。レンズを通して見ると、結構、綺麗な花であることに気付き、ピント合わせに没頭する。だが、悲しいことにピントが上手く合わないので、イライラしながら、ああでもない、こうでもないと色いろと試してみることになる。そして、結局、私の眼鏡が合わなくなっているのではないかという結論に達した。
 こうして散策は打ち切り、帰ることとした。
 そして帰り道で、ギンランを見付ける。往路では、気が付かなかったが、難しい場所に咲いているのではなく、歩いていれば誰でも見る場所であるのにかかわらず2人ともに見落している。
 これで打ちひしがれていた気持ちは何処かへ吹き飛んでいた。そして気分もハイになり、ここへきたことを喜んでいた。後から思えば、何とも単純で、独りよがりな人間かと思うが、このときはこんな心情であったのは確かであり、私の人間としての価値が分かろうというものだ。
ギンラン

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