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2017-10

飛騨の花の名所をハシゴする - 2013.06.12 Wed

10万本のクリンソウに圧倒
 6月5日に訪れたクリンソウの公園は、前夜に泊まった『道の駅・アルプ飛騨古川』から車で10分くらいの場所にあった。
 ここの正式名称はハッキリとしないが、『花の森・四十八滝山野草花園』というのが正しい模様だ。だが、この他に地名を採って宇津江四十八滝公園ということもあるようで、本当のところは定かでない。なお、ここの所在地は、高山市国府町宇津江という。
 ここを経営するのは、飛騨国府観光株式会社という民間会社で、この山野草花園のほかに奥にある四十八滝を含めた総合レジャー施設を形成し、運営している。花園、花の森への入園料は大人1人200円という低料金で、昨日の天生湿原に比べると人手をかけている割には良心的に運営されている。というより、天生湿原が高すぎるだけの話だが……。ちなみに、天生湿原で入山料を徴収しているのは、天生県立自然公園協議会なる組織で、これは河合町などが中心となって設立されているとの由。
 この花の森には、ササユリ1万本、クリンソウ10万本、アジサイ5000株が植えられていて、これらを中心に鑑賞する仕掛けだが、今の時期ではクリンソウが主役となっている。この他の花というと、ショウブが少し見られただけである。
 ここに9時過ぎに到着してみると、既に駐車場には多くの車が停まっていた。これが昨日のテレビニュースの効果か否かは分からないが、車のナンバーは愛知、岐阜、三重の東海3県下で占められていた。
 駐車して受付に行き、入場料を支払うと、パンフレットをくれる。これからは自由に散策できる仕組みで、人が歩くほうへ彼らに従って歩くこと1、2分で、早くもクリンソウ畑があった。畑というと語弊が生じるといけないので説明しておくと、平らな畑ではなく、杉林の自然の地形の中に、赤、白、ピンクなど、色とりどりのクリンソウが植えられている。
 クリンソウという花は、これまで見たことがなく、詳しい知識はなかったが、実物を見るとハクサンコザクラなどサクラソウの仲間らしいことが分かった。これでクリンソウを好まれる理由が理解できた。このサクラソウの仲間は、私がそうであるように好きな人が多いのだ。
 このクリンソウという花は、五重塔の最上階の屋根の上に突き出た棒に取り付けられた飾りの一部の九輪(宝輪)から来ていて、花が何段も重なって咲く様が九輪に似ていることから名付けられたという。だが、どれを見てみても9段はおろか3段以上のものを見付けるのは至難の業であり、この点を帰りに受付で尋ねたところ、たまには4、5段の立派なものもあるとのことだった。
 ここのような栽培された花は、探す手間が省けて効率的に鑑賞することができるが、苦労して見付けるとか、予期せぬところで群落に出合うときに味わう感動というものはなく、1回りしないうちに飽いてしまい、後半は流し歩く結果となった。今から思うと、もったいないことをしたと思うが、このときは次に行く白馬村への道のことを考えていた。
花の森に咲くクリンソウ

お目当てのベニバナイチヤクソウをゲット
 白馬村へ向かって走っているとき、突発的に乗鞍青少年交流の家へ行くことを思い付き、ここへ車の向きを変える。
 途中までは一般道路であったが、最後の信号で曲がると、そこから先はこの交流の家の専用道路のような趣きであった。こんな道を走っていると、観光バス2台と乗用車1台の車列に追い付き、以後、これらに従うことになる。バスの乗客は児童あるいは生徒であることが容易に推定は付くが、乗用車は誰のだろうとの会話になる。姫君と私の意見が、初めて手放す児童の保護者が心配で付いてきたのだろうと一致した。これが当たっていたかどうかは審らかでないが、着いてみると母親らしい歳恰好の女性が運転していた。後日、家でテレビを見ていると、苛めで校舎の窓から転落して背骨と両足を骨折した児童(生徒)の事件が報じられていた。このとき、このときの光景が瞼に浮かび、「やっぱり……だ」と2人で頷き合った。
 ここは施設名称から見ても分かるように乗鞍岳山麓にあって、ここへ通じる登山道が付いている。でも、この登山道は長大で、日帰りするのは余ほどの健脚者でないと無理で、途中の千町ヶ原の避難小屋で1泊する人が多いと聞く。ちなみに、私たちが乗鞍岳に登ったときには、子ノ原高原から千町ヶ原経由で登り、この避難小屋で1泊している。
 ここからの登山道の途中に丸黒山(1956m)があり、この山までなら手軽な日帰り登山ルートである。
 乗鞍青少年子交流の家の南側の林の中や、この乗鞍岳登山道沿いを散策すると、結構、色いろな山野草が咲くことが分かっているので楽しみだ。
 11時30分頃、歩き始める。
 手始めは南側の小高くなった広場、これに隣接する林の中だ。すると、直ぐにお目当てのベニバナイチヤクソウを見付ける。これは幸先がいいと思って探していくと、チゴユリ、マイヅルソウ、ウマノアシガタ、ムラサキサギゴケが次々と顔を覗かせてくれる。
 次いで、北側のキャンプ場から乗鞍岳への登山道を登っていくと、ユキザサ、ツマトリソウ、クワガタの仲間など、こちらも収穫は期待以上のものが得られた。
 また、展望台という所に立ち寄ってみると、端正な形をした笠ヶ岳がドンと座り、少し右には槍ヶ岳から穂高岳までの北アルプスの核心部が見えていた。でも、ここから見るかぎりでは主役は槍・穂高岳ではなく、笠ヶ岳であった。その姿は、槍・穂高岳を脇に従えた千両役者然としているのには新しい発見をした思いであった。
 こうして1時間30分ばかりの短い散策であったが、予想以上の獲物に気を良くして、再び、車を白馬村へ向かって走らせた。
隠れた花の名所・乗鞍青少年交流の家

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