topimage

2017-04

花の百名山・ 高峰山 - 2013.05.28 Tue

収穫はヒメイチゲのみに終わる
 5月23日、道が分からずにドタバタしたが、9時過ぎには車坂峠に到着する。
 この峠には、登山者ビジターセンターと未舗装ながら規模の大きい駐車場が設けられていた。なお、この隣には、高峰国際ホテルがあった。この存在が分かっていれば、カーナビにホテル名で探させたのに……と、先ほどのドタバタ劇を思い出してホゾをかむ思いであった。
 また、このホテルの名前から50年も前の私の青春時代のある思い出が頭の中を去来した。
 詳しいことは忘れたが、ある年の夏休みのこと。
 友人が国民宿舎でアルバイトをするので「その期間中に遊びに来い」と誘われた。暇を持て余している学生のこと、早速、この誘いに応じて3名で押し掛けたことがある。
 このとき、登ったのが浅間山であったことは記憶しているが、詳しい記憶は忘却の彼方へ消し飛んでいた。覚えていることといえば、このとき、靴を履いて行かなかったとみえて国民宿舎でゴム草履を借りて登ったこと、1つ山越えして登ったこと、最後のほうは火山灰で足元がグスグスで滑ってしまて大変な思いをしたことなど、断片的なことしか覚えていないし、この記憶自体、どれだけ本当であるかも定かでない。また、このとき、頂上まで達したか否かハッキリとした記憶がない。途中でリタイアしたような記憶も薄っすらと残っているが、これも濃いガスを透かして見るようなというか、ベール越しの景色のようにハッキリしているようでもあるが、さりとて輪郭は定かでないという具合である。
 この国民宿舎が何処にあったかもハッキリとしなかった。一昨年だったか、その前の年だったか浅間山荘から浅間山へ登ったときには、テッキリ、ここから登ったものと思い込み、『1つ、山越えて登った』という記憶は間違いだったと思っていた。
 その後、この当時の写真(ネガフィルム)が出てきた。この中に国民宿舎・高峰高原ホテル前で撮ったものに混じって、黒斑山の頂上での記念写真もあった。でも、残念なことに浅間山ないし前掛山の山頂記念写真は残っていなかった。
 この車坂峠で、学生時代に泊まった『高峰高原ホテル』の名前を見て、懐かしさで確認してみたくなった。そこでホテルのフロントで尋ねてみると、「以前は国民宿舎であったことは間違いない。以前の建物は、もう少し道路寄りに建っていた」とのことだった。
 これで、50年前、私たちが登ったときのコースがハッキリとしてきた。
 当時、車坂峠にあった国民宿舎から黒斑山へ登り、ここからト―ミの頭へ戻って草すべりを降りて、再び、浅間山へ登ったものらしい。これだと薄っすらとした記憶と符合する。ちなみに、当時、同道した友人の記憶では噴火口の周りを回った記憶があり、頂上に到達しているとの由。
 こんなことを懐かしみながら、高峰高原ホテル横の高峰神社の鳥居をくぐって歩き始める。このとき、9時30分であった。
 この登山口の標高は1973mである。このように高い所に登山口があるので高峰山が2106mという2000m超の山であっても、その標高差は僅か130m余に過ぎない。また、登山口から頂上までの距離は1700mとのことで、この山へ登るのは登山というよりハイキングに近い感じである。
 鳥居を過ぎた所に解けきらない雪の塊が2つばかり残っていて、真っ青の快晴の空には何だかそぐわない感じであったが、こんな冬を感じさせる場所はここだけ。残りは初夏に相応しい雰囲気に包まれていた。
 だが、例え少しだけだとはいえ、こうして登山道に雪が残っているということは、これまで寒かった証拠でもあり、これを裏付けるように花には些か早かった。頂上迄のむ道筋に咲いていた花はヒメイチゲが少しだけ。木の花ではタカネザクラ2、3本が見られただけという有様だった。
 道も、最初の内だけは少しの登り勾配であったが、それも水平距離で3、400mだけのこと。残り1300、1400mで3、40mを登ればよく、ノンビリと歩いたが10時20分には頂上に着いていた。所要時間は50分、コースタイムより10分ばかり余分にかかった勘定になる。
 ここの頂上は10mくらい離れて2つの岩が積み重なって小高くなった場所があり、手前には頂上の標識、先のほうには社と鉾が逆さまに立ててあった。頂上といっても、これだけのことで、あっけなく着いたのと同様に、そっけない頂上であった。このため、頂上に滞在したのは10分程度で、すぐさま、下山となる。
 そして、駐車場に帰り着いたのが、11時30分前。こうして、2時間足らずの短い登山は終わった。
 このように、高峰山からは得るものは何もなかったが、50年前の私の青春のひとこま、セピア色のボケた写真をカラーの鮮明な写真に加工してくれたように、思い出を鮮明にしてくれたので、これまた、了としたい。

高峰山頂上

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://yore4040.blog24.fc2.com/tb.php/688-e2a38752
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

草津白根山の湯釜 «  | BLOG TOP |  » 隠れた花の名山・横尾山

アクセス数

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

登山 (147)
山野草 (415)
雑文 (139)
未分類 (14)
お知らせ (6)
案内 (2)
百名山 (22)
花旅 (75)
旅行 (29)
2014 北の大地花旅 (86)
2016・北海道 (83)

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する