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ザゼンソウ - 2013.04.23 Tue

もったいないほどの行きがけの駄賃
 旅行会社(クラブツーリズム社)から送られてきたパンフレット(冊子)を眺めていると、いくつかの山の日帰り登山の参加者を募集していた。
 この中で『花の百名山・赤坂山』という企画に目が停まった。
 この山は、滋賀県と福井県の県境に位置し、この季節にはオオイワカガミ、オオバキスミレ、トクワカソウが咲くとのことだった。この会社が登山を実施するのは、4月11日および20日の2日間。これらの日の参加客を募っていた。ちなみに、参加料は7980円だ。
 このツアーに参加する気はなかったが、単独で赤坂山に登ってみたいという思いが強く、実は、能登半島の旅の帰りに登るつもりであったが、天気が芳しいものではなかったので中止になった。
 20日を過ぎると、花の時期を逃すのではないかと焦ってくる。
 22日の月曜日には、姫君も私も病院に行く予定が入っているので、この日より後に計画しなくてはならない。天気予報を見てみると、23日までは好天だが、以後が崩れることになっていた。これで赤坂山登山は23日に決定する。でも、わざわざ遠くまで行くのだから赤坂山だけで帰っては何だかもったいない気がする。
 天気さえよかったら、22日に伊吹山の北尾根を少し歩いて、23日が赤坂山、24日に伊吹山の北尾根の残り半分という予定を立てていたが、病院行きを思い出すと、これはダメという結果になった。
 22日、2人の病院での診察は11時30分に終わった。
 これから出かけて赤坂山だけでは如何にももったいない。
 そこで伊吹山北尾根を『さざれ石公園』先の旧笹又集落の駐車場から登り、行ける所まで進んで、花の写真を撮ることにした。
 正午に自宅を出発、名神高速道で一ノ宮ICから大垣ICまで走って、時間の短縮を計ったが、笹又の駐車場に到着したときには14時を過ぎていた。
 この時間からなら2時間か、2時間30分で帰らなくてはならず、何処まで行けるかは分からないが、とにかく、歩くことにする。
 歩き始めてみて意外に花が少ないことが分かる。目に付く花といえば、圧倒的にスミレが多い。その他にはニリンソウがチラホラ見られる程度。
 樹林帯に入って驚いた。何時もなら、ここは緑に覆われていて昼間でも暗くてヒンヤリしているのだが、この日は非常に明るい。それもそのはず、木の枝は葉っぱを総て落とした裸木だった。これでは花は無理なことを悟らされた。こうなると、こんな中途半端に時間に来てよかったと、むしろ、安堵した。その理由は、花が多ければ、進む距離も知れたもので、再度、ここへ来なくてはならないが、このように何もないと諦めが付くというものだ。
 こんな中途半端な時間帯だと、私たちが登り始めて間もなく、下山者と出会うようになる。ちなみに、この笹又から登る登山者の大半は、北尾根の中ほどにある御座峰まで進み、ここから引き返してくる人が多い。
 彼らから耳寄りな話を聞いた。それは、「静馬ヶ原にザゼンソウが咲いていた」というものだった。
 私がザゼンソウを自然界で見たのは1度だけである。何時だったかは忘れたが、残雪残る蕎麦粒山(岐阜県)に登った折、山に取り付く前に沢沿いの道を歩いているとき、この沢の中に咲いていた。この時代は、まだデジタルカメラはなく、フィルム式のバカチョンカメラであった。こんな玩具のようなカメラだったが、比較的うまく写せたので、引き伸ばして事務局に飾っていたという記憶がある。ちなみに、御在所岳の頂上の池にミズバショウとともにザゼンソウも存在するが、これは人為的に植えられたものなので例外である。
 このようにザゼンソウは、私にとっては珍しい花、見てみたい花なので、この話は朗報であったし、花がなくて失せそうになる前進意欲を掻き立ててもくれた。
 だが、静馬ヶ原までは遠いので、時間が許すうちに辿り着けるか否かが大いに問題だ。辿り付けないときには、明日、赤坂山の帰り道に伊吹山ドライブウェイで再訪することも視野に入れていた。
 とにかく、急ぐ必要がある。わき目もふらずに、とにかく歩くことにする。すると、最後の樹林帯を抜ける所で後ろにいた姫君から声がかかる。「時間はいいの?」と。「まだ、1時間くらいだよ」と答えながら、休憩もせずに私たちとしては速足で歩き続けているので、牽制球が投げられたことを意識したが、これに刺されていては目的達成ができないので、そのまま歩き続けた。
 静馬ヶ原が近付いてきて、到達することは確実になったが、はたしてザゼンソウが見付かるか否かが心配になってくる。だいたいの場所は聞いて理解したつもりだが、この理解度と相手の話と一致しないことが多いので、見付かる確率は0%から100%と振れ幅が大きいのが常である。このため、頭の中では聞いた話と静馬ヶ原の地形が交互に浮かんでは消え、浮かんでは消えしていた。
 結果は、幸運にも見付かった。
 幾株ものザゼンソウが、それほど広くない区画に点在していた。形の良いものを探して歩くが、時期としては遅かったようだ。祠の中の座禅を組む僧侶が瀕死の状態のものが多かった。写真の被写体としては、若い修行僧が望ましいが、僧侶のなり手の少ない世相を反映しているかのようだった。
 それでも、気に入ったものを探し出して写真に収めると、何だか、大きな仕事を成し遂げたような気分で大いに満足した。
 もう、これで収穫は充分だ。後は帰るだけである。
 帰りは、足取りも軽く、何時も起こる膝や脹脛(ふくらはぎ)に疲労が溜まることもなくというより、これを意識することはなかった。
 そして、1台だけ残った私の車に戻ってきたのは16時30分だった。2時間30分足らずで笹又から静馬ヶ原を往復したことになり、最近の私たちの体力を考慮すれば大健闘したことになる。

ザゼンソウ

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