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2017-05

能登半島の旅・その5 - 2013.04.15 Mon

半島先端部を観光
 4月9日、『道の駅・輪島』で朝を迎えた。
 この日も前日と同じで良い天気だった。ただ、前日ほど強くはなかったが、風は止んではいなかった。
 最初の見物を予定している朝市は8時から店開きということで、何時もよりユックリとした朝を過ごすことになった。そして、気が付いてみると8時30分近くなっていたので、道の駅に車を置いたまま、朝市まで歩いて行く。
 10分か、15分で東の入口に到着。ここから100m余にわたって道の両側にずっと出店が並んでいる。私は、これまでに2、3度、この朝市を訪れているが、早朝から大賑わいだったように記憶している。しかし、今朝の市は人影まばらで店を出している人たちにも何だか生気を感じられず、これまでとは異なった雰囲気であった。
 これらの店に並んでいる商品も、それらの人たちが手作りしたことが分かるものもあるにはあるが、大半が何処かから仕入れてきたものという小奇麗なものが目立った。この朝市の一番の売りである海産物にしても同様で、酒でも飲んでほろ酔い気分にでもならない限り、購買意欲は湧かないだろうと思えるものが多く、最初に訪れた頃の活気と素朴な雰囲気が懐かしく感じていた。
 この通りを往復し終えた頃には、ここに来たころに比べると観光客も増えていたが、それでも寂しさは隠せず、風の強さだけが記憶に残った。
 道の駅に帰って車に乗り込む。ここから国道249号を海岸線に沿って東へ、能登半島の先端へ向かって走り出す。
 朝市で吹いていた風は時間が経過しても止むことはなかったので、海岸へ打ち寄せる波も大きく、岩礁などにぶつかって大きく跳ね上がる様を横目で楽しみながら車を走らせていると、左手海岸端に駐車場が見えてきた。この駐車場へ車を乗り入れると、ここは窓岩という真ん中に穴が空いて窓のように見える岩を見物する場所らしい。
 この先、これら奇岩が随所にあって、これらを見ながら進んでいくと、『白米の千枚田』にやってきた。この千枚田は旅行会社のパンフレットに載っていることが多く、私もこの存在は知っていた。しかし、こんな海岸端にあるとは思ってもいなかった。まだ、田植えには早いので水の張った田んぼはなかったが、以前、和歌山県だったか、奈良県だったかで見た千枚田よりは、こちらのほうがロケーションに1日の長があった。なお、これを眺めていて感じたことがある。それは、大きい小さいは別にして、これだけの数の田んぼがある割に視界に入ってくる民家の数は少なく、誰がどうやってこれらを耕作または維持管理しているかという疑問である。
 ここからしばらく走ると、『道の駅・すず塩田村』にやってくる。ここでは昔から海水から塩を作っているらしく、海水を煮詰める釜などが置かれていて、これが目に付いた。というもの、別に釜が珍しかったわけではない。
 高山植物に、ヨツバシオガマとか、ミヤマシオガマなどがある。このシオガマというのは、漢字で書けば塩竈。すなわち塩を製造する道具の海水を煮詰める竈で、塩竈は「浜で美しい(もの)」といわれるところから、植物のヨツバシオガマなども「葉まで美しい」のでシオガマと呼ばれるようになったといい伝わっているとの説を思い出したからだ。しかし、この釜が美しいと思う人は皆無であろう。ということは、ここでいう釜とは、鍋や釜の『釜』ではなく、釜をかけるもの、『竈(かまど)』のことだと改めて思った次第である。この竈が広い浜辺に点在する風景を遠くから眺めると美しく見えたことだろう。
 何れにしても、ここにある鉄製の釜を見てこんな感慨にふけることもなく、直ぐに現実に引き戻されて道の駅のインフォメーションを訪ねた。
 地図をみると、この先、国道は海岸端を離れて内陸部を珠洲市へと直行している。要するに、能登半島の先端を通らずに途中を端折る形でショートカットしている。でも、この先端へ通じる道もある。私たちは、先端部も立ち寄っていきたいのだが、この道が未舗装のガタガタ道であれば、そんな道を通ることは好まず、国道で珠洲市へ行けばよい。案内所で、これを確かめるためだ。
 結果は舗装道路が通じていた。このため、ここへ行く確たる目的はなかったが、先端部へも足跡を残すことにした。この先端部は禄剛崎(ろっこうざき)という岬があり、ここには能登半島最北端の地ということになっていて、この標識も立てられているらしい。だが、この知識は帰ってから旅行会社の案内書をみて得ただけで、このとき、こんなことは知らなかったので、ここへ行くことはなく、この近くの『道の駅・狼煙』に立ち寄っただけである。
 道の駅で昼食を済ませ、短い時間だったが昼寝をしてから、次なる観光地である見附島、通称軍艦島の見物に向かった。
ランプの宿
 車を走らせていくらも経たないうちに道路標識に気付いた。そこには、『☜ランプの宿』と表示してあった。瞬間的にハンドルを切って、細い脇道に入ってから徐々に思い出した。能登半島の秘境に電気が通じていないので、ランプだけで生活する宿があると聞いたことがある。
 その道の行き止まりが駐車場になっており、そこはパワースポットだとの宣伝文句が仰々しく踊っていた。オカルトに無関心の私は、パワースポットなるものがいかなるものかの知識はないが、ランプの宿というものには些か興味がある。見渡しても、旅館やホテルの類はない。駐車場に車を停めて、車から降りて探してみると、駐車場の下のほうに旅館の建物が見えていて、この駐車場から降りて行く道も付いていた。その道には、『風呂も食事も御断り』との旨を書いた看板が立てられており、言外に泊まり客以外は降りてくるなといっているようであった。こうまで言われては宿を見学に行くことはできないので、駐車場の一角から写真を撮って見学したことにする。
 ここからの帰り道、電柱が立てられているのに気付いた。これには電線も架けられているので、電気が通じていることは間違いない。ということは、ランプの宿に電気が引き込まれており、当然のことながら電灯もあり、冷蔵庫も動いていることだろう。ランプの宿とは宣伝文句、客を引き寄せる誘蛾灯の役割だけのことだと分かると、ロマンチックな感傷も綺麗にかき消されていた。
 次の軍艦島は、これまた旅行会社のパンフレットで知ったもので、岩でできた小さい島自体が1隻の軍艦のように見えるのか売りになっている。
 これも見る前まではどれくらいの大きさか、はたして写真のとおりに見えるものだろうかなどなどと興味があったが、現物を見てしまえば、写真のとおりだと何だか2番煎じのお茶のようなもので、ただ、それだけであり、写真を撮っただけで終わりとなった。
 これでこの日の観光は終了。
 今夜の宿『道の駅・なかじまロマン峠』にカーナビを合わせて出発する。国道249号で海岸端を走るものと思い込んでいたが、私の意に反して内陸部道路を通って高速道路へ案内する。料金を心配させられたが、無料の道路であったので胸を撫で下ろした。目的の道の駅に到着したのはよいのだが、途中で購入する予定だった今夜の食材が買うことができなかった。何もない田舎の道と高速道路では、買おうにも買う場所がないうちに到着してしまった。缶詰くらいは積んでいるので1食くらいは何とかなるが、缶詰だけでは味気ない。七尾市まで足を伸ばせば食材の入手もできるので、今宵の宿をここにある『道の駅・能登食祭市場』に変更して、再び、車を走らせる。
 七尾市内に入り、カーナビにスーパーを探してもらって食材を手当てしてから予定していた道の駅へ向かう。だが、どうしたことだろうか。道の駅の駐車場はあるが食祭市場の建物は閉鎖されていた。これが閉鎖されていても構わないのだが、便所が使えないのは致命的だ。
 このため、暗くなっていたが、近くの『道の駅・氷見』に移動すると、ツイていないときはとことんツイていないもので、ここの海鮮館は定休日で工事中ということだった。
 仕方なく『万葉の里高岡』へ再度というか、再々度、いや再々再度の移動と相成った。これもツイていなかった。ここへ行くのにも無料区間の高速道路を使用したが、雨が降り出していて路面が光って見辛い上に、この間は片側1車線の対面通行である。ここを時速70kmで走るのは、私には荷が重く、必死でハンドルにしがみついていた。
軍艦島

● COMMENT ●

実は、私はまだ輪島や能登半島の先端のほうはいったことがありません。
軍艦島など写真を見せてもらうと、いつか訪ねてみたくなりますね。
電気の通じているとなると、ランプの宿とは「部屋にランプがある宿」ということでしょうかねえ。

 モタさん、おはようございます。
 ランプの宿については電柱と電線を見るまで、当然、電気が通じていないと思っていました。というより、電気が通じているかもしれないという発想が全くなかったというのが偽らざる心境でした。
 よくよく考えれば、戦前ならいざ知らず、この現代社会で電気が通じていない場所などあるはずがないことなど、少し考えれば分かることだが、現実は信じてしまうというか、騙されてしまうのですね。気を付けなければと思っております。


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