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2017-05

4回目のリハリビ登山 - 2013.03.27 Wed

フクジュソウの群生地へ
 リハリビ登山の効果は徐々にではあるが出ているように感じる。
 3月16日の孫太尾根(藤原岳)が最初であった。これは、往復3時間の歩きだったが、かなり堪えた。というより、脹脛(ふくらはぎ)ならびに膝への負担は大きく、山歩きがこんなにきついものかということを再認識させられた。当然、この後遺症が出るものと考えられ、これがどんな形になって現れるかという不安が芽生えた。
 だが、結果は家の中の階段を上り下りする際、多少の痛みとガクガクした違和感を別にすると脹脛ならびに膝への悪影響はなかった。これとは別に大腿部の前面に張りと痛みを感じたが、これは5ヶ月のブランクから筋肉が衰えて起こる現象、いわゆる筋肉痛で心配するようなことはないことは経験上分かっている。
 この5日後の21日、入道ヶ岳を2回目の訓練場所に選んだ。このときは、患部への信頼ができず、ほとんど登り降りする箇所がないお手軽コースでお茶を濁す予定であったが、花の収穫物がなかったことから入道ヶ岳の途中まで、急遽、登ることになった。この歩行はきつく、終わってから翌日からの脹脛ならびに膝に何らかの変調をきたすのではないかと心配になった。
 しかし、これも杞憂に終わり、痛みは起こらず、疲れが少し残っただけであった。
 これに気を良くして、23日には霊仙山の途中まで登り、次いで場所を伊吹野に移して夕方まで散策、久しぶりに運動後の疲労感を味わうことになった。
 このようにこれまでのところ、回復は思った以上に進んでいる感じだ。これでもう少し脚力が戻ればいいのだが、これには時間が必要で、気長にトレーニングを積み重ねなくてはならないだろう。でも、快方へ向かっていることが分かると、張り合いが出てくる。また、山野草の開花が張り合いの背中を押してくれるのもありがたい。
 こんなわけで、3月26日は藤原岳のフクジュソウに照準を合わせるが、ここまで到達できるか否かは分からない。したがって、取り敢えずの目標を木和田尾(尾=尾根)の子向井山(標高647m)に定める。
 10時40分頃、藤原岳の山麓集落、山口の水道施設前の白船峠登山口を出発する。ここから谷筋を遡って尾根、木和田尾に登り上がって白船峠へ至るのが昔からある木和田尾登山道だが、最近、私たちはこれを使うことはあまりない。
 木和田尾に乗るまで中部電力の送電線の保守点検のために同社が開設した作業道を使わせてもらっている。
 この道も尾根に乗るまでが結構な急登である。回復途上にあるとはいえ、ここを登るときは大変で、いや(弥)が上にも脹脛を意識させられ、『この程度の傾斜にてこずるようではアルプスへの復帰は無理か?』という弱気の虫が頭をもたげてくる。
 最初の送電線の鉄塔にやってきた。何時もなら、鉄塔の基を最短距離に斜めに登り上がるのだが、この日はこんな足に負担のかかるルート取りはできないとばかりに、踏み跡に沿って無難なル―トを無意識のうちに採っていた。これに気付くと、無理が利かなくなった身体を意識せざるを得ず、さらに弱気になった。
 この鉄塔から次の鉄塔までの杉林の中にセリバオウレンが咲いているので、注意深く歩くが見付けることはできなかった。ここがきつい登りであったら前進することを放棄したかもしれないが、幸いなことにここは比較的に平坦だったので自棄を起こすことなく、次があると諦めて歩いていた。
 次の鉄塔で尾根、木和田尾に乗る。ここからは尾根歩きになるので、これまでに比べると幾分は楽になる。
 こんな尾根を歩いていると、後方の姫君から声がかかる。振り向くと、彼女との間が随分と空いていて、何をいっているかが正確には聞き取れない。ここへ来る手前でセリバオウレンを見付けたので、また、これが咲いていたのかと思って急いで駈け降りると、姫君の指す方にはセリバオウレンではなく、白くて丸い小さな花があった。「これ、まだ蕾だが何だろう?」と姫君が尋ねる。このとき、ピンと閃くものがあった。以前、この辺りにミスミソウが咲いていたことがあったと……。そして、「多分、ミスミソウ。この前、霊仙で写真を撮った……」という。「霊仙のミスミソウに比べると何だか小さいみたいよ」といいながら付近を探していて、「あッ、開いているわ。あっ、ここもよ」と次々とミスミソウを見付ける。
 痩せた尾根から広い尾根へと変わってきた。これとともに傾斜も強くなってきて、また、脹脛が引っ張られて悲鳴を上げ始める。この辛い登りが長く続いたように思えたが、実際に長い時間がかかったのか、辛い分、長い時間に感じたのかは分からないが、これもようやく終わった。
 目の先に細長い石杭が埋め込まれているのが見えた。一瞬、子向井山かと思ったが、『いや、ここは違う。頂上はこの先だ』と記憶を手繰り寄せて、そのまま前進する。それから1分が経つか経たないうちに道の真ん中に先ほどと同様の細長い石杭2本が並んで埋まっていた。
 このとき、時刻はちょうど12時。子向井山に到着した。
 出発からここまで1時間20分を要した勘定だ。本来なら1時間くらいで到着していてもおかしくはないが、体力の低下ならびに足の状態を勘案すればまあまあではないかと思う。
 これで本日の目的は達成したわけで、後はオマケとでもいうべきフクジュソウの観察ができればいうことなしだ。
 まだ、余力は残っているので、予定どおりにフクジュソウの群生地に向かった。
 見覚えのある場所で谷に向かって急降下する。そして狙った場所に見事にドンピシャリで到着した。でも、目の前は深い谷が口を広げていて、とてもこれを渡って対岸へは渡れない。群生地は谷の向こう側なので、これを越えないことにはフクジュソウにも出合うことも叶わなくなる。
 谷の深さは3mか、それ以上もありそうだ。昨年、ここを訪れたときには、この谷がこれほど深くはなく、徒渉する手がかりもあったが、目の前にはそんな場所はない。昨年の何時か、大雨でも降った折に谷が崩れて谷相が変わってしまったらしい。
 下流に渡れそうな場所がないか少し降ってみるが、それらしき場所は見付からない。それなら上流側を探すことにして、注意しながら谷の縁を上へ向かって歩いて行く。そして何とか渡れそうな場所が見付かった。近付いてみれば踏み跡もあった。もう何人もがここから渡っていたことが分かり、私たちもこれに従った。
 そして、その場所に到着すると、今年はフクジュソウの当たり年になるのではないかと思うほど、あちらこちらに黄色の塊が斜面いっぱいに広がっていた。慾をいえば、太陽が顔を出して照らしてくれれば、フクジュソウの顔も一段と輝きを増すであろうということだった。
 こうして充分に満足して、14時30分、子向井山に戻る。ここから往路を忠実に辿って15時25分頃に登山口に帰り着き、本日のリハリビを終える。

フクジュソウ

● COMMENT ●

このところ積極的に山へ入っておられますね。
入道、藤原、霊仙を続けて歩かれても大丈夫の様子ですから、いよいよ次は山頂を目指されてもいいのではないでしょうか。
無理してはいけませんけどね。

 モタさん、おはようございます。
 チョコチョコッと歩く分には何とか歩けるようになりました。でも、木和田尾 は少しハードだったようで、昨日辺りからふくらはぎに違和感があります。
 こんな状態では、行きたい山はあるものの自嘲しなくてはならず、気が焦るばかりで、精神衛生上も好ましくはありません。


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