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2017-04

リハビリ登山は続く - 2013.03.24 Sun

花の収穫は予想外に多かった
 先日、滋賀県へユキワリイチゲを見学に行ったところ、この花の群落は折からのポカポカ陽気に支えられていっせいに開花。それは、それは素晴らしいものであった。
 昨年も、一昨年も、ここからの帰りに伊吹山の山麓、いわゆる伊吹野に回ってアズマイチゲを見ている。そのときの天候とか、気温によってダブルで見られた年もあり、見られなかった年もあったが、開花時期が重なることは確かである。このように考えると、伊吹野のアズマイチゲのことが気にかかって仕方がなかった。
 だが、伊吹野までは遠いのでアズマイチゲを見るためだけに出かけるにはもったいない気がしてくる。このため、霊仙山の途中まで登ってミスミソウを見てから伊吹野に回って、アズマイチゲ以外にもセツブンソウの群生地などを回るという欲張ったことを考える。
 そして、昨日、3月23日にこの計画を実行に移す。この日に所要のない姫君も同行、何時ものように2人旅となる。
 この日は土曜日で、霊仙山への登山者も多いことが予想できるので、もったいないとの思いを振り払って高速道路を利用したが、醒井養鱒場先の榑ヶ畑(くれがはた)登山口に到着してみれば、10台程度は可能な駐車スペースには空きはなく、この周辺の道路の路肩部分にも先客の車で埋まっていた。仕方がないので少し戻り、駐車可能な路肩を見付けて、ここに車を押し込む。
 この日は先日の入道ヶ岳のときと同じで気温は低く、肌寒さを感じるので、出発に当たっては長袖シャツの上にフリースの上着1枚を余分に羽織ったのは入道のときと同様であった。
 この寒さだと、狙いのミスミソウが開花しているかが不安であったが、ここまで来たからには行くしかない。
 登山口から榑ヶ畑の旧集落から宗谷川へ通じる小さな沢沿いの道を遡って行くが、この沢の様相が前とは変っている。現在は少しの水流がある場所があったり、水流はまったくなくて淀んだ水だったりという沢ではあるが、年に何回かはここを大量な水が流れ、これに伴い岩などが流されてくることもあることが分かる。
 こんな沢の中を歩いて行くと、両岸には石垣がいくつもに分かれて積まれている。これは、榑ヶ畑の集落に人々が居住して生活が営まれていたことを示す人家の跡である。これは数えたわけではないが、10数軒だろうか、いや、もっと多くて20数軒だろうか、『こんな山の中にどうして……』と思えるほどの規模の集落があったことだけは確かである。
 この集落の最後が、現在では1軒だけになった『かなや』という登山客相手の売店であり山小屋である。1軒のみの住宅と書いたが、ここに住人はおらず休日のみ店を開けるため、店主が下から登ってくるというスタイルで、本日は土曜日、準休日扱いだとみえて店は開いていた。
 ここを過ぎると、しばらくの間、急登が待っている。急登といっても、これまでの沢沿いの道に比べての話であり、たいした登りではない。リハビリ中の私でも、脹脛(ふくらはぎ)にかかる負担はそれほどでもなかったので、登り勾配は緩やかだということだろう。
 ここを登り終えた所が『汗ふき峠』だ、
 ここは、榑ヶ畑から落合へ通じる街道の最高点であり、両集落に人が住んでいた頃には、この峠を通る人も多かっただろうが、これらが廃村になった現在では登山者が通るだけである。
 この峠から両集落を結ぶ街道とは別に尾根沿いに登って行く道がある。これが経塚山を経由して霊仙山へ通じている。これが榑ヶ畑登山道である。
 ミスミソウが咲くのは、この榑ヶ畑登山道沿いである。このため、この道に沿って登っていく。
 間もなく、ミスミソウを見付けるが、花は開ききっていないものだった。このとき、この尾根の上には、結構、強い風が吹き抜けていて、日が当たっているとはいえ、気温は上がっていない。
 こんな条件であることが災いしたのか、ミスミソウは見付かるが綺麗に開いたものはなかなか見付からなかった。でも、探せば花びらを大きく広げたものも見付かる。開ききっていないものが圧倒的に多いものの、開いているものも1割程度はあるので、その中でも形の良いものを選んで写真を撮っていく。
 こうして目的は果たすことができ、まずまずの成果に満足して予定通りに下山に取り掛かる。
 登山口には、11時30分頃に戻ったが、ここには頂上で泊まる予定だという岡崎の高校生グループが準備運動をしているところだった。若さが眩しく見える彼らを羨ましく眺めながら、伊吹野へ向けて車を走らせる。
 『道の駅・伊吹の里』で昼食を摂った後、昨年教えてもらったミスミソウの群生地に行く。この自生地は植林の中にあり、手入れもせずに放置してあるので、枝打ちされた枝に邪魔されたりして、昨年に比べると勢いは衰えている。こんな条件なので、被写体になり得る花は少なくなっていた。惜しいことだが、こう思うのは私たちだけで、大半の人にとっては雑草に過ぎないのだから、これもいたしかたないことかもしれない。
 ちなみに、先ほどの霊山のミスミソウと、ここ伊吹野のそれでは雰囲気が著しく異なることに気付く。まったく別の花のように見えるが、これについての答えは見付かっていない。
 次に訪れたのは、セツブンソウの自生地だ。ここは地元民が維持管理して大切にされているので、ミスミソウの自生地とは違っている見易い環境が整えられている。ただし、肝心のセツブンソウは既に花期を終わっており、何とか花を付けているものが若干あったに過ぎず、これも被写体には不向きなもの、しこめ(醜女)状態だった。だが、これを補うかのようにキバナノアマナが数多く咲いており、差し引きすれば私にとってはプラスであった。
 そして、最後が本命のアズマイチゲだ。
 実は、セツブンソウ自生地の隣でアズマイチゲを庭に植えて育てていた家があったが、ここはまったく花を開いてはいなかった。その家人によると、「今日は寒いし、風があるので開いていない」とのことだったので、自生地の状態が心配であった。
 そこへ到着して、最初に目に付いた花は半開き出合った。これでも真正面から写せば何とか様になるので、最低限の収穫はあったことになったので、ヤレヤレと胸を撫で下ろす。
 でも、こんなことで喜ぶことはなかった。
 場所によっては、全開の花が群生していたからだ。これまで、これを見るために2回(2年)訪れており、今年が3回目であるが、前の2回以上の成果であり、これには大喜びした。
 こうして、この日のリハリビの成果以上の心の収穫があり、満足感に包まれて家路に着いた。反面、身体の疲れも大きかったようで、帰りの車の中では襲いくる睡魔と闘いながらの運転となった。

霊仙山に咲くミスミソウ

伊吹野に咲くミスミソウ

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