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2017-06

北海道の花旅・その39 - 2012.09.29 Sat

樽前山 (たるまえさん・1022m)
 7月15日、樽前山7合目駐車場で目覚める。上空は晴れていた。
 私の周囲には多くの車が停まり、6割がたが埋まっている感じだ。前夜、私たちが就寝したときには、確か、2、3台が停まっていただけだったので、夜中から朝方にかけてやってきたのだろう。そういえば、前日、ここにやってきたとき5合目の道道沿いに何台かの車が停まっていた。駐車場が満車になると5合目のゲートが閉まるので、この周辺に車を停めて駐車場まで歩くことになるようだ。そういえば、本日は日曜日なので、満車を見越して早くからやってきたのだと合点がいく。
 便意を催してきた。前日、ここのトイレを確認したところ大便器は和式のみだったので、こうなって欲しくはなかった。私は膝が痛くてシッカリとしゃがむことができないので、和式は苦手である。こうなると、正にハムレットの心境、行くべきか、行かざるべきかを迷うことになる。でも、便意は急を要するようになってきた。仕方がないので身障者用のブースに飛びこむ。身障者用は洋式便器だが、ここで用を足すことには抵抗がある。その可能性は低いとはいえ、使用中に身障者がやってこないとも限らないので、何だか落ち着かないのだ。落ち着かないのは、こればかりではない。またの名を、多目的トイレというだけに乳幼児のオムツを替えたりもするのでかなり広く採ってあるため、狭い空間に慣れている私には、この広さも落ち着かない。結果は、使用中にノックはなかった。
 この便所の近くに登山口がある。この登山口を6時18分に歩き始める。最初のうちは、樹林の中の緩やかな勾配が付いている。所どころに階段というか、土留めのためか木枠が設けられている。
 こんな道は長くは続かなかった。20分も歩くと樹林から解放され、目の前が明るく開けてきた。このとき、眼の中に真っ先に飛び込んできた空の青さが印象的であった。こんなに早く森林限界を抜けるとは思わなかったが、よくよく考えてみれば、これも当然のことだった。登山口は既に7合目で、そこの標高も660mという高さであったのだ。
 森林限界を過ぎても階段は依然として続いていたが、これもやがてなくなり、溶岩の散らばる道と化し、登山道らしくなってきた。こうなると勾配も、これまでと比べると、幾分、きつくなったように感じる。それより身体の方が敏感に反応して足を上げるのにも意識することになる。
 身体には抵抗感があるが、眼の方は遠くまでつながる雲の海に青い空という素晴らしい景色を捉えていて、この感激が足にかかる負担を和らげてくれるようだった。
樽前山溶岩ドーム
 7時14分、噴火口の縁、御鉢の上に立った。ここの標高は960mで、樽前山頂上(1022m)との差は、僅か60m余に過ぎない。このときは、こんな数字的なことは分っていなかったが、右手の直ぐ上に頂上が見えていて、頂上は近しは感覚的に理解できた。
 ここで、頂上と反対方向からきた登山者と出会う。彼は地元の室蘭在住ながら愛知県に住んだこともあるとのことで、立ち話をする。ここで初めて、先ほど咲いていたイワブクロを、ここではタルマイソウということを知った。彼によれば、「タルマイソウ(イワブクロ)と書いてください」との由。地元の樽前山に誇りというか、深い愛着を感じていることがまざまざと窺えた。
 彼に教えてもらったように、私たちは頂上を後回しにして、西山から東山(頂上)へと周回することにした。
 目の前の巨大な岩の塊をグルッと1回りするのだが、歩を進めるにつれて岩の塊の中腹から噴煙が吐き出している様がハッキリと見てとれるようになり、今にも硫黄臭が私たちを襲うのではないかという錯覚に陥るほどの迫力であった。ちなみに、この巨大な岩の塊を溶岩ドームということを後になって知った。溶岩ドームなる単語は、雲仙普賢岳の噴火の際に幾度となく聞いて知ってはいたが、実物を見たことはなくイメージはわかず、どんなものかは具体的に知らなかった。
 7時53分、西山(標高994m)に到着する。ここにはソーラーパネルに覆われた四角形の構築物が設置してある。火山に関する観測装置が収納されているのではないかと推定されるが、実際のところは不詳である。
 ここは写真を撮っただけで、直ちにここから降りて、溶岩ドームに沿って残り半周を回って東山(樽前山)へ向かう。
 東山へ登る最後の部分を除くと、平坦な道であり、風不死岳への分岐を除けば1本道で間違えることもないので、歩け歩けで進んでいく。
 そして、9時13分、標高1022mの樽前山頂上に到着する。
 頂上といっても、楽して登ってきただけに感慨というものもわがず、単なる通過点のような感じで、少し、間食をしただけでいくらも滞在せずに下山に取りかかる。
 下山の時間は記録しておらず正確性には欠けるが、確か、10時頃、駐車場に帰り着いている。
 なお、花は、タルマイソウをこの山固有の花と見れば、収穫はあったことになるが、これをイワブクロと認識するならば、収穫は不作に終わったということになる。
樽前山(東山)頂上

● COMMENT ●

台風接近中!キケン

 三太夫さん、こんにちは。
 今日は9月最終日の日曜日。本来ならば山に出かけるところですが、大型台風17号が接近中ということなので外出は控えて、室内で過ごしています。

 9月は、14-17日の4日間を使って剱岳北方稜線を歩いてきました。北方稜線は、基本的にはザイルは要らないルートですが、ルートファインディングを間違えると、行き詰まってしまい、懸垂下降をしなければならなくなります。単独では不安だったので、岩登りの経験者に同行してもらいました。しかし、テント泊だったのでザックが重く、縦走日(9/16)は11時間行動して結構大変でした。山レポアップしましたのでご覧下さい。

 kitayama-walk さん、こんばんは。
 剱岳北方稜線のレポートは、昨夕、拝読させていただきました。あまりの内容に圧倒されて、ただただ驚愕するだけで、コメントを寄せることはできず、興奮したまま閉じてしまいましてた。改めて、本日、再読したが、何度読んでも鳥肌の立つ感を拭い去ることができません。
 私たちは、25、26日に飛騨の天生湿原と木曽福島の児野山(ちごのやま)へ行ってきました。また、平ヶ岳の道路が復旧したとのことなので、紅葉見物を兼ねて登ってこようと思っております。


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