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2017-06

北海道の花旅・その37 - 2012.09.27 Thu

東ヌプカウシヌプリ (ひがしぬぷかうしぬぷり・1252m)
 7月13日、『道の駅・しほろ温泉』で朝を迎えた。天気は回復途上で、雨は降っていないが上空には灰色というより黒っぽい雲が厚く覆っていた。でも、天気予報は悪いものではないので、本日の予定を消化することにする。
 本日、登る予定の山は、東ヌプカウシヌプリだ。山名は、もちろん、アイヌ語で、ヌプカウシは『野原の上にある』で、ヌプリは先に学んだように『山』。すなわち、『野原の上にある山』という意味のようだ。ちなみに、頭に東が付くのはこの山に相対峙するように同じような高さの山があり、これを西ヌプカウシヌプリといい、この東側の本峰が東ヌプカウシヌプリと呼ばれることになったという経緯だ。
 これを書く段になって、ようやく登ることになったきっかけを思い出した。
 今回の花旅に際して、新・分県登山ガイド『北海道の山』(山と渓谷社)を持参していた。このガイドブックは、一昨年の『北海道の山旅』の折に購入したものらしい。
 北海道をほぼ半周して、海岸にある原生花園は見尽くした感がある。このため、アポイ岳から山巡りをしようとしたが、稚内の図書館で得た山だけでは数も知れているので、このガイドブックの中から花の多く咲きそうな山をいくつか選び出した。
 この本に、この山に咲く花として一般的な高山植物の他、『ヒメミヤマウズラ、コイチヨウラン、ミヤマフタバランが根を下ろしている』との一節に興味を持ったため、この山を選択した次第だ。
 とはいっても、コイチヨウランは八ヶ岳に咲くことをネットで知って写真も見たことがあるが、その他は初めて聞く名前で、もちろん、形も知らない。これでは、例え出合ったとしても、見過ごすことが考えられるので、事前に知りたいと思い、鹿追町役場で資料を入手することにする。だが、役所は9時からでないと開かないので、それまでタップリと時間があるので、道筋にある道の駅に立ち寄りながら時間を調整して役場へと向かう。
 役場には、山の資料はなかったが、花については親切にネットで調べてくれ、プリントアウトまでしてくれた。
 こうして事前の準備は終わり、山へ向かうことになる。
 登山口は、道東自動車道の十勝清水IC(帯広の近く)から北、然別湖へ向かって一本道、道道85号の白樺峠にある。
 この白樺峠は、東西ヌプカウシヌプリを繋ぐ稜線(両者ともに円錐形に近いので稜線らしくない稜線だが……)の鞍部に位置する。役場からも一本道で、20kmくらいしか離れていないので時間はそんなにかからない。
 白樺峠への道を登り切り、道が平坦になった所をユックリと車を走らせると、登山口は直ぐに分かった。人の背丈より高い大きな登山口を示す看板が立っていて、これなら見落すこともないだろうと思われるほどだった。
 この辺りの道路の両脇に駐車スペースが設けられている。だが、この日は登山者の車は見当たらず、私たちが最初の登山者だ。ちなみに、下山時には、登山口の手前ですれ違った2人連れの車が停まっていたが……。
 10時52分、登山口を出発する。
 この登山口は、標高900mという比較的高い位置にあり、標高1252mの頂上までの標高差は僅か350mに過ぎない。
 地形的には、緩やかな斜面を100mくらい登ると、今度は少し斜度がキツクなり、地形図で見ると沢状のようになるが、歩いているとそんな感じはしない。次に稜線に移るがこの稜線もハッキリしたものではなく、かつ、ジグザグ道なので稜線を登るというより、山腹の斜面を登り上がっていく感じだ。
 急登が落ち着き、ヤレヤレと思っていると、稜線に乗った。ここは標高1180m辺りで、東ヌプカウシヌプリから北へ延びる稜線だ。ここは痩せ尾根とまではいかないが、ハッキリした稜線であることは誰をもが実感できる。
 この稜線を緩やかに登っていくと標高1252mの頂上に到着する。到着時刻は、12時ちょうどであった。
 頂上には、チシマフウロ、ウツボグサ、アヤメなどが咲き、何もなかったこれまでよりはマシであった。でも、新鮮味に欠ける花ばかりで、収穫はゼロだといっても過言でない。なお、期待していたラン系統の花は、注意深く歩いたつもりだが、見付けることができなかった。途中、丸っぽい光沢のある葉っぱを見付け、『もしやして……』と期待したが、これも空振りに終わった。
 この頃になると、上空にも青空が顔を覗かせるまでに回復していたが、この頂上自体、見晴らしが良いわけでもないので、格別、どうこう言うことはなかった。でも、青空に太陽の顔を見ると、不思議なもので気持ちは晴れやかになる。
 この狭い頂上では、ユックリと休むこともできず、12時17分、下山に取り掛かる。下山は往路をそのままに降りるだけ。
 13時05分、何事もなく登山口に帰ってきた。
東ヌプカウシヌプリ
 下山後、帯広市に出てコインランドリーと風呂を探す。2年前、ここで洗濯を済ませて、風呂も入っているので、これらの場所は漠然とだが覚えているつもりだった。だが、ボケが始まったのか、これがなかなか見付からない。癇癪を起しかけたとき、運よく交番が目に止まり、破裂だけは免れた。
 なお、この日のねぐら、『道の駅・おとふけ』に到着したときには、夜のトバリ(帳)が下りかけていた。
登山口

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