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2017-10

北海道の花旅・その34 - 2012.09.22 Sat

雌阿寒岳 (めあかんだけ・1499m)
 7月10日、心配していた雨は降ってはいなかった。とはいっても、上空には雲が厚く覆い、青空は見えていない。ここは、『道の駅・あしょろ銀河ホール21』だ。
 ここ足寄町(あしょろまち)は、歌手の松山千春の故郷ということで、この道の駅の中にも彼を紹介するコーナーも設けられている。でも、私は歌手としての松山千春は知らない。私が知る松山千春は、政治家・鈴木宗雄の盟友という存在の彼である。
 この道の駅から雌阿寒岳の登山口のあるオンネトー湖までは50km余。車で行けば1時間くらいの距離である。国道241号を阿寒湖方面、東へ向かって走って行けばよい。
 朝食は向こうで摂ることにして、取り敢えず登山口に向けて車を走らせる。
 途中、カーナビは右折するように指示してくるが、これを無視して忠実に国道を走る。実は、一昨年も足寄の道の駅から雌阿寒岳へ向かった折、同じような指示があった。このときは彼女の指示に素直に従ったところ、道は細いし、道路の繋ぎ目にタイヤがとられてドンドンという振動はあるし、最後の方は舗装が途切れて砂利道を走るはめになった。こんな経験があるので、指示された道を走るより国道を走って行ったほうが良いことが分かっていたためだ。
 道の両側が畑から針葉樹林に変わってきたので、『もう、そろそろ阿寒湖だ』と思い始めた頃、『雌阿寒岳登山口(右折)』の標識が出ているのが目に入り、これに従う。
 ここからほんのひと走りで、雌阿寒岳登山口が左手に見えてきた。ここには停まらず、この先の大きな駐車場まで走る。4、50台はゆうに停まれる駐車場も平日の早朝のためか、パラパラッと10台に満たない車が停まっているだけだった。
 ここへ車を停めて、簡単な朝食を摂り、身支度を整え、登山口に向かって歩き始める。
 8時14分、登山口を出発する。
 雌阿寒岳は日本百名山の1つで、一昨年、私たちは登っているのでだいたいの様子は分かっている。
 ここの登山口は標高710m。ここから樹林(アカエゾマツらしい)の中を緩やかに登り上がっていくと、やがてハイマツ帯に変わってくる。そして涸れた沢のような所を渡ると、これまでとは様子が一変してハイマツ帯の中の急登となる。ちなみに、この涸れた沢を渡る所に標高点があり、ここが999m地点だ。この沢を渡った所に4合目の標識が建てられている。
 ここからの登山道はハイマツの中の堀割状になっている。また、これまでの土の道から岩のゴロゴロした道に変わってくる。この岩を乗り越えるようにジグザグに登り上がっていくというように総てが変わってくる。
 再び、様子が変わるのは7合目からだ。
 この辺りからはハイマツも影を潜めてきて、周囲というか地上は溶岩とこれが砕けて砂礫状になったものだけに変わってくる。斜度はますます強くなってくるが、その分、ジグザグも大きくなるので登っている感じは7合目までの方がきつく感じる。
 この傾斜が緩やかになると、そこが噴火口の縁に乗ったことの証だ。しばらく、噴火口に沿って歩くと、小さい方位盤と頂上杭の建っている所にやってくる。ここが標高1499m、雌阿寒岳の頂上である。
 これが雌阿寒岳への登山道の概要だ。
 登山口から樹林の中を歩いて行くが、この辺りは花の少なく、歩き始めて間もなくイチヤクソウを見付けた程度だ。一昨年、咲いていたギンリョウソウは、今回は見ることがなかった。
 4合目の先で、正規の登山道の他に右側の急斜面の方への踏み跡が付いていた。その方へ踏み出そうとすると、「そこ、登山道じゃぁないわよ。いいの?」と優等生のような姫君の質問がある。
 登山者の中には、登山道から1歩でも踏み外そうものなら、まなじりを決して声高に非難する人もいるにはいるが、私はそれほど神経質になる必要はないと考えている。ただ、忘れてはならないことは植物に害を与えることのないよう注意を払うことだ。ここの場合、これだけ明らかな踏み跡が付いているということは、毎日毎日、何人も何人もの人が歩いたために付いた踏み跡で、ここも登山道と考えて差し支えない。
 私が直感したとおり、この道の先にはイワブクロ、メアカンキンバイ、ゴゼンタチバナなどの花が咲き、小さな花畑を作っていた。でも、ここの花はそれほど形の良いものはなく、敢えてザックを降ろしてカメラを出すまでのことはなく、上になかった時の保険として頭の中に記憶するだけにした。
 この先、以前とは道が少し変わっていた。以前の道が岩でも崩れて通れなくなったために付け変えられたのかもしれないが、ハイマツの中だけにハッキリしたことは分からない。
 7合目に着いたが、ここへ至る道も付け変えられたようで、前とは印象が異なった。いずれにしても、ここがメアカンキンバイとメアカンフスマが群生地だったので期待していたが、今回はあるにはあったものの期待していたほどの密集度ではなくて少し落胆したが、気を落とすのは早かった。
 ここから頂上にかけて、これらの花が断続的に咲いており、写真の被写体としては選り取り見取りであった。
 ここからは形の良い花を見付けてカメラを構えながら登ることになり、何時の間にやら噴火口の縁に立っていた。このため、前回に感じたほどの大変さはなく、楽に登ることができた。
 ここまで登ると、左手に阿寒湖に雄阿寒岳、前方に阿寒富士やオンネトー湖、右手したには赤沼と呼ばれている火口池が見えるはずだが、本日は濃いガスが立ち込めていて、視界はまったく利かなかった。
 こんな中を暫く歩くと、標高1499mの雌阿寒岳頂上に到着した。このとき、時刻は10時14分。登山口からちょうど2時間がかかった計算になる。
 頂上には、20分か、30分くらいいて、下山に取り掛かる。
 下山は、往路をそのまま降るのと、阿寒富士経由でオンネトー湖へ降りる方法があるが、湖から駐車場まで歩くのが嫌で、迷わず前者に決めた。しかし、今から思うに後者で降りても良かったかなとの反省もないわけではない。
 こうして、往路を忠実になぞって降り、13時16分に登山口に帰り着いた。
雌阿寒岳山頂

変わった温泉
 駐車場の目の前には、オンネトー温泉と雌阿寒温泉という2つの温泉がある。
 前者には景福という旅館兼日帰り温泉があり、後者には国民宿舎野中温泉と野中温泉別館という2つの同じような施設がある。ちなみに、これらの間は30mくらいしか離れていない。
 前回、何処の風呂に入ったか忘れてしまっていたが、その風呂だけはハッキリと記憶している。
 浴室には大きな木の浴槽があるだけで他は何もない。その浴槽へやはり木で出来た太い樋状のものから滔々と湯がほとばしり出ていた。洗い場の方にもこの形式の樋から同じように湯が出ていて洗い場の床に空けた穴に流れ落ちていた。浴室の中はこれだけというシンプルな作りだった。でも、その湯量たるやたいしたもので圧倒されたものだ。
 北海道へ来る機会があれば、もう1度、入りたいと思っていた風呂でもある。
 折角、こうして恵まれた機会だが、3つのうち、何処だったか思い出せない。姫君も記憶は定かではなさそうだったが、最奥にあるオンネトー温泉の景福だったように記憶しているとのことだった。
 ということで、景福へ行く。
 ここも原始的な作りの温泉であったが、作りがまったく記憶とは異なっていた。ここの浴槽は底がなく、それに当たる部分は砂とか石だった。温泉の出ている場所に浴槽を作った(置いた)ような感じだった。また、露天風呂の湯は、透明の内湯とは違って白濁した湯だった。300円という料金の割には贅沢にも2つも泉源があるのかと思っていた。ところが、ここの温泉は湧き出した直後は透明だが、外で30分も空気に触れると白濁するのだということが後になって判明した。
 いずれにしても、珍しい温泉に入ることができたが、これも姫君の勘違いのお陰であった。
野鳥B

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