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2017-10

北海道の花旅・その30 - 2012.09.18 Tue

停 滞 日
 7月6日、『道の駅・おんねゆ温泉』で2日目の朝を迎える。
 本日も雨こそ降っていないものの、駐車場の舗装された地面は濡れていて、夜半、雨が降っていたことを物語っていた。上空には、まだ黒い雨雲が多くを占めていて、何時、降り出してもおかしくない空模様であった。
 私は、こんな場合でも時間が経てば好転すると考えることが多いが、姫君は、悪化することを想定するという違いがある。このときも「行ってみようか」という私に対して、「嫌よ、雨が降るわよ」と申される。私は、何も目的がなくてブラブラしているのは耐えられないのだが、天気が好転が確実だと主張するほどの材料は持ち合わせていないので諦めることにする。
 この日は何をしたのかの正確な記憶はないが、ブラブラして時間を潰したのだろう。たが、天気は悪くなるどころか、だんだんと良くなってきた。そうなれば当然のことながら、『今朝、無理を押し通しても出掛けるべきだった』と悔いるようになり、ここで一計を案ずる。
 登山口から遠い場所、ここにいるからこういうことになる。登山口に行っておれば出発できる確率が高くなると思われるので、天気予報に関わらず本日は赤岳の登山口まで移動することに決める。幸い、登山口の銀泉台には駐車場もトイレも完備していた。
 こんなことを考えていて、ふと周りを見回すと一宮(尾張)ナンバーのキャンピングカーが停まっていたのに気付いた。この持ち主の男性と話をすると、彼は温泉巡りの旅をしているとの由。そして『ほ』という雑誌があり、これに掲載されている道内の温泉30余が無料で入浴することができ、彼はこの雑誌3冊を購入、無料の温泉を楽しんでいるとのことであった。私たちも、この雑誌のことは前回の北海道の山旅のときに聞いて知ってはいたが、2年も経つとスッカリと忘れてしまっていた。これを思い出したのが遅かったので、今回はこの雑誌を買っていなかった。
 こんなふうにやることもなくブラブラして時間を潰し、何とか午前中を過ごす。
 午後になったので、風呂に入ってから登山口へ行くつもりで、昨日と同じ夢風泉に出掛ける。すると、ここで先ほどの一宮の彼とバッタリと出会う。すると、彼が「ここも無料で入ることができるので、この雑誌を使ってくれ」との申し出があったので、ありがたくこの好意を受ける。
 そして、事件が起こった。
 入浴後、サッパリして帰ろうとすると、下駄箱に入れてあったサンダルがない。これは数日前に滝川市の靴屋で買ったばかりのものだ。誰かが間違えたか、新しいサンダルが欲しかったのか、何か他に理由があったのかは分からないが、間違えられた私としてはタマッタものではない。取り敢えず、車まで戻ることさえできない。止む得ず、係の女性にこのことを告げると、「これでよかったら履いて行ってくれ」と下駄箱の中にあったビニールの便所用のサンダルのようなものを出してきた。ここで文句を言っても始まらないので、不承不承ながらこれを履いて帰る。入浴料は無料であったが、新しいサンダルを失くした(盗まれた)ので、差し引きすれば私の損失となった。
 石北峠を越えた辺りから天気は悪くなってきて、一時、雨も落ちてきたが、これは直ぐに上がった。だが、ガスが出て視界は利かず、大雪湖も半分以上は見えなかった。
 この大雪湖で三国峠の方へ左折、トンネルを越えると直ぐに銀泉台へ向かう道路が右手へと延びていた。この道はダートだが、穴凹は少なく、案外に走り易い道でホッとした。
 銀泉台に到着すると大きな駐車場があり、10台余の車が停まっていた。なお、ここの駐車場は、未舗装、道路の幅員を広く採り、その部分にロープで1台づつを区分しただけという簡易なものだが、50台以上は停めることができそうだった。
 最初にトイレに行ってみると、独立したトイレ棟ではあったが、古い建物で内部も余り綺麗なものではなかった。
 このトイレの出入口に男性登山者がいた。
 彼によると、今朝、バスで来てコマクサ平で蝶の写真を撮ってきたが、天気が悪くて蝶は飛来せず、雨に降られてびしょぬれになったと語った。改めて彼を見ると、心なしか震えているようにみえた。
 下界の天気とは異なり、山の天気は悪かったのだと分かると、「今日、登るべきだった」と思っていたことを忘れ、「今日、登らなくて正解だった」と身勝手なことを考えていた。

この記事とは無関係。

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