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2017-07

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北海道の花旅・その27 - 2012.09.15 Sat

富良野岳 (ふらのだけ・1912m)
 私たちは、十勝岳温泉の登山口駐車場で7月3日の朝を迎えた。昨日同様、天気はあまり芳しいものではなく雨も心配な黒い雲の多い曇り空だった。
 この駐車場に泊まったのは、私たちだけのようだったが、未明ならびに早朝に到着したグループが何組かはあって、既に早立ちした者もいた。
 私たちは、急ぐ必要はなかったので、ユックリと出立の準備をして、5時22分に駐車場脇の登山口を出発している。
 登山口は標高1270mなので、頂上との標高差は640m余にしか過ぎず、2000mに近いという標高の割には楽に登ることができる感じがして、これが気を楽に出発できた因でもある。
 当初、登山道はヌッカクシ富良野川の左俣に沿って付いていて、これを遡るように安政火口に向かって歩いて行く。登り勾配気味ではあるが緩やかで、歩いていても負荷はかからず、平地を歩いているようなものである。
 間もなく、私たちの歩く登山道から左手へ伸びる登山道が閉鎖してあった。閉鎖の原因は『有毒ガスの発生』というもので、このとき、この有毒ガスが十勝岳の大正火口の騒動の余波と思いこんでいたが、これはそんなに遠い場所の話ではなく、この先にある安政火口からのガスのことだと後になって理解することになる。ちなみに、この閉鎖されていた登山道は、三段山へ通じるものだった。
 この間場を左手に見ながら、そのまま前進すると、道は右手の谷へ降りるように付いていた。ここで左俣谷を渡ることになるのだが、この谷には水はないため、徒渉の必要はない。
 この頃になると、下の方のガスが少し取れ始めていて、赤茶けた地肌が顔を覗かせ、ここが火山地帯の真っただ中にあることが視覚を通じて理解できるようになる。しかし、これは極ごく一部のことで、全体がどうなっているかは分からず、帰りになってもこれは変わらなかった。
 谷を渡ると、これまでとは反対側へ登り上がるような道が付いている。要するに、谷底を底辺にUターンした形だ。そして、その斜面を登りきると、緩やかな降り道になってきた。ここは尾根を1つ乗り越えた形だ。
 そして、降りきった所が三叉路になっていて、直進が富良野岳、左折が上ホロカメツトク山という標識が立てられていた。ここは、富良野岳から三峰山、上富良野岳を経由して上ホロカメツトク山を周回する登山ルートもあり、ここがその起点になっている。
 この分岐の標高が1502m(標高点)で、大雑把にいって距離、高さともに全行程の3分の1の所に当たる。ここまで来ても、疲労感は殆どなく、もちろん、休憩の声などどちらからもかからない。なお、この分岐の通過が6時22分であった。
 ここからは地形的に説明するのが難しいが、登山道はシッカリした広い歩き易い道なので、これを辿って歩くのには何ら問題はない。
 ここを過ぎると、花が顔を覗かせ始めた。その手始めが、エゾコザクラであった。(ハクサン)コザクラの種類は、これまでにも見てきてはいるが、なかなか思ったような形、色をしたものにはお目にかからないのと、私自身がこの花が好きなのだろう、いつも出合うと丁寧に撮るのだが、出来の方は思ったように仕上がらない。好きな女性に言い寄り、口説くが何時も袖にされているかの如くで、何だか、身につまされて悲しくも、哀れにも感じる。このときも結果はこれまでと同じで、笑うに笑えない。
 このころ、上空の一部の雲が取れて青空が顔を覗かせていた。一部のこととはいえ、こんな青い空を見せられると、全天が真っ青になった様子が自然と頭の中を占めて、気分も何だか晴れやかになってくる。
 これとともに、ヨツバシオガマ、ミヤマキンバイ、サンカヨウなどの花々が次々と顔を覗かせてくるので、一層、晴れやかさが増してくる。
 でも、現実の天気は思わしくはならない。青空は一部の方向だけ、大半は雲とガスで視界は遮られている。花びらにも梅雨が残っている所からみて、夜半には雨が降っていたのかもしれない。
 花を見付け、それを写真に収めながら緩やかな斜面を登り上がっていくと、7時56分、稜線に登り上がった。この三叉路は、右が富良野岳、左が上ホロカメツトク山から十勝岳への縦走路である。
 私たちは、もちろん、富良野岳への右手へと歩いて行く。稜線まで登り上がると、これまで草によって隠されていた地面の部分が剥き出しになってくる。すると、ここが火山であることが鮮明になってきた。こんな砂礫の中で、姫君がいち早くコマクサを見付けた。数は多くはなかったが、なかなか形の良いものがあり、数の少なさを補うに余りあるものだった。
 これが皮切りだった。ここから頂上までは800mという短い距離であるのにかかわらず、右手も左手も、花、花、花……。富良野岳が花の山だと称されるのが、素直に納得できる素晴らしさであった。これらの花々は、代表的な高山植物が多く、大半は馴染みの花であったが、1つだけ珍しい花を見付けた。それは、『ウズラバハクサンチドリ』だ。北海道のハクサンチドリは、平地のタンポポのようなもので出合っても感動を覚えるということは少ないが、ここのそれは葉っぱに特徴がある。普通のハクサンチドリの葉っぱが、緑色1色であるのにたいして、これは黒っぽい斑点、ウズラ模様が入っているのが普通のとは異なっている。
 もう1つ。この山だけの花だといわれるフタマタタンポポにも出合いたいと思い、それらしきものに出合うと注意してみたが、結局、対面は叶わなかった。
 9時04分、頂上に到着した。
 だが、天気の回復はいっこうになく、周囲はガスに覆われ、何も見えなかった。こんな頂上に長居は無用とばかり、滞在時間は限りなく少なく、すぐさま、下山に取り掛かった。
 稜線の三叉路まで降りてから、姫君と協議を交わす。
 私は、三峰山から上富良野岳へ縦走して下の三叉路へ降りたいという願望があったが、これをあからさまに申し出ても、姫君のお許しが出ないのは分かりきっている。そこで、富良野岳と三峰山の鞍部まで降りて花を探してみようと提案すると、快諾ではなかったが、お許しは出た。三叉路から上があれだけのお花畑なので、下も当然のこと同じようだと思っていたが、これが見事に外れであった。嘘のように、花は何もなかった。これには拍子抜けで、それ以上を引っ張ることはできず、潔く退散することになる。そして、再び、稜線の三叉路まで登り返して、往路と同じ道を下山することになる。
 下山途中での新しい発見は、タケシマランだけであった。このため、余り道草はせず、真っ直ぐ歩いて、13時34分、登山口に帰着した。
 昨日の情報では、目の前の凌雲閣は今般の十勝岳噴火騒ぎで湯が出なくなっているとのことで、ここは敬遠して隣の吹上温泉まで足を伸ばすことにした。ここは初めてであったが、私としては良い温泉に思え、充分、満足することができた。
 この帰り道に、一昨日、美瑛町の道の駅で教えてもらった、青い沼を見学して旭川市の道の駅に向かった。

富良野岳

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