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2017-10

北海道の花旅・その17 - 2012.09.03 Mon

寒くて小雨降る中を観光
 6月23日、目覚めると雨こそ降っていないが天気は芳しいものではなかった。根室市内の明治公園の駐車場で朝を迎えたときのことだった。
 昨日は根室半島をグルッと回ってから、市内のスーパーで食材を買い求めて、ここへやってきた。前回は風蓮湖畔の道の駅で泊まったが、ここは買い物の便が悪いために今回は敬遠して、市内のこの公園の駐車場を1夜の宿としたという経緯であった。ちなみに、この花旅で、道の駅以外の場所で泊まるのは礼文島ならびに利尻島以来のことで、道内では初めてのことだった。
 明治公園は、明治の頃に建設された牧場の跡地を公園にしたもので、大きなサイロ(家畜の餌貯蔵搭)3基が残っている。前回訪れた際は、曇り空だったので、青空の下で緑の芝生と赤いサイロを写してみたいと考えていたが、本日の天気ではこれも叶わず、ザッと1周して見物を終わりとする。
 本日の行動は、ここから太平洋に沿って海岸端を釧路方面へ走り、明日の釧路湿原に備えるのだ。
 先ず、手始めに風蓮湖畔にある春国岱を訪れる。ここにはネイチャーセンターもあり、9時を過ぎたばかりという早朝に関わらず、花を求めて散策する人もチラホラと散見され、ここが人気スポットとなっていることが分かる。でも、結果は、エゾオオサクラソウが唯一の収穫とでもいうか、これ以外はオドリコソウなど、何処ででも見られる花ばかりであった。
 次に訪れたのが霧多布岬(きりたっぷみさき)だ。ここの正式名称は湯沸岬(とうふつみさき)というそうだが、何故、俗称の方が有名になったかは分からない。ここを舞台とした映画が撮られたということなので、この映画に名前の由来があるのかもしれない。
 このとき、小雨が降り始めていたので傘をさして岬の突端まで行ってみたが、もちろん、展望が利くわけでもなく、行って記念写真を撮ったというだけに終わった。
 この辺りは、このような自然の観光地は点在しているが、街らしいものはないので、食事といっても立ち寄る食堂があるとは考えられない。このため、この霧多布岬の駐車場で、積み込んである食材で簡単なものを作って昼食とする。
明治公園
 昼食後、西へ向かって、再び、走り始める。すると、それほど行かないうちに『涙岬』の標識があったので、この駐車場に乗り入れる。雨こそ上がったが、相変わらずのグズついた天気なのでどうしようかと迷ったが、折角、来たのだからと思い直して岬の突端に行ってみる。行ってみれば、想像していたとおり、何も得るものはなかったが、この岬には昔から伝わる悲しい話があることが分かった。
 涙岬の見物を終えると、次は地図にも観光地の印が付いているアヤメヶ原である。前の涙岬の駐車場が未舗装の駐車場であったのに比べると、ここは立派な駐車場があって事務所と土産物店を兼ねる建物まであった。
 ここには道の両側に柵が作ってあり、観光客はこの柵の中を歩くようになっていた。どうしてこんなものがあるのか疑問に思ったが、この疑問は直ぐに解消された。柵の向こう側には道産子とおぼしき馬の群が歩いたり、草を食むのが見えたからだ。馬は観光客に危害を与えることはないが、人の方が馬と一緒だと怖がるために柵を設けたものらしい。
 ここは、アヤメヶ原といわれるだけあって、シーズンには何万株ものヒオウギアヤメが咲くことで有名とのことだが、今年は雪解けが遅かったので、最近になってようやく1輪、2輪と咲き始めたところらしい。
 ここで見回りをしていた管理人が、ここがヒオウギアヤメの一大群生地になった経緯を話してくれた。
 「ここに馬を放牧したところ、馬が草を食べ尽くしたが、ヒオウギアヤメは馬が嫌って食べなかった。このため、この花がドンドンと増えたという経緯があって、望んだわけではないが、ここがヒオウギアヤメの群生地になった」とのことだった。
 なお、このアヤメヶ原の先端の岬が愛冠岬(あいかっぷみさき)というらしく、この岬を歌った歌謡曲もあるとのことで、歌詞を刻んだ歌碑も建っていた。愛冠岬という歌は、私は歌うことはできないが、以前、姫君のスナックを手伝っていた頃、この歌の好きな客がいて、この客が来ると何時もカラオケをかけていたので、名前だけは知っていた。この愛冠岬が北海道にある岬だということは、ここで初めて知り、当時のことを懐かしく思い出した。
 これで本日の観光は終わりとし、アヤメヶ原からほど近い厚岸町の道の駅、『道の駅・厚岸グルメパーク』を今宵の宿と決め、ここへ向かって車を走らせた。
 道の駅に到着して、ここの案内所で日帰り温泉の情報を得ようとするが、この街には温泉はないとのことだった。これに代わるものとして銭湯があるとのことだったので、この場所を聞いて、ここへ出かけてみる。
 だが、ここが今回の旅の中で最も貧弱な風呂であった。
 建物へ1歩踏み入れると、昔通りの脱衣所を眺め下ろす形の番台があり、お婆さんがそこに座っていた。代金の420円を支払い、脱衣所に上がるが、ここには衣服を脱いで入れる箱はない。よくよく観察すると、部屋の隅に脱衣籠が積み上げてあり、ここへ衣服を入れるらしいことが分かる。
 浴室に入ると、タイル張りの小さい浴槽が真ん中にあり、縁っこにさらに小さい浴槽が1つあるだけという極めてシンプルな造りであった。そして、洗い場のシャワーはチョロチョロとしかお湯が出ないという有様で、これでよく営業できるものだと呆れるほどであった。
霧多布岬

涙岬(乙女の涙)・立岩
 涙岬には、こんな言い伝えがあると書いてあった。
 『涙岬・立岩を訪れると、この地の古老の話が想い出されるのである。昔、鰊漁が華やかなりし頃、厚岸の若者と霧多布の網元の娘が恋に落ちた物語である。ある嵐の日、厚岸から船で霧多布へ向かう時、ここまで来て座礁し、若者は海の底へ消えてしまった。それを知った娘は、この断崖に立って泣きながら、声をかぎりに若者の名を呼び続けていたと云う。今でも、この岬を訪れると断崖に悲しい娘の顔を見ることができる。又、立岩を訪れると、愛する娘の悲しい叫びに向かって一歩一歩、岸にたどりつこうとする若者の姿を想わせるものがある。嵐の夜には、娘の悲しい咽で泣きと、若者の恋いこがれて叫ぶ声が嵐と共に聞こえてくると云う』
涙岬

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