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北海道の花旅・その6 - 2012.08.20 Mon

宇遠内(うえんない)まで足を伸ばす
 6月12日の朝も香深井の駐車公園で目覚めた。
 礼文島では8日から12日まで5泊したが、この何れも香深井の駐車公園を定宿した。礼文島内で自動車が駐車でき、かつ、車内泊ができる場所というとそれほど多いわけではないが、桃岩・猫岩展望台、桃岩展望台、スコトン岬などが可能だと思われる。だが、トイレに電気が引いていないところもあり、不便な面もあるので事前のリサーチは欠かせない。
 この日も寒い朝だったので、昨日のことを考えてダウンウェアを引っ張り出した。北海道では何時頃から田植えを行うかは知らないが、こんなに寒くては田植えを行ったとしても稲が育たないのではないかと他人ごとながら心配になるほどだ。
 昨日までに、礼文島の花どころの目ぼしい所は回っている。でも、収穫のあったのは、初日の桃岩展望台コースを除くと他は収穫を誇れるまでは至っていない。そこで、本日は小さい場所をとか、これまで撮影に自信のない場所を再訪してフォローする日に充てることにして、昨日、気付いた礼文森林の丘を手始めに訪れる予定であった。
 ここは、久種湖の西側の高台で、如何にも花が咲きそうな雰囲気がある。ここへ行くには、昨日、バスに乗った浜中のバス停から入っていくのだが、マイナーな所なので、訪れる人は余りいない。でも世の中、もの好きはいるもので、ここに至る途中で女性の歩きの観光客がいたことには驚いた。
 ここでの結果は、期待したほどではなかったが、レブンシオガマの群生が見られたのが収穫といえば収穫だった。
 この後、ここから近いレブンアツモリソウの群生地ならびにホテイアツモリソウの自生地を訪れて撮影をし直し、高山植物園に出向く。収穫不足を補う意味もあったが、何か新しい花でもないかという期待も多少はあった。
 だが、訪れてみるとガッカリした。花の種類が少ないのは時期が早いということもあるので諦めるとしても、園内に植えられている花に何だか元気のない点が気掛かりというか、失望感を抱かざるを得なかった。このため、時間を掛けて見る気も起こらず、早々に退散することになる。こうして予定していた見学は早々と終わってしまう。
 このとき、時間は、まだ11時前であった。何処へ行こうかと思案することになる。このとき、レブンウスユキソウの群生地に詰めていた職員が、「ここはまだ咲かないが、宇遠内に咲き始めたらしい」と語っていたのを思い出し、ここへ行くことにした。
 宇遠内へ行くには8時間コースの終点を起点として、これを逆に辿る1時間余の行程だとフェリー乗り場で貰ったパンフレットには書いてある。この程度なら宇遠内から戻ってから昼食を摂れば済むので、昼食のオニギリなどの買い物はせずに、直接、8時間コースの終点まで車を進める。
 ここには、当然、駐車場があるとばかり思い込んでいたが、現実は違っていた。無理をすれば車2台が停められるくらいの空地というか、道路が広くなった場所があるのみだった。幸いなことに、ここには先客は1台もなかったので、駐車することができた。
 早速、歩き始める。緩やかな登り勾配だが、幅員も充分な良い道が付いている。少し歩くと夫婦連れに追い付く。途中まで花を探して歩くようなことを言っていた。取りとめのない話をしながらしばらく一緒に歩いていると、道端に白い花を見付けた。何だろうと思いながら、取り敢えずカメラを構える。すると、一緒に歩いていた夫婦連れの細君のほうが、「ヒメイチゲ」だと教えてくれた。でも、私たちが見慣れたヒメイチゲに比べると、花びらがひと回りもふた回りも大きいので、内心は違った花だと思っていた。でも、この先で何回も見かけたが、花の大きなものばかりだった。今では北海道のヒメイチゲは大きいのかもしれないと思うようになっている。
 そのうちに彼らはいなくなってしまい、また、私たち2人だけになってしまう。この頃になると登り勾配は終わり、降り勾配になってきた。この辺りが中間点らしく、この後は降りいっぽうで登ることはなかった。
 ひと降りすると谷沿いの平坦な道と化してくると、花が出てきた。レブンコザクラに始まり、スズラン、チシマキンレイカなどなどであった。
 そんな花畑で、花を撮影しながら歩いて行くと、間もなく、人家と海が見えてきた。宇遠内に到着したようだ。
 このとき、目の前に薄い黄色の花が現れた。リシリヒナゲシに似ている。ちょうど、そのとき、納屋で何か仕事をしている漁師を見かけたので、彼この花について訊いてみる。すると、「この花は、今はいない隣の親父が利尻島から持ってきて植えたものが増え、彼がいなくなった今でもこうして咲いている」とのことだった。こうして、これがリシリヒナゲシだということが分かり、初めて見る花に大喜びをした。
 この先に売店があると聞き、ここを訪れてみる。ここで珍しい貝汁を振る舞われる。これは、初めて食べる貝だった。弾力のある身の貝で、名前も聞いておいたが、それについては残念ながら忘れてしまった。
 また、ここで耳寄りな話を居合わせた客から聞いた。レブンウスユキソウの咲いている場所についての情報だった。先ほど、往路でもこれはと思う場所をいろいろと探してみたが、結果は空振りだったので嬉しいニュースだった。
 そして帰り道で、その場所を探したところ、2ヶ所でレブンウスユキソウを見ることができた。
 こうして宇遠内に来たおかげで、大きな収穫を得ることができ大いに喜びルンルン気分で帰ることができた。ただし、時間はパンフレットに記載されていた標準タイムを大幅に上回る4時間くらいを要した。
 腹は減っているはずだが、顕著な空腹感は抱くことはなかった。花の収穫か多くあったためだろうか。
 そして、この余韻を引きずって、前日同様、うすゆきの湯へ直行した。
2時間もかけて宇遠内へ到着

リシリヒナゲシ
 利尻山固有のヒナゲシ、リシリヒナゲシは、最近、数が減っていて、一般登山者が歩く登山道からは殆ど見ることができないとのことだ。この話を聞き、私が、「現に見ている人がいる」と反論すると、「それは本当のリシリヒナゲシではない」とのことだった。
 これについては、こんな話を聞いた。
 だいぶ昔のことだが、登山者を喜ばせるためにか、誰かが平地のヒナゲシを利尻山山頂付近に移植したらしい。その後、これが繁殖というか、増殖して現在のようになった。古来のヒナゲシと移植されたヒナゲシはDNAが異なるため、検査をすれば分かる。現在、葉っぱの一部を採取してDNAを鑑定して、本来のリシリヒナゲシでない場合は抜き去っているとのことだ。
 しかし、考えてみたい。
 DNAの鑑定をしなければ、元々のリシリヒナゲシか、移植されたヒナゲシの子孫であるかは区別が付かないということは、外見上だけでは区別することができないということだと思う。そうであるなら何も無理をして区別して一方を抹殺しなくても良さそうに思うがどんなものだろう。早い話、DNA鑑定という鑑定ほうが確定されなければ、これらを区別する方法はないので、利尻山のヒナゲシは総てリシリヒナゲシということになるのではないか。
 以前、イブキタンポポとセイヨウタンポポが混生して、イブキタンポポが絶滅の危機にあるのでセイヨウタンポポを引き抜く、抜根が行われているとの新聞報道を読み、私が批判したことがある。
 植物にしても、動物にしても純粋種が尊ばれる風潮があるようだが、1000年スパン、2000年スパンで考えてみれば、これはナンセンスの極みである。
 人間の場合でも、ドイツ人とユダヤ人の混血の増えるのを嫌った結果、何が起きたか思い起こしてみたい。
 移植ヒナゲシを抜く人も、セイヨウタンポポの抜根に勤しむ人も、ユダヤ人を迫害した人も50歩100歩だというと、彼らは何と反論するのだろうか。
宇遠内の浜に咲くリシリヒナゲシ

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