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北海道の花旅・その5 - 2012.08.19 Sun

礼文島の西海岸を歩く
 礼文島3日目の6月11日にはスコトン岬から西海岸沿いの道を歩くことにした。
 礼文島は南北に細長い島、極端にデフォルメすれば細長い2等辺三角形(底辺は北)の形をした島である。この三角形の頂点に各々地名を当てはめれば、南のそれが知床、北東のそれが金田ノ岬、北西のそれがスコトン岬ということになる。
 知床から金田ノ岬および金田ノ岬からスコトン岬の2辺には車道が付けられているが、知床からスコトン岬の西側海岸線には車道は作られていない。原因は、東側の海岸線が穏やかなのに対して、西側は海から崖がせり上がったような地形のためだといわれる。
 この道路のない西海岸にも鉄府(てっぷ)、宇遠内(うえんない)、元地(もとち)など、人の住んでいる場所もある。これらへは東海岸道路から島を横断する道路があり、これを利用したり、舟で海路を行くことが多いようだ。ちなみに、宇遠内と東海岸を結ぶ道路はあるにはあるが、それは車の通れる道路ではなく、ここの住民の移動の手段は舟に頼ることが多いらしい。
 この西海岸にも人の歩くことのできる道はある。これは、住民の生活道路なのか、観光客が増えてからこれらのために造られた道かは分からないが、スコトン岬から宇遠内までは海岸に沿うように道が付いており、観光客はここを歩いてそこに咲く花に親しんでいる。
 スコトン岬から宇遠内まで歩くと8時間を要するという長いコースなどで、余ほどの健脚でないと歩けない。このため、途中の澄海(すかい)岬までを歩くという4時間コースというものも設けられている。
 私たちは、時間に縛られることはなく、4時間コースでも8時間コースでも自由に選ぶことができるが、体力ならびに脚力ということを考えると、答えは自ずと出てくる。このことは姫君も私も充分に自覚していることなので、最初から8時間コースの選択肢はなかった。
 これを歩くには、8時間コースにしろ、4時間コースにしろ、登山口と下山口と場所が違うようなもので、この間を繋ぐ交通機関が必要である。いろいろと考えた末、落ち着いた結論は歩き終わりのスカイ岬に近い適当な場所に車を置き、ここに近いバス停、浜中からスコトン岬までバスを利用するという方法である。
 これにも問題はある。スカイ岬と浜中バス停の間に適当な駐車場があるか否かということだ。思い付いたのが、昨日のレブンアツモリソウの駐車場が使えないかというものだった。
 11日の朝、レブンアツモリソウの群生地の事務所に行って駐車場の件を尋ねると、使用可ということだった。そこで、ここの駐車場に車を停めてバス停までの15分くらいの間を歩くことにした。
 浜中のバス停に着き、8時36分のバスに乗ることができた。運転手に、4時間コースを歩くので最も近いバス停で下ろしてくれるように頼み、空いていた席に座る。10分ばかりバスに揺られていると、スコトン岬に近付いてきた。すると、バスが停まり、「運転手がここです」と教えてくれる。降りて辺りを見てみると、ちょうど、そこは三叉路になっていて4時間コースを歩き始めるにピッタリの場所であった。付近にバス停らしきものはなく、運転手が気をきかせてくれたことが分かった。
 歩き始めたが、本日はいつもといささか様子が違っていた。姫君も私も、フリースの上着を着込んでいる。礼文島に渡ってから寒い日が続いていたが、本日は特に寒さが厳しい。このフリースは、歩き始めれば脱ぐことになると思っていたが、歩き終わるまで1度も脱ぐことはなかった。
 北海道といえど、一応、6月は夏である。夏の北海道が、こんなに寒いとは思ってもおらず、寒さ対策といっても、精々、長袖のTシャツを少し持ってきただけだった。このフリースは、車の中で着るために年がら年中、車の中にハンガーで吊ってあるものだ。なお、この他にダウンウェアも積んであったが、後にこれも着ることになった。今年の北海道の6月、7月は地元の人が驚くくらい寒かったのだ。
 前回、私たちは、ゴロタ岬までは歩いている。そのときと同じように、最初から海岸沿いにある無人部落(鮑古丹?)のほうへ降りて行った。この2年間、この道を歩く人がほとんどいなかったのか、この道は草によって消えかかっていた。
 2年前は7月だったためか、無人の家の周りに咲いていた花は、今は蕾すら持っていない。ここを通り過ぎて、本日の収穫が望み薄いことを知るのと裏腹に昨日の豊作が再びという期待がない交ぜになった複雑な心境であった。
 ここからゴロタ岬へ登り上がるが、高度が上がるとともに風が強くなる。今日が特別か、何かのパンフレットに書いてあったように東海岸とは異なって強風が吹き付ける厳しい環境の西海岸というように、これが普通なのか、どちらが正しいかは分からないが……。
 ゴロタ岬を通り過ぎ、以後、いくつものアップダウンをこなしていく。強風は治まることなく吹き続け、酷いときには身体を持って行かれそうになるほどの強いものだった。こうなると、花があったとしても、揺れ過ぎて撮影するのは難しく、ただ歩け歩けとなった。でも、これは、変わった花、目新しい花というのにはお目にかからないので、なおさらだったかもしれない。珍しい花があったとしたら、どうしただろう。今になってみれば、こんなことを考えないでもない。
 木製の階段を吹き飛ばされないように手摺を掴んで急降下すると、海水面の高さと同じになる。こうなると、先ほどまでの風が嘘のように止む。前方には鉄府の集落が見えている。こうなると現金なもので、辺りに注意を払うようになる。
 すると、左手の斜面に、何と、レブンアツモリソウ数個が咲いていたではないか。私は、この花は群生地にしかないと思っていたが、そうでもないらしい。そういえば、元地灯台辺りにも咲いていたという話を、ネットを見ていて知った。
 ここのレブンアツモリソウは町のほうでも把握しているようで、赤いテープの目印と白い標識杭が花の近くに打ちこまれていた。そして、この辺り一帯を頑丈な金網でスッポリと覆われていた。
 鉄府の集落には、公衆トイレも備え付けられていた。また、ここへは西海岸からの道路が入ってきており、これを辿れば大きくショートカットして上泊のバス停に行くことができるようになっていた。
 私たちは、予定どおりスカイ岬へ向かって歩いて行く。
 すると、途中に左手に登り上がる分岐の道があった。道標はなかったので、その道へは曲がらずに真っ直ぐの道を進んでいくと、前方から女性が1人歩いてくるのに出会った。先ほど、鉄府の便所で一緒になった人だった。何か落し物でもしたのかと思って尋ねると、「この先、真っ直ぐ進むと危険だからと地元の人に注意されたので戻ってきた」とのことだった。
 そこで、先ほどの分岐まで戻り、ここを左手に採って急坂を登る巻き道でスカイ岬まで行くことにした。ちなみに、このときの水位であれば、海岸沿いのルートでも危険は無さそうな感じで、現にネットを見ると海岸沿いを歩く人もいるようだ。
 この尾根を乗り越えるとスカイ岬の駐車場辺りに着く。本当の岬は、この駐車場から海側へ進んだ高台にある。岬に到着すると、観光客が1人いたのみだった。先ほどの女性は、ここには立ち寄らずにバス停に直行したらしい。
 この岬の広場も風が強くてユックリできるような環境ではなく、そそくさと退散することになった。
 4時間コースは、これで終わりだ。これからレブンアツモリソウの群生地まで車を取りに戻るだけだ。とはいえ、ここからそこまでが結構長かった。2人でブツクサと文句を言いながら広い歩道を歩いたが、そういえば前回、ここを訪れたときには、この道路は砂利道で舗装は施してなかったことを思い出していた。
風の強い澄海(すかい)岬

金田ノ岬
 駐車場に戻ったときは13時を過ぎていたと思うが、まだ、昼食は摂っていなかった。前回、高山植物園で漁業組合が経営するという食堂を教えてもらった。ここが気に入ったので、礼文島を再訪の機会があれば、また食べたいと思っていたので、今日の昼食はここで摂ることにする。
 そして、食事を終えて、ここから近いと思われる金田ノ岬を見学してみようということになり、車を走らせた。すると、姫君が、「これ、スコタン岬へ行く道よ」と言い出す。そう言われれば、先に見える岬はそのようにも見える。
 何処で通り過ぎたか分からないが、「戻ってみよう」と車をUターンさせ、注意深くユックリと車を走らせるが、岬など何処にも見当たらない。そのうちに先ほどの食堂まで戻ってきてしまう。
 ちょうどそのとき、この食堂の店長が軽トラに乗って戻ってきた。これ幸いと、金田ノ岬の所在について訊くと、「ここだ」という。
 ここは緩やかにカーブをしているが、地図の金田ノ岬のように鋭角の道ではない。この疑問をぶつけるが、「ここが金田ノ岬で間違いない。そこに標識もある」と指差す。なるほど、その標識杭には『金田ノ岬』と書いてあった。
 2年前、この食堂を訪れたときも、金田ノ岬がここだということにはまったく気付いていなかったが、こんな間の抜けたことがあるものだろうか。私が間抜けか、金田ノ岬が悪いのだろうか。
岬らしくない金田ノ岬

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