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2017-10

春の上高地 - 2012.05.22 Tue

ニリンソウの大群落に満足
 今の旅行会社は競争が激しいらしく、1度、その会社の主催するツアーに参加すると、以後、各種ツアーを紹介する立派な冊子が毎月送られてくる。
 クラブツーリズム社の冊子の中に、『奥上高地ハイク ニリンソウの大群落!』という日帰りバスツアーを見付けた。ちなみに、この旅行代金は、1人5480円であった。
 現在、私たちのような一般の者は上高地に車を乗り入れることはできず、沢渡の駐車場に車を停めて、ここから上高地までバスかタクシーで行かなければならない。このため、姫君と私の2人で出かける場合には、まず駐車料金500円が必要である。次に交通費。バスもタクシー(乗合)も同じようなもので、片道1000円程度、各人が往復で2000円が必要になる。ということは、沢渡から上高地を往復するだけで、2250円がかかる勘定になり、5480円で名古屋から上高地まで連れて行ってくれるなら割安感がある。
 また、ここのニリンソウを紹介する大群落の小さい写真が付いていたが、見渡す限りがこの花で埋まっているのには驚くとともに大いに食指が動いた。
 姫君にこのことを伝えると「私も見たわ。4000円のでしょう」という言葉が返ってきた。「いや、5000円余だよ」と訂正すると、「終わりのほうに4000円というツアーが載っているわよ」との返事。慌てて、探してみると、『春の上高地 たっぷり4時間滞在!』というのを探し出した。なるほど、この旅行代金は、3980円だった。
 両者を比較してみると、旅行代金が、3980円と5480円。滞在時間が、4時間と4時間30分。弁当が、付きとなし。バスガイドが、付きとなし。TD(ツアー・ディレクター?)が、なしと付き。という差がある。代金の安いほうが、弁当が付き、バスガイドも付くという厚遇で、何とも、不可解である。
 同じ会社の企画で、同じ時期に同じ場所に行き、1500円もの料金の差がある上に条件も安いほうがよいということは、本来ならあり得ないことだろう。私の頭で考えると、安いツアーは、クラブツーリズム社がバス会社に丸投げしたのか、バス会社の企画をそのまま丸飲みしたという以外に納得のできる答えは見付からなかった。
 いずれにしても、乗って悪い話ではないので申し込むことにした。申し込むにあたって姫君が、「キヌちゃんを誘ってみては……」というので、彼女と連絡を取ると、「参加」と即答。これで、3人で上高地行きが決まる。日取りは、キヌちゃんの都合のよい5月20日(日曜日)となる。
ニリンソウ
 5月20日の当日、曇り模様のあまり芳しからざる天気なので、バックの中にカッパを押し込む。姫君に至っては、折りたたみの傘も持っていく用意の良さであった。
 集合予定の7時20分より20分も早く指定の場所(名古屋駅西口の噴水の前)に行くと、既に多くの人たちでごった返していた。私たちの上高地ツアーのほか、クラブツーリズム社だけでも多くのツアーが、この時間帯に出発するのに加えて他社の同様のツアーもここを集合場所としているので、この混み具合もむべなるかなである。なお、私たちのツアーは、バス1台だと思っていたら、何と、2台分の応募者があったらしい。私たちだけではなく、これに参加した人たちは同様に割安感を抱いたのであろう。
 間もなくキヌちゃんもやってきた。女性陣は、早速、会話の花が咲いたが、私は蚊帳の外だ。
 出発時間の少し前までに、私たちのバスに乗る人は全員が揃ったようで、20分前にバスの待つ所まで移動を開始した。ちなみに、こういう場合、何組かが遅れてくるので、定刻にバスが出発することは稀だが、今回は、珍しく時間を守る人が揃っていた。
 バスは、名古屋都市高速から一宮ICで名神高速道、ここから東海北陸自動車道に分かれて清見ICまで。この先、一般道で高山を経て平湯へ、ここから安房トンネル、釜トンネルを抜けて上高地まで走る。
 私たちは、観光でここを訪れたことはなく、何時も大正池を素通りしている。このため、ここをユックリと歩いたことがないので、大正池でバスを降りる。なお、このとき時刻は、11時30分。この頃になると天気は回復。雲は多いが雨が降るような雰囲気ではないため、カッパはバスの中に置いたまま。弁当とお茶、カメラ、防寒着だけを折りたたみのザックに詰めての出発だった。
 雲が多いといっても下のほうまでは降りてきていないので、大正池の向こうには谷筋に雪を残した焼岳が、また、反対側には岳沢と前穂高岳と奥穂高岳を繋ぐ吊り尾根という有名というか、お馴染みの景色がハッキリと見えている。特に、後者の穂高岳のほうは雪が多いので見栄えがする。これで慾をいえば、雪の稜線の上が青空であれば言うことはないが、これは慾のかき過ぎというのだろう。
 ここから大正池というか、梓川の左岸側を河童橋のほうに向かって歩いて行くのだが、花は、キジムシロとシロバナエンレイソウくらいで多くはなく、この面では当てが外れた。こちらも雪が遅くまで残り、花が遅れているのかもしれない。
 大正池から河童橋までは、思っていた以上に距離があり、時間にして1時間余を要した。この頃になると腹が減って仕方がなかったが、「食事は河童橋で梓川の右岸に渡ってからにしよう」と、最初に私が提案した手前、辛抱することにした。
 河童橋は、相変わらず多くの人たちで賑わっていた。本日は日曜日だということも手伝って、特に多いようだ。これも河童橋だけなら納得もできるが、右岸側に渡ってからも、人の波は尽きることはなく、私の思惑は外れてしまった。私は、殆どの人たちは左岸側の横尾へ通じる登山道を歩くだろうと見当を付けていて、右岸側なら人にも会わずユックリと食事ができると算段していたが、これは見事に外れてしまった。こんなことなら腹をすかせて、わざわざこちら側まで辛抱することはなかったのだ。
 岳沢分岐の手前に川のほうへ張り出して作ったウッドデッキ状の休憩場所で遅い昼食を済ます。弁当は、クラブツーリズム社が用意したもので、中身を期待をしたが、おにぎりが2つとおかずが少々で、ややガッカリしたが、昼食が付いただけでもありがたいと感謝しなければと思い直すことにした。
 14時頃、嘉門次小屋に到着する。バスの出る15時30分には上高地のバスセンターに帰るには充分なだけに少し安堵する。しかし、主目的の花の収穫となると、河童橋からここまでにニリンソウの小さな群落だけで期待が外れた感じだった。
 嘉門次小屋では、以前、焼いたイワナを肴にイワナの骨酒を飲み、至福の時間を過ごしたが、本日はそれほどの時間は残っていないし、第一、魚の焼けるにおいも漂ってこない。このため、そんな誘惑には惑わされることもなく、短時間の休憩後、次へ進むことにする。
 この嘉門次小屋から目の前の梓川を渡ると明神館だ。そして、主登山道へ出る。
 ここから先が、今回の山場であった。林の中には、ニリンソウの一大群生地となっていた。その規模は、何と言ったらいいだろうか。目が届く範囲にニリンソウがいっぱいに咲いている。また、その密度が濃い点もなかなかのものだった。こんな光景を見たのは初めてのことだ。これで不作だったこれまでを補って余りあるものだといっても過言でない。
 また、登山道を上高地に向かって歩いていくが、この道筋にも花がボツボツと出てきて、これを写しながら歩いて行く。だが、バスの発車時刻が気になるのか、キヌちゃんは猛スピードで歩いて行くので、足を停めて写真を撮っていると彼女との差は開くばかり。写真を撮ったら走るという忙(せわ)しないものだった。
 お陰でバスセンターに着いたときは、15時。バスの発車時刻よりも30分も早く着いた。
 こうして、4000円弱の日帰りバス旅行は終わったが、ニリンソウの大群落を見ることができただけでも4000円分の充分な価値があった。これに加えて、その他の花のオマケまで付き、満足感に包まれて帰路に就くことができた。

大正池と焼岳

河童橋と明神岳

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