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百名山の思い出・その13 - 2012.04.23 Mon

鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ・2889m)
 1998年のお盆山行は、先の常念岳で見た針ノ木岳から鹿島槍ヶ岳までの縦走を予定していた。
 ルートは、次のとおりだ。
 扇沢から針ノ木雪渓を登って針ノ木峠の針ノ木小屋で1泊、次の日に針ノ木岳に登り、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳を縦走して種池小屋で2泊目を過ごし、最終日に爺岳を経由して鹿島槍ヶ岳まで行き、赤岩尾根から大谷原へ降りるというものだった。
 登山に充てるのは、お盆休みの8月12日から14日の3日間とすることにして参加者を募ると、隊長のクニちゃん、ヒロシちゃん、姫君に私に加えて遠征は初参加のシカちゃんとデンちゃんの計6名だった。
 この鹿島槍ヶ岳行きの山行記も『ヨレヨレ新聞』第4号に掲載されているが、これを書いたのはデンちゃんだった。他人の書いたものを転記することもできないので、記憶を呼び覚まして改めて書くことにした。ただし、時間はデンちゃんの山行記を参考にした部分もある。
8月12日、扇沢駅での焼き鳥パーティ
8月12日(水曜日)
 11日は姫君の店(スナック)は営業。これが長引いて閉店が遅れたようで、出発は12日の午前3時だったらしい。当時、こんなことは遠征時には日常茶飯事だった。
 中央自動車道で豊科ICまで走り、信濃大町のタクシー会社に車を預けて、ここからタクシーで扇沢へ向かい、7時頃、扇沢駅に到着する。
 そのまま出発するが、直ぐに雨が降り始め、全員がカッパを装着する。この頃には、全員がゴアテックス製のものに買い替えていた。姫君も私も、前回の穂高岳行きのときから、この新しいカッパを使用していることが写真をみて分かった。
 雨は本降りとなり、少々、心配にもなってきたとき、前方から1人の登山者が歩いてきた。様子を訪ねると、沢の徒渉が大変だったとのことだった。これで前進を諦めて仕切り直しすることにして扇沢へ戻る。
 この駅舎の中で、本来なら針ノ木峠で行うはずだった焼鳥パーティを開催する。ここにはビールの自販機もあるので酒が尽きることはなく、大いに盛り上がる。
 でも、ここで酒を飲んでいただけではない。当然、明日からの行動を再検討して計画を変更する。
 その結果は、扇沢から柏原新道を通って種池山荘にショートカットすることにして、その後は計画どおりに進めることにした。
 さて、今夜の宿舎が問題だ。クニちゃんが観光案内所で紹介してもらった、大町温泉郷にある旅館に決めてきたので、パーティを終了後、直ちにタクシーでそこへ向かう。
8月13日、爺ヶ岳頂上
8月13日(木曜日)
 旅館からタクシーで柏原新道の登山口まで送ってもらう。この登山口は、前日の扇沢駅の横手ではなく、駅の手前の扇沢に架かる橋の手前にあった。
 この日も前日からの雨は止まず、小雨ではあったが降り続いていたので、全員、カッパを着ての出発だ。
 6時42分、歩き始める。
 1時間くらい歩いた頃だったか、ザックの中から音楽が流れてきて、ビックリした。ザックの中に入れていた携帯電話の着信音だと分かったが、『こんな山の中まで電波が届くのか』と改めて電話の進歩を再認識させられた。
 一時、雨は止んだので暑苦しいカッパを脱ぐことができた。ゴアテックスは、空気は通すが水滴は通さないので、雨を防いで体内からの湿気は放出するとの謳い文句だったが、ゴム引きのカッパに比べればマシだというに過ぎず、暑苦しさは避けられなかった。
 種池山荘が近付いてきた頃、再度、雨が降り出し、これが本日では一番の降りになっていた。
 こんな中、種池山荘に着いた。
 雨に加えて疲労も加わって、おそらくヨレヨレになっていたのだろう。到着の写真も撮っていなかった。
 小屋の中へ入ると登山者でごった返していた。
 前夜の宿で弁当は作ってもらっていたはずだが、暖かいものを食べたかったのだろう、小屋のメニューの中からラーメンを選ぶ。でも、小屋の中では食べられないので、外で食べた記憶が残っている。
 こうして一息入れてから、今夜の宿となる冷池山荘に向かって出発する。
 途中、爺ヶ岳を越えていかなければならないので、稜線歩きといっても楽ではない。加えて、雨はますます強くなり、濃いガスで何も見えない。
 爺ヶ岳は、南峰、中峰、北峰と3つの頂を持ち、最初に頂を踏むのは南峰だ。ここには三角点はもちろんのこと、標高点もない頂なのでハッキリとした標高は分からないが、地形図からはじき出すと2660mくらいである。
 この爺岳の南峰に12時56分に到着している。
 このような正確な到着時刻が、10数年も経過した今になって、どうして分かるかというと、カメラの日付および撮影時間を記録する機能を使い、要所、要所の時間を記録していた。ただし、今と違って、写真の画面に焼き付ける方式のため、背景の色によっては読み取れないことも多かったが……。いずれにしても、この頃になると最初に比べれば知恵も付いてきたことが分かる。
 登山口出発が6時42分なので、ここまで6時間14分できている。コースタイム(昭文社・山と高原地図)は、概ね、4時間50分なので、私たちとしては健闘したことになる。
 次は、爺ヶ岳の本峰(標高2670m)である中峰だ。
 ここは、登山道から離れた場所にある。というより、登山道は中峰の少し下を巻くように付いているといった方が分かり易いか……。
 登山道にある標識に従い、本峰へ向かおうとすると、ヒロシちゃんが「俺、ここで待っている」と元気者に似合わぬことをいう。彼を残して爺ヶ岳本峰を踏むが、雨も風も酷くてカメラを出すこともできず、すぐさま、登山道に戻る。
 ちなみに、最後は北峰(標高2683m)だが、ここも僅かだが登山道とは離れている。だが、ここへの分岐は見落したらしく通過してしまっている。
 本峰から先は、厳しい所はない。降りか、平坦な稜線歩きだ。とはいえ、これまで十分に歩いているので疲労度は高かったのだろう。小屋のだいぶ手前で小屋の赤い屋根が林越しにチラッと見えたときには嬉しさが込み上げてきたことは今でも鮮明な記憶となって残っている。
 雨の中、小屋に着いて手続きをしていると、小屋の向かい側にあったテント場から何かの用事で人がきていた。この雨の中、テントとは大変だろうと憐れんだが、これを私たちも行うようになろうとは、このときは考えてもいなかった。
鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰を繋ぐ吊尾根
8月14日(金曜日)
 この日も天気は良くはない。雨こそ降っていないが、何時降り出すか分からないような空模様だ。これに加えて、濃いガスが立ち込めて視界は利かない。
 こんな天気なので、全員がカッパを着けて冷池山荘の外へ出る。ただし、荷物は小屋に預け、空身に近い状態で行動することになった。
 6時01分、最終目的地である鹿島槍ヶ岳へ向かって出発する。
 ここから布引山を越えて、まずは鹿島槍ヶ岳の主峰である南峰へ行くのだ。
 デンちゃんの山行記を読むと、道中、リンドウ、アザミ、ツリガネニンジンなどなどが咲き誇っていたとのことだが、当時の私には花などどうでもよい存在なので、こんな記憶は頭の片隅にも残っていない。
 何度も休憩をした後、7時12分、鹿島槍ヶ岳の南峰(標高2889m)に到着する。これで目的を達成したので、大喜びのはずだが、濃いガスで何も見えないので喜びも半減だったことだろう。
 ひと休みした後で、北峰へ行ってみることにした。
 鹿島槍ヶ岳は、常念岳から見たとき2つの頂を有していた。いわゆる双耳峰である。それぞれの峰の名前を南峰、北峰と名付けられている。うち、三角点のある南峰を主峰としている。
 南峰と北峰を繋ぐのは岩場の吊り尾根となっている。先の前穂高岳と奥穂高岳を繋ぐ吊り尾根の小型版といえばよいのだろうか。小型というのは距離が短いというだけで、危険度は甲乙を付け難いという難所である。これまで穏やかな登山道だったので、この岩場に入ると一気に緊張を強いられたことを覚えている。
 8時15分、北峰(標高2842m)に到着する。
 相変わらず、ここもガスで何も見えず、ただ、北峰の頂を踏んだというだけのことで感慨もなにも湧かなかった。
 でも、ここで2人の女性に出会った。昨日、登山口で会い、1言、2言、言葉を交わした人たちだった。偶然の再会を喜び、コーヒーを飲みながら、しばしの歓談のとき過ごす。彼女らは唐松岳まで縦走すると北へ、私たちは冷池山荘まで戻るため南へと別れる。だが、京都在住の彼女らとはこれだけでは終わらなかった。後日、連絡を取り合って伊吹山で落ち合って合同登山を行った。
 これで総ての予定は終了、帰るだけだ。
 同じ道を辿って冷池山荘へ戻る。ここで、小屋で作ってもらった弁当(チラシ寿司だったらしい)を食べ、いよいよ下山である。
 12時50分頃、冷池山荘を後にする。10分ほどで赤岩尾根分岐にやってきた。ここから急降下が始まる。特に最初の辺りは道が壊れていて、急場しのぎの足場が悪く、張ってあったロープがなければ降りられないような道を通らなければならなかった。
 これを過ぎれば急ではあるが危険ではなく、順調に降りることができ、14時14分に高千穂平という平らな場所を通過した。
 これからは樹林の中へ入り、面白くはなくなったが、急勾配は相変わらずであった。この急な道も西俣出合という所で終わり、以後は大冷沢という沢沿いの平坦な道に変わった。でも、これからが長く、タクシーが呼んであったので遅れては悪く、最後は何時ものように走ることになった。
 それでも、17時頃、何とか大谷原に帰ることができた。

鹿島槍ヶ岳南峰

鹿島槍ヶ岳北峰

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まとめteみた.【百名山の思い出・その14】

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