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2017-06

百名山の思い出・その1 - 2012.03.16 Fri

富士山(ふじさん・3776m)
 富士山に登ったのは、1995年(平成7年)のお盆休みだった。
 富士山に挑戦したのは、これが初めてではない。この前年のお盆にも挑戦したが、このときは8合目でリタイアしたので、翌年、再挑戦(リベンジ)したというわけだ。
 94年のときは、新聞に富士登山ツアー(1万円)の広告が出ていたのに、姫君と2人で応募した形だ。このツアーは、午後(14時か15時頃)から名古屋駅を出発、何時だったかは忘れたが、真っ暗(20時か21時頃)になってから河口湖口登山道5合目(登山口)に到着。「明朝8時に出発するので、遅れないように帰ってきてください。それでは、行ってらっしゃい」と送り出された。ここからは各々の責任で頂上を目指すというものだった。結局、死ぬような思いを味わいながら8合目に到着するが、ここで時間切れとなって引き返すことになる。ちなみに、このツアーバスの客は3、40名内外だったが、頂上まで行ったのは青年2人だけで、残りの総てはリタイアだった。それでも、8合目で見た日の出は何とも言えない感動を私にもたらし、これが登山にのめり込ます一因ではないかと思っている。
 95年は、前年の失敗もあったので、現地ガイド付きというツアー(2万円)に申し込んだ。今回は、私と姫君に加えて私の仕事(得意先)で付き合いのあったヒロシちゃんも加わり、3名で挑戦する。
 8月11日、前年と同じ河口湖口登山道5合目(登山口)に到着したときは夕方だった。
 登山口には現地ガイドが待っていた。彼の指示で6合目まで1時間くらいかけて牛歩のようにノロノロと進み、高地に身体を順能させるという具合にひと手間を余分にかけた。
 6合目からはツアー客が1団となって行動するのではなく、各自のペースに合わせて登ることになるが、それでも普段は殆ど身体を動かすことのなかった私にとっては地獄の行軍となった。これがツアー客が1団となって行動するのだったら付いて行くことができずにリタイアとなったことだろうが、自由行動になったので助かった。
 きつかったのは私だけではなかったようだ。ヒロシちゃんもダメージを受けたようで、8合目で泊まった富士山ホテルでは、2人とも食欲はまったくなく、カレーライスの殆どを残してしまった。男どもがこんな情けない状態であったのに比べると女性は身体が粗雑に出来ているのか、2人に比べると元気である。私の分までカレーライスを平らげてしまうという考えられない一面を見せていた。
 この山小屋は、名前は立派だったが、大きな2段ベッドのような作りで雑魚寝。こんな経験は初めてだし、もぐりこんだ布団が前の客の汗を含んでグショグショだったのにもショックを受けた。でも、この環境の悪さも疲労困憊だったことが幸いして直ぐに深い眠りに引き込まれた。そして、目覚めたときには私の寝汗でもぐりこんだとき以上に濡れていた。
 夜中の3時だったか、4時だったか記憶は審らかでないが、頂上に向けて富士山ホテルを出発した。
 だが、ここからの道も過酷そのものだった。救いというと登山客が多いので、急な岩場では渋滞することだ。こうなると、ひと息つけるのでヤレヤレと胸を撫で下ろすことになる。
 こんなとき、ヒロシちゃんが、突然、「俺、もう駄目だ」としゃがみ込んでしまった。口から泡のようなものが少し出ているのが見える。私は、こんな場面に遭遇したことはないこともあって何をすればよいか分からず、ただただオロオロするばかりであった。非常時には女性は頼りになる。このときも、「多分、高山病よ。少し休んで様子をみてみよう」と落ち着いたものだった。どれくらい休んだろうか。ヒロシちゃんは、幾分、回復したようで、「歩ける」という。そこで荷物を私と姫君で分けて持ち、空身の彼を真ん中に挟んで、再び、頂上に向かって歩き始める。
 こんなことをいっては不謹慎だが、ヒロシちゃんが身体の調子を崩したことは私にとっては救いとなった。ゆっくりペースで歩くことができたからだ。
 こうして男2人がヨロヨロと歩いていると、先のほうから姫君の声が聞こえてくる。頂上に着いたようだった。手を振っているのを見ると、気は急くが足は動かない。それから時間はだいぶ経った。男2人もようようのこと、頂上に辿り着いた。
 これから暫く待つと日の出が始まったが、東のほうに雲があってこれに邪魔されるので昨年のような綺麗な日の出ではなかったが、それなりに感動を味わうことができた。これは回りの登山者も同じだったとみえて、その瞬間は「ワッ」という歓声が上がった。
 こうして日本百名山の第一歩を踏み出したわけだが、このときは百名山などまるで意識はしていなかった。第一、『日本百名山』なるものがあるということすら知らなかったのだ。

日の出を待つ富士山山頂

富士登山ツアー記念写真

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