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2017-10

商習慣 - 2012.02.03 Fri

 新聞広告に載った旅行案内で興味を惹くものがあったので、この旅行を主催する阪急交通社にインターネットで申し込みをした。
 数日後、書面で旅行申込書ならびにオプションの保険申込書が送付されてきた。これを返送するに当たり同封されていた封筒をみると、何と、所定の金額(たぶん80円)の切手を貼って投函してくれとのことであった。こういう場合には、相手側が郵送料を負担するのが普通で、客側(私)に負担させるという例は、これまでにあったという記憶はない。
 そこで阪急交通社に架電、この件を問い合わせると、契約の責任者と名乗る人物が対応に出てくる。
 彼によると、会社の決まりで切手代金は客が負担することになっているので、了承して欲しいという。また、安価な旅行を提供するには、切手代を客側が負担してもらわなくてはならないともいう。私が商習慣を持ち出すと、お客様の負担の公平という面からいっても、切手を負担してもらわなければ不公平になると強弁する始末であった。
 こういう人物には、何をいっても通じないことは、これまでの経験から分かっている。要するに、会社が決めたことは絶対であって、これに従っている限り自分の保身が計られると考えている、あるいは考える以前に身に染みついているのだろう。
 そこで客が旅行に関する諸費用を公平に負担しているのではないことを実質的に知らしめることにする。
 この会社が東京とか、大阪にしか店舗がないのでは仕方がないが、幸いなことに阪急交通社は名古屋駅前に名古屋店を設けているので、ここへ出かけて手続きをすることにした。これに要する時間および交通費は私の負担になるが、あいにく生産性のない生活を送っているので時間に費用はかからない。また、交通費は名古屋市営の地下鉄ならびに市バスの年間パスを所有しているので、名古屋駅前まで出かけても直接の出費はない。
 また、支払いは、一般的にはコンビニエンスストア(コンビニ)および郵便局(または、ゆうちょ銀行)での払い込み(振り込み)を奨励、これらで使用する『払込取扱票』も同封されていた。だが、この方法で支払うと、前者では315円、後者では330円の手数料を必要とするが、これを直接に持参する分には手数料を必要としない。
 加えて、名古屋店まで出向けば、クレジットカードによる支払いも受け付けることになっていた。私にとっては、現金でもクレジットカードによる支払いでも構わなかったが、相手のことを慮(おもんばか)ってクレジットカードによる支払いを選択した。端的にいえば、クレジットカードによる支払いをしたいがために、わざわざ相手店舗に出かけたのだ。
 クレジットカードによる支払いは、支払う側(私)の金銭的負担は発生しないが、受け取り側(阪急交通社)は手数料負担が生ずるというのが一般的である。阪急交通社が、如何に有名であり、相手を屈服させる力があったとしても、一般個人に対して行う商習慣無視の行為を、同等もしくはそれ以上の企業力を有するクレジット会社に対しては行使できず、何がしかの手数料負担をしなくてはならないはずである。
 ということは、コンビニ支払いを選択した甲なる人物は旅行代金の他に切手代80円、コンビニの手数料315円の395円を余計に必要とするし、郵便局で振り込んだ乙なる人物は80円と330円の計410円の余分な出費を強いられる。これらに対して店舗まで持参した丙なる人は旅行代金だけで済むことになる。これだけでは、相手方まで出向くという労力の評価に個人差があるので損得というとどちらとも言い難い。
 でも、クレジットカードで支払ったとなると話は違ってくる。旅行代金を仮に3万円として考えてみる。
 現金を支払う側からみると、甲が30395円、乙が30410円、丙が30000円の支払いとなって差異が生じ、これらでは各々の考え方次第では損得が生ずるが、受け取る側は一様に30000円を受け取ることになって、阪急交通社のいう公平が保たれているといえるだろう。
 しかし、丙がクレジットカードによる支払いをした場合、丙は30000円を支払うだけで現金で支払ったときと同じであるが、受け取る側、すなわち阪急交通社はクレジット会社に対して手数料を支払わなければならないので、実質的手取りは30000円から手数料を差し引いた分でしか受け取れない勘定になる。手数料については審らかでないが、売上高の1%、3万円で300円と仮定すると、実質的手取りは29700円に過ぎない。ちなみに、手数料が1%より高ければ、当然のことながら実質的手取り代金は減ることになる。
 以上の説明でも明らかなごとく、30000円を支払った人と29700円しか支払わなかった人でもまったく同一なサービスを受けさせるといった不平等が起こることになる。したがって、阪急交通社の説明、言い訳は正鵠を射たとはいえず、担当者の苦し紛れの言い逃れに過ぎない。
 ちなみに、クラブツーリズム社の場合はインターネットで申し込み時点においてクレジットカードで支払うことができた。手続き上は、阪急交通社でも同様なことができないわけではないだろうが、来店者に限ってという使用制限している。これはカードで支払ってもらいたくないためだといえるのだろう。

名古屋城隅櫓

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