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2017-06

三峰山(みうねやま・1235m) - 2012.01.21 Sat

 1月18日の朝は、奈良県は御杖村(みつえむら)の『道の駅・御杖』で迎えた。目覚めた時刻は、6時30分頃、まだ日の出前の辺りがほんのりと明るくなった頃だった。
 トイレに行く前に、凍りついたフロントガラスの氷を融かすために車のエンジンをかける。昨年同様、車内の窓ガラスは、私たちの息が冷えて凍りついていたが、昨年に比べると幾分は温かく感じた。
 それからお湯を沸かして朝食を済ませ、登山用の身支度を整える。
 7時10分過ぎにこの1晩を世話になった道の駅を後にして、三峰山の登山口へ向かう。普通、この時間なら日の出の頃であろうが、ここは山間(やまあい)で山の上から太陽が顔を覗かせるまでにはまだ時間が早く、時刻に比しては薄暗く感じるが、上空には雲はなく、晴天が約束されているようで、気分は晴れやかであった。
 道の駅から登山口までは、普通なら車で10分かそこらで到着するだろう距離だが、道路上に雪の残っている場所も所々にあって、これが凍っているので慎重に運転せざるを得ず、倍くらいの時間がかかったようだ。
 登山口は『みつえ青少年旅行村』にほど近い場所にある。この旅行村は、御杖村の観光施設のうちでも最も集客を誇るメーン施設らしく、ここへの取り付け道路には、年々、村の予算が投じられているようで、昨年よりは走り易くなっていることは歴然としており、現在も道路の拡幅工事の最中であった。
 登山口に最も近い登山者用の駐車場は、第4駐車場である。
 ここに到着すると、未舗装の駐車場はほぼ全面にわたって雪に覆われていた。でも、積雪量は少なく、そのまま車を乗り入れることが可能であった。
 この駐車場で最後の身支度を整える。
 ここで服装などを説明しておく。
 寒いといっても、ここはアルプスなどとは異なり、わざわざ冬用のヤッケを身にまとうほどではないので、カッパをこれの代わりとする。もう少し詳しく説明すると、下半身が下着のパンツに登山ズボン、それに加えてカッパのズボン。上が下着の長袖ティシャツ、毛のスポーツシャツにカッパの上着である。それに靴下はスニーカー用の化繊のもの。手袋は裏起毛の防水を施したもの。帽子は野球帽の上にニット帽を被るという2重。ちなみに、ニット帽は耳あての代用でもある。最後は、重登山靴に雪用のスパッツである。以前は、上の下着が半袖のティシャツであったが、加齢とともに寒さに弱くなり、今年から長袖に変わっているが、下のほうは股引というかパッチは穿くまでにはいたらず、これが救いとなっている。
 こうて支度を終えて、駐車場から歩きだしたが、ここで気付いたことがある。吐き出す息か白くならないのだ。わざと「はぁ、はぁ」とやってみるが同じであった。ということは、結構、気温が高いことが分かる。
 駐車場から1分も歩けば橋があり、この橋のたもとが登山口となっている。
 7時51分、この橋を渡って歩き始める。
 ここが登山口だといっても、直ぐに山道を歩くのではなく、舗装が施された林道を不動川に沿って遡っていく。
 10分足らずで小さな橋の架かっている場所にやってきた。この橋を渡って進んでいくと登尾ルートの登山道となっていることは、昨年、歩いて分かっている。ちなみに、そのまま林道を真っ直ぐに進んでいくと、もう1つのルートである不動滝ルートに通じている。しかし、この橋の袂に工事用のバリケード1基が置いてあって、そこには『土砂崩れのために不動滝ルートは通行止め』と書いてあった。
 橋を渡ると、ここからが山道、本格的な登山道となってきた。道は山腹をジグザグに登るように作られている。シッカリと手入れがなされていて、勾配がきつい場所では、木の階段が設えてあるなど、至れり尽くせりであり、御杖村が観光施設として如何に力を入れているかが分かる。
 今日の私の体調は良いようだ。前回の藤原岳のときとは大違いであることが歩き始めて直ぐに分かった。これと反対に姫君の体調はあまり優れないようで、藤原岳では私の後ろにピタッと付いてきたのが、ここでは私との距離が開くばかりで、私が待つこともしばしばだった。
 この山腹のジグザグ道は尾根に乗って終わる。登りのときは、何時、尾根に乗ったのか分からず、気が付いたら尾根に乗っていたという感じだった。帰り道で注意していたら、この尾根が急降下する所から右手の山腹へと尾根から降りていた。要するに、尾根歩きができなくなったので山腹に逃げた格好になっていた。
 この尾根の名前が『登尾』というらしい。尾根と言わず『尾』という例は、鈴鹿でも木和田尾根といわずに『木和田尾』ということでも明らかなように、このような呼称を使うこともあるということだ。なお、この登尾は、上の山小屋の所まで続いている。
 山腹の道を歩いているときは道に積雪は殆どなく、周囲にまだらに雪が残る程度であったが、尾根に乗ると登山道の雪は少し増えてきた。しかし、まだアイゼンを着けるほどではなかった。
 これまでの杉の植林が途切れた場所に出て、目の前が一気に明るくなってきた。上空は真っ青、太陽がまぶしく輝いていた。
 その先の峠には、避難小屋が建っていた。8時25分、小屋に到着。ここでトイレ休憩を採る。
 8時36分、休憩を終え、再び、歩き始める。
 ここから先には10mから15mの段差があり、この間を木の階段が造られている。階段には雪が積もっていて危ないので、階段に付けられた丸太の手摺を頼って登り上がると、そこにも2階建ての避難小屋が建てられていた。こちらの小屋は綺麗で、2階で快適に1夜を過ごすことが可能で、ここで泊まって登ることを途中で出会った登山者に薦められた。
 この小屋を過ぎると、再び、杉の植林の中へ入っていく。道は、相変わらず歩き易く造られており、加えて、本日は雪道で凸凹がないので歩き易い。また、その雪質は新雪ではないが、凍ったり、固まってもいないために、あまり滑ることもないこともあって順調に歩みを進めることができた。この尾根の勾配は、比較的に緩やかであるが、自然の地形だけに場所によっては急な所もある。だが、そのような箇所があれば、直接に登ることは避けて緩やかに登る工夫もなされている。
 このように歩き易い道ではあるが、難点はある。ここは杉の植林の中なので、常緑の杉の葉に邪魔されて冬とはいえど陽の光は入らないので薄暗く、また、展望もまったく望めないので退屈である。
 この難点は、管理者も分かっているので、ビューポイントでは立木を切り倒して見晴らしを良くしている。こういうポイントは頂上を含めて3ヶ所ばかり設けられていた。最初のそれは、9時15分に通過しているので、避難小屋から1時間弱を歩いた辺りで、御嶽山が見えるとのことであったが、近くの倶留尊山(くろそやま)は手に取るように見えたが、御嶽山までは確認できなかった。
 この展望台から30分くらい歩いた9時46分に壊れた小屋の建っている所にやってきた。この小屋は使い物にならないが、この廃屋の上に現在でも使用できる非難小屋が建てられている。その新しい小屋までは、ここからそれほど離れていないが、樹木などに邪魔されて見てとることはできなかった。
 ここで姫君が、「私、アイゼンを着けるわ」といい、ザックを降ろして準備に取り掛かる。この作業の途中、登山者に追い付かれる。彼も、ここで、アイゼンを着け始めた。この時間を利用して少し会話を交わすと、大阪から来たといい、昨夜は私たちと同じ道の駅で寝たことが分かった。
 こんな会話を交わしていると、上の山小屋のほうから1人が降りてきた。ここは、不動滝ルートとの合流点でもあり、上の小屋のほうから降りてきたということは滝のほうから来た可能性がある。道の様子を尋ねようとするが、彼はサッサと行ってしまい、このときは分からなかった。その後、八丁平で再会したので尋ねてみると、「不動滝ルートは通行可能です」とのことだった。
 このアイゼン装着休憩は5分程度で終わり、ここから右折して新しい尾根に乗り代え、再び、歩き始める。新しい尾根に乗り換えたのだが、ここからは尾根の上を歩くのではなく、尾根の少し下に並行するように造られた登山道なので、山腹の斜面をトラバースするような感じだ。でも、道幅は広く採ってあって、尾根芯の道と変わらないので歩き難いことはない。
 この道を歩いていると、立木の杉の幹とか枝に雪が付いているのが確認できた。これまで見た樹木は、雪をすっかり落としていて、こんな雪景色をみるのは初めてだったので、霧氷への期待が僅かではあるが湧いてきた。でも、こんな期待は長くは続かなかった。
 10時10分、三叉路に到着した。ここは頂上から450mの地点で、立木は植林から自然林に変わる場所でもある。この三峰山の霧氷は、この落葉樹の枝に付着する氷が見所だが、見渡す限り秋の裸の枝で、氷とか雪を付けたものを見ることはまったくなかった。
 10時30分、頂上に到着する。
 ここの足元の積雪は充分ながら、木々は裸木のままという景色は、先ほどの三叉路とまったく変わらないもので、少しガッカリしたというのが正直な気持ちであった。でも、天気だけは上々で、これで文句をいっては申し訳ないと考え方を変えることにした。
 頂上では、写真を撮ったり、簡単な食事を摂ったりして、10分か15分くらい休んだ後、下の八丁平へ移動する。
 ここへ降りてきて驚く。昨年と比べると極端に雪の量が少なく、少し離れた小高い頂には地面が顔を覗かせて積雪なしという場所があったくらいだ。
 こんな所なら長居は無用である。先ほどの大阪からの登山者と少し話をしただけで下山に取りかかる。
 不動滝ルート分岐(廃小屋)まで降りてきた。ここで「どっちから降りる?」と、姫君の意向を尋ねると、「滝のほうから降りても、面白くもおかしくもないわ」とのことだったので、登尾ルートで帰ることにした。
 下の避難小屋で姫君がアイゼンを外し、私もスポーツシャツを脱ぐなど、ちょっとした休憩をして、最後の降りに取りかかり、12時29分に橋へ。そして、12時39分に登山口に帰り着いた。
 こうして、所期の目的は達せられなかったものの、好天に恵まれて、気分良く、この遠征登山を終えることができた。

三峰山

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