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2017-10

美談と不正 - 2011.11.11 Fri

 現在、朝日新聞では、『プロメテウスの罠』と銘打った長期にわたる連載が行われている。プロメテウスとは、人類に火を与えたギリシャ神話の親族とのことで、ここでは「火」を「原子力発電」に置き代えて、今般の東京電力福島第1原子力発電所の事故をあらゆる面から検証しようとしている。
 11月8日の同記事は、『観測中止令②』であった。
 「気象庁気象研究所では、長年にわたって大気中ならびに海水中の放射能の測定を行ってきた。観測を行うには、人件費を始め観測機械器具などの経費が必要で、これは毎年度予算化されて支給されてきた。これが、3月31日に今年度(4月1日)からは支給しないと上部組織である文科省から通知された。ちなみに、この予算は、震災被害の他の費用に回す意図だったとの由。
 これで、放射能観測は事実上不可能になったが、研究所の職員らの意思によって続けられた。もちろん、研究費が支給されないので、資金を使わないように色々と工夫して行われることになる。例えば、分析は後回しにしてサンプルを採り続けるとか、消耗品のフィルターが足りなくなると、別の大学や研究機関の研究者がこっそりと分けてくれた」
 記事を要約すると、まあ、こんな内容であったが、この記事を読んで、本旨の部分ではないが気になった個所がある。
 それは、「別の大学や研究機関の研究者がこっそりと分けてくれた」という部分である。この部分を普通に読み飛ばせば、研究者仲間の友情を示す美談となるだろうが、何だか私には引っ掛かるものがある。
 ここでいう別の大学や研究機関とは、当然のことながら国の機関もしくはこれに準ずる機関であろう。ということは、例え消耗品のフィルター1枚であっても、それは国の備品ということになる。この国の所有物を1人の公務員の意思で他へ流用することは、許されないはずである。もっと極端な表現を使用すれば、これは窃盗という犯罪行為になろう。
 私たちは、良いことに使用されたのだから細かいことに目くじらを立てるこ
とはないと考えがちだが、これを放置していたことが今のような公務員の無駄遣いに繋がっていることを考えると看過し難い行為である。

キセルアザミ

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