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2017-10

木道考 - 2011.10.09 Sun

 今年になってから登った百名山は、東北および関東甲信越の山、30座だった。
 これらの山々には高層湿原を備えたところが多く、これらにはほぼ例外なく木道が敷設されていた。
 私は、木道が敷設されるのは登山者にとって歩き易いように配慮したものだと思い込んでいたが、これがどうも違うことに気付いた。
 木道というと、形状ならびに規格に多少の差異はあるが、木製の角材を何本か並べて、この上を登山者が歩くようになっている。これは一見、歩き易そうに見えるが、実際に歩いてみると見た目ほど歩き易いものではないことに気付かされる。
 敷設後、間もない木道は、なるほど、歩き易いが、年月を経るほど木道も壊れてくる、すなわち傾いたりしてくるので歩き難くなってくる。
 歩き難いだけならまだしも、まともに歩くことができないようになると、これは事故に繋がるので危険である。また、雨が降ったり、朝露で濡れたりすれば、滑り易くなっているので、これまた危険である。これらが重なった場合、傾いた木道であるのに加えて濡れてでもいれば、これは最悪である。
 私も常日頃は気を付けているつもりだが、谷川岳の木道では見事に滑って転んだことがある。このときは木道の上に身体はあったので、痛い思いをしただけで助かったが、これが木道から飛び出していたらと思うと無傷では済まなかっただろう。
 普通なら事故を誘発する道路が見付かれば、修繕するなり、形状を変えるなり、何らかの安全策を講じなければ管理者責任が追及されるだろうが、登山道に敷設された木道の場合は、この限りでない。この木道を使用する登山者の自己責任が求められるだけで、管理責任は問題にならないようだ。
 また、尾瀬ヶ原などの場合は、木道を通る際にはストックの石突きにはゴムキャップを付けることを要求され、なおかつ、木道周辺にはストックを付けないで欲しいとの注意看板も出ている。
 登山者がストックを使用するのは、労力の軽減(分散)を計るとともに転倒などを防ぐ意味合いもある。後者の場合は、ストックの石突きが滑ってしまっては意味がないので、木道なり、周辺の地面にシッカリと食い込まなければ役に立たない。ということは、「ゴムキャップを付けろ」というのは、人命より木道のほうが大事だといっているようなものだ。
 酷い話であるが、これをそうとも思わずに唯々諾々と従い、従わない人を見ると説教までする者のもいるので、この国の面白いところである。

燧ヶ岳の木道

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