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月山(がっさん・1984m) - 2011.08.23 Tue

 月山、羽黒山、湯殿山の三山を出羽三山といい、これらは修験者の修行の場となっている。この三山の主峰は、標高1984メートルの月山である。
 この山へは、8月1日に登ったが、月曜日という平日に関わらず、登山者に混じって白い法被を身にまとった信者の集団も何組も登っていた。
 山自体は穏やかで、こんな所が修行の場になるか否か、はなはだ疑問が残るくらいである。でも前日、8合目駐車場で出会った千葉県からきたという男性は、日ごろ、房総の海で鍛えているが、慣れない山登りは相当に堪えたと述懐していたことを考えると、ここでも修行の場にならないこともないかと思ってもみる。
 8合目の駐車場の標高が1390mであるのに対して頂上の神社のそれが1984mで、標高差は600m内外に過ぎない。また、この間の距離はというと地形図から算出した概算値では4600mもある。ということは、平均斜度は13%となり、登山としては軽い歩きということができる。
 5時16分、8合目駐車場を出発する。
 ここから頂上までが、天気が良ければ見通せる。この日は頂上がはっきりと確認することができ、鳥海山から1日を空けた効果が出たと喜び、足取りも軽く歩き始めた。
 最初は、トイレ棟とレストハウス棟の間を通って、直ぐ上の弥陀ヶ原という湿原へと石畳の道を登り上がっていく。
 この湿原の中には、小回りコースと大回りコースの木道の周回コースができている。昨日、この一部を歩いたが、キンコウカを始め多くの花が咲いていて、この中に私の初見の花、トキソウやモウセンゴケがあるらしいので、帰りにこれを探してみるつもりであった。
 ちなみに、月山への代表的な登山路は、姥沢からのコースと私たちの登った8合目レストハウスからのコースがある。前者はリフトが利用できるので、後者に比べると幾分は時間が短縮できる。こういう場合、楽できることがコースを選ぶことを最重要な課題とする私たちは、当然のことながら前者を選択したはずだが、ここの場合は弥陀ヶ原湿原があるとのことだったので、ここの花狙いでこのコースを選んだという経緯があった。
 木道を15分から20分ばかり歩いて行くと、木道は左折して周回コースへと入っていく。反対の右手へは地道の登山道があり、当然、私たちは登山道へと入っていく。
 この登山道を歩いていると、気が付いたことがある。
 この登山道は岩が多く散らばっているが、これら自然の岩に混じって薄い円柱形、電柱を輪切りにしたような形のコンクリートの飛び石状のものが置かれていることである。その後も歩いていて、この人工の飛び石状のものは、四角の自然石を模したもの、同じ丸型でも直径の異なるものなど、いくつもの種類が混じっている。こうしてみると、何10年も前からこんな具合に登山道に手が加えられてきたことが分かる。こうした所を見るにつけ、この山は信仰の山で、この登山道も登山道というより信者の参詣道の色彩が濃いのだということが分かる。
 こんな道を歩いていると、芳しからざることが起こってきた。ガスが出始めてきたのだ。出発から暫くはほぼ全天が青空であったが、上空には雲が増え、また、目の前にもガスが出て視界を悪くしてきた。
 でも、ますます酷くなるというわけではなく、ときには上空を覆う雲の量が減り、また、ガスの濃度も薄まって視界が遠くまできくなど、結構、目まぐるしく変わっていた。
 また、この登山道は、右手から左手へと緩やかに傾斜している中を進んでいく形に作られている。こういう場合、普通ならトラバースというのだろうが、ここの場合は勾配が緩やかなので、尾根の上を歩く感じで非常に歩き易い。
 加えて、登山道の両側はお花畑である。チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマリンドウ、ウサギギクなどなど、普通ならアルプスなど高山に行かないと見ることができない高山植物が、これでもか、これでもかと出てきて、私たちの目を楽しませてくれ、疲労を感じる暇を与えてくれない。
 6時44分、小さい池の前にやってきた。この池を仏生池といい、何時もなら何でもない殺風景な池だが、池のふちをハクサンフウロで飾られている現在は、なかなか趣のある池にみえる。この池の前には、仏生池小屋がある。早朝ではあるが、既に店は開いており、お守りなどが並べられていた。
 ここは素通りして先へ進む。
 道は相変わらずのなだらかな勾配の歩き易い道が続き、お花畑も絶えることがない。
 こんな道を歩いていると、7時10分、小さな祠が祀ってある場所にやってきた。祠の前の標柱には神社の名前が記してあり、それは『来名戸神社』と読めたが違っていたかもしれない。また、ここを『行者返し』という名前が付いているらしい。ここを境に少しの区間が今までとは異なって岩をよじ登るところがあるので、この難所は行者も寄せ付けないという意味であろうが、この程度の障害を乗り越えられないようでは行者の名が泣くというものだ。
 これを過ぎると、また、これまでのような緩やかな道が戻ってくる。
 この頃、姫から休憩の催促があり、登山道脇の形の良い岩に座って朝食を兼ねて暫しの休みとする。ここで10分足らずの休憩を採った後、再び、歩き始める。
 7時52分、岩を積み上げた垣に守られた月山神社に到着した。
 この門の前で写真を撮り、中へ入ろうとすると神主に呼び止められ、1人500円が必要とする。「それが嫌なら、門から中へは入れないので帰れ」ともいう。この経緯は、『東北の山旅・こぼれ話④』で記述したので割愛するが、山の頂上は公的色彩の強い所であり、ここに立ち入るのに金員を強要したり、宗教儀式を強制するのは如何なものであろうかと、現在でも疑問は払拭できない。これらの行為が平然と行われているということは、邪宗と避難されても申し開きできないであろう。
 この神社は、月山の最高峰に建てられていることは確かだが、社があるだけで山の頂上という印は何一つなく、登山者が立ち寄っても得るものは何1つない。
 頂上滞在時間は僅か2、3分で、腹を立てて、頂上を後にする。
 下山時には、花の写真を撮りながらゆっくりと降りていると、最初の信者のグループが登ってきたのに出会う。彼らは白い法被を着ていたが、私には汚い法被に見えた。
 こうして得るものは少ない、つまらない月山登山は、11時28分、8合目の駐車場に帰って終わった。

月山神社

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