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2017-06

東北の山旅・こぼれ話④ - 2011.08.17 Wed

 8月1日、出羽三山の主峰、月山に登った。
 この山の最も高い頂が1984m(標高点)だが、私たちが登り始めるのは8合目の1390mなので、その標高差は590m余に過ぎない。また、この間の距離は、4.6km余もあるため、ダラダラとした緩やかな登りの道に終始している。このため、比較的簡単に登ることができる。
 頂上には、月山神社があって、その入口には石造りの小さい門が建てられていた。
 この門をくぐって中へ入ろうとすると、門脇の社務所の中の神主が、「ここを通るには、500円が必要だ」という。さらに言葉を繋いで、「支払わないなら、この門から帰ってくれればよい」ともいう。
 そこで、「月山の頂上は何処だ」と問うと、「この中だ」との答えだった。
 私たちは、にわか信者とはいえ、ただ今のところ深田(久弥)教の信者である。当然のことだが、最高峰に立ちたいという詰らない願望がある。
 だが、2人で1000円の通行料の支出は、貧乏人の私たちにとっては身に堪(こた)える出費である。とはいえ、折角、ここまで来たのに頂上を踏まないことには意味がないと考え、泣くなく1000円を支払うことにする。
 ちなみに、私たちは、日帰り登山で財布を持ち歩かない。だが、この日の出発時に限って姫君が、「お金、持っていかなくてもいい?」という。これには伏線がある。ここへ登る前に鳥海山に登った。ここには頂上小屋があり、飲み物も売っていた。ジュースを飲みたくなった私が、「お金、持っている?」というと、「持ってないわよ」と姫が答えた。こんなことがあったので、こんな会話になり、「1000円もあればいいわね」と、1000円札1枚だけを持参してきたのだ。
 本当になけなしの1000円を支払うと、「それでは、これからお祓いをする」という。私はお祓いを受ける気は毛頭もないので、「そんなものはしなくてよいので中へ入らせてくれ」というと、「それならここで帰ってくれ」と、また、脅しである。ここで怒鳴り合いになるが、もめごとの嫌いな姫君のとりなしで、仕方なくお祓いを受けることにする。
 こうして狭い境内に入るが、そこには頂上の標識もなければ何もない。何もないことはなく何かを祀った社はあるが、深田教の信者には関係のないものだ。何だか、騙された気がしてきて、先ほどの怒りがまた込み上げてきた。
 なお、私たちのように、ここの神社商法に騙される登山者が多いようだが、下調べをしてきた人たちは騙されずに済んでいることを後になって知った。
 月山の最高峰は、月山神社の社の建つ場所、標高1984mであるが、この少し下に三角点の置かれた(埋められた)場所がある。ここの標高は1980mである。これを知っていれば、三角点まで行き、最高点を踏むのを諦めたかもしれないと思ってもみるが、やはり、知っていたとしても深田教信者の性(さが)で500円を支払っても最高峰を踏んだかもしれない。
 何れにしても、この不愉快な出来事に関しては、帰ってからも釈然とせず、澱のように心の中に何時までも残っている。

月山

● COMMENT ●

頂上に立つのにお金? 初めて聞きます しかも500円
とてつもなく高い 偽神様ですね。

 おはようございます。
 「金を払わなければ帰れ」と言われたときには、私もびっくりしました。
 山の頂上は私有地といえど、半ば、公的性格をもつものなので、通行料まがいの金をとるのはいかがなものかとおもいます。ちなみに、富士山の頂上も浅間神社の私有地だが、自由に立ち入ることができますよね。


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