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四阿山(あずまやさん・2354m) - 2011.06.24 Fri

 私たちが百名山を挑戦するに当たって使用しているガイドブックは、山と渓谷社から出ている『日本百名山』が唯一のものだ。本心をいえば、昭文社の地図もそろえたいところだが、百名山は1度登れば2度と登ることはないので、わざわざこれを買いそろえることを躊躇してきた。今回、これが裏目に出た。これについては、追々、述べるとするが……。
 四阿山に登るに際してガイドブックをみると、鳥居峠から登り、四阿山、根子岳を縦走して菅平に降りるコースが紹介してあった。その他のコースとして四つばかりのコース名のみが取り上げてあった。その中で最短で登ることのできるコースは、四阿高原コースというのが2時間30分だとなっていた。足に自信のない私たちは、常に最短コースを選んでいるので、これに飛びついた。
 草津温泉の道の駅を5時頃に出発して国道144号を走って鳥居峠を経由して四阿高原へ向かう。もちろん、初めて行く場所なので道など分からないが、カーナビを登山口にある四阿高原ホテルに合わせてあるので、彼女の指示に従うだけである。
 この帰り道に失態をしでかした彼女も、ここでは上手く誘導してくれたので、1時間くらいで四阿高原ホテルに到着した。
 ホテルの手前に、登山者無料駐車場という看板が出ていたので、この広場へと車を乗り入れる。先客が1台か、2台はいるものと推測していたが、広い駐車場には今は使わない除雪車両とこれまた使われることはないと思われるトラックが駐車しているだけで、登山者の車両は1台も停まっていなかった。
 除雪車の前に車を駐車。
 車中で簡単な朝食を摂り、すぐさま身支度を整えて登山に臨む体制を整える。
 なお、食事をしていると、黒い車が駐車場に滑り込んできた。この車には、男1人、女2人が乗っていたが、私たちとは離れたところに車を停めたので会話することはなかった。
 6時36分、この3人グループを後に残して駐車場を出発する。
 ホテルに向かって坂道を登って行き、そのままホテルの横を通って進むと登山口がある。ちなみに、駐車場からここまでの所要時間は3分だった。
 登山口からは、かっては別荘地として開発された林の中を進んでいく。この別荘地は、開発されたものの売れなかったのか、はたまた購入者が別荘として利用しなかったのかは不詳ながら、建物は数えるほどしか建っておらず、道の所々に設置してある赤い色に塗られた消火栓が何だか寂しさを一層に際立たしていた。
 別荘地の中の地道を10分くらい歩くと、道は左手へカーブしている。ここは3叉路になっていて直進も可能だが、鉄のゲートにより封鎖されていた。ゲートの脇には注意書きがあって、登山道はゲートを越えて直進することを教えていた。ここはゲートの右端を曲がり込むようにして通り抜ける踏み跡があったので、これに従う。
 ここからは、牧場の持ち主の私道であるらしい。
 乗鞍岳へ登る登山道の中にも、私道を通る子ノ原高原コースがあった。元々は、ここと同じように牧場主の私道であったが、登山者は自由に使っていた。この牧場をキャンプ場運営会社(無印良品=西武グループの傘下)が買収してから登山者を締め出した。これだけならまだしも、地図の昭文社に圧力をかけて地図の上からも抹消してしまった。これは堤一族が権勢を誇っていた頃の話だが、ここもそんなことにならないと良いが……と、昔のことを思い出していた。
 この私道も初めのうちは牧場を感じさせるものは見られずに普通の樹林の中の登山道であったが、ゲートから15分も歩くと木々の間から牧場が現れ、牛たちが草を食んでいるのが見られるようになってきた。
 更に10分ばかり牧場の脇を歩いて行くと、前方は鉄条網を施した太い針金の柵で行き止まりになっていた。右手に先ほどのような注意書きがあったので、横目で読むと柵を乗り越えて進めというようなことが書いてあった。乗り越えていけといわれても鉄条網の間をくぐりぬけるのは被害が出そうで軽々とは踏み出せない。うろうろしていると、注意書きを読んだ姫君が、「柵というのは、ここじゃぁない?」と右手を指差す。そこには先ほどのゲートに似た鉄パイプ製のゲートがあった。私は、真っ直ぐ進むものとばかり思い込んでいたので、右手には注意を払わなかったようだ。私はゲートを乗り越えたが、姫君は左手に作ってあった隙間を通り抜けた。要するに、ここで90度右折するのだった。
 ここを通り抜けると、その先は広い道路があって、登山ルートを示す大きな絵地図があった。このとき、時刻は7時11分で、駐車場から35分が経過していた。この先、道はシッカリしており、間違えるような所はなかった。
 ここからは、牧場と牧場の間の広い道ができていた。地形図を見ると、登り勾配であることは間違いないが、実際に歩いているとそれを感じさせることはなく、この辺りは登山道というより散歩道といった感じであった。

四阿高原の牧場

 こんな平坦な道を歩いていると、7時55分、ちょっとした広場にやってきた。ここは3叉路になっていて、左手に採れば中尾根経由で四阿山へ行き、真っ直ぐに進むと四阿山へ直接に到達するということが書き込んだ道標が建てられていた。
 ここで小休止することにして、ザックを降ろしてお茶を出す。
 なお、ここが里宮(標高1865m)と呼ばれている所らしいが、別にお宮があるわけでなし、社も見当たらない。ただし、これとは無関係で、遭難慰霊の小さな碑が建てられていた。
 ここで休憩していると、駐車場で見た3人連れがやってきたのを機に、私たちの休憩を終えることになる。
 8時08分、ザックを担ぎ上げ、歩き始めた。
 ここから先は、道が狭まってきた。また、道の両側には背丈の低いササが繁茂してくる。要するに、手入れはあまり行き届いていない感じである。後になって考えたことだが、里宮からは直進するのではなく、左手に進路を採って中尾根経由(菅平からの道と合流)していくのが主流になっているのかもしれないと……。
 また、困ったことが起こった。道が狭く、両側がササとなるとおよそ見当が付くだろうが、ササの葉っぱに溜まった露が問題だった。加えて、ササの背丈が徐々に高くなることによって、ササを蹴散らせて進む私のズボンはすぐさまビショビショに濡れてくる。それが段々と酷くなり、ズボンの下に穿いている膝をカバーするタイツまでが湿り上がってきた。
 また、この辺りから登山道の勾配は急になってきた。まあ、これはこれまでが楽をし過ぎたのでこのように感じるだけで、この程度の勾配は普通といえば普通である。
 悪いことばかりではなく、良いこともあった。この辺りになるとシラカバ林となり、この木の白さとササの緑が醸し出す景色は疲れを吹っ飛ばしてくれる。
 8時27分、ササ原の中に目立つ杭が立っていた。それには、『7合目・海抜2000m』と書き込まれていた。突如として出てきた7合目という数字に途惑う。登山口から2時間近くが経過しているのに、まだ7合目では頂上に到達するのに2時間30分というのは無理だからだ。
 でも、現実は現実なのでいたしかたない。気を取り直して歩き始める。
 この頃からガスが出始めて遠くの景色は見えなくなったが、シラカバとササ原の近景はこれまでと変わることはなかった。
 8時49分、8合目(標高2100m)に到着した。7合目から8合目まで22分を要した勘定だが、この22分が長く感じた。それだけ変化のない単純な道だったと言える。
 だが、これからの展開は、これほどの冗長ではなく、小気味の良いテンポに変わっていった。こうなると、同じような長さ、勾配の道であったとしても気が紛れる分、楽であるというか、早く頂上に到着できるような気になってくるので気の持ちようとは不思議な効果をもたらすものだ。
 9時04分、三叉路にやってきた。直進が四阿山へ直行。右手が鳥居峠道へというものだった。この鳥居峠道というものがどのようなものであるかは、この時点では分からずに最短だと思われた直進を選択したが、後で地図を精査すると鳥居峠道へ合流したほうが近道だったことが分かった。
 ここから少し歩くと人声が聞こえてきた。このときは人の姿は見えなかったが、間もなく、人の姿を捉えることができた。そこは菅平からの中尾根ルートが合流している所だった。私たちの歩いた四阿高原ルートは、里宮で一時的に追いつかれた3人組に出会ったのみであるのに対して、菅平からの登山者はここにいる人たちだけでも5、6人はいた。
 9時20分、四阿山と根子岳を繋ぐ主稜線に登り上がった。ここの標高は2275m内外(地形図から算出)。ここまでくれば標高に関係なく、頂上までは間近ということが直感でき、踏み出す足にも力が入るというものだ。
 ここから頂上までの稜線は、小さいアップダウンはあったものの歩き易く、9時38分、標高2354mの四阿山の頂上に立つことができた。
 頂上は、細長く何が祀ってあるかは分からないが祠などもあり、その一角には10人くらいの登山者が各々の気に入った所で休んでいた。ただ、惜しいことにガスに遮られて遠望が利かなかった。
 このような頂上には長くいてもしかたがないので、一休みしただけで9時54分に下山を開始する。
 この山は、比較的花が多くみられた。往路では確認しただけで写真に撮ることはなかったが、復路ではカメラを出して花を写しながらの降りとなった。なお、下山中に男性登山者1人が登ってくるのに出会っており、本日、四阿高原コースを使った登山者は、私たちを含めて3組、6人のみという寂しい限りであった。
 この寂しい登山道を、11時23分に里宮、12時54分に駐車場というように、ちょうど3時間をかけて降り下りている。
 こうして、6時間18分の四阿山登山を無事に終えることができた。この内訳は、登りが2時間49分、降りが3時間ジャスト、休憩29分であった。

四阿山頂上

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