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2017-06

伊吹山花旅 - 2011.04.26 Tue

 昨20日、伊吹山を登る。
 この日、区役所に用事があったので、朝1番でこれを済ませてから出かけることにする。用向きは直ぐに終わったので、「これから伊吹山までひとっ走りだ」と思って外に出ると雨が降り出した。「こんなはずではなかったが……」と恨めしく空を眺めたが、雨は止むどころか、ますます強くなって雷さえ鳴り出す始末であった。
 如何に私でも、この天候では中止は止む得ないと、この日の山行きを諦めて自宅に帰る。
 暫くすると、雨は上がって薄日が差し出す。こうなると居ても立ってもおれなくなって姫君を説き伏せて自宅を出る。ちなみに、自宅近くの秩父通の交差点を通過するとき、ラジオが10時の時報を鳴らしていた。
 この日は月曜日ということもあり、道路は混むことが見込まれるので、2車線道路で走れる国道41号を走り、岐阜経由で行くことにした。これが当たり、順調に車は走り、また、岐阜を過ぎた辺りから青空が顔を覗かせるようになって天候は回復を見せてきたことも嬉しい材料で、ますます快調な運転ができた。
 登山口の近くに到着したのが11時30分頃だったので、昼食を済ませてから登り始めることにして、目と鼻の先にある道の駅まで足を伸ばした。
 食事を終えて外に出ると、何と雨が降っていた。それも本降りで、駐車場には水が溜まっていた。私たちは知らずにいたが、これを見ると相当に激しく降ったことが嫌が上にも分からされ、登山できる状態でないことを悟る。
 この状態では出るに出られず、小止みになるまで1階の売店、2階の資料室で時間を潰すことにする。
 暫くすると、部屋の中が明るくなってきたので、ガラス越しに外を見ると、何と、雨は上がり、青空に変わっていた。さらに嬉しいことは、それまで姿を現わしていなかった伊吹山が、ガスが撮れて青空のもとにその雄姿をさらけだしているではないか。
 これには喜んだ。早速、姫君を促して登山口に赴く。
 何時もの駐車場、登山口まで2、3分の駐車場に車を預け、ここで身支度を整えて12時40分に出発する。
 三之宮神社の横手に登山口がある。
 登山堂に入ると、さっき降ったばかりなので、道は濡れていて、大変に歩き難くなっているので、滑らないように注意しながら高度を上げていく。
 一昨年までなら、こんな道は歩くことなく済んでいた。3合目まで車で行くことができたが、この道を管理する区が封鎖してしまった。完全に通れなくなったわけではなく、地元の認められた車とか、タクシー会社2社には通行権を与えている。税金で作られた道路を特定の者だけが通行するということはあってはならないことだが、民意の低い地方ではままあることで見苦しい限りである。
 こんなことを考えながら歩いていると、林の中の暗い道から開けた明るい場所に飛び出す。ここが1合目である。
 ここから目的の3合目までは、スキー場のゲレンデの中を縫うように作られた登山道を歩くことになる。ここは日の光を遮るものは殆どないので、夏場は太陽に曝されて大変な思いをしなくてはならず、私たちが夏場に登ることはまずない。
 また、冬場にも思い出がある。まだ伊吹山に馴染んでいない頃のことである。最初は踏み跡を辿っていたが、直ぐに見失ってしまう。これ以後はリフトの鉄塔の下を忠実に登り上がって3合目に到達したことがあるが、このリフトの下の傾斜がキツクて大変だったことも今では良き思い出となっている。スキー場が廃業して何年になるだろう。今では、この鉄塔も取り外されている。こんな話をしても理解できる人は次第に減ることだろう。
 2合目を過ぎると花が顔を見せ始める。
 でも、大半がスミレか、オオイヌノイヌノフグリ、カキドオシなどの極小の花ばかりだ。それでも、こんな花々に混じってお目当てのアマナも見られるようになってくる。でも、惜しいことにこれらは総て花びらを固く閉じている。
 なお、5日前の4月20日にも、ここを訪れている。この日は特別に寒い日で、明け方には雪すら降ったようで、4合目から5合目に掛けて薄っすらと雪化粧している部分があったほどだった。このため、アマナ始めスハマソウ、カタクリなどはことごとく今日のアマナのように花を開いてはいなかった。
 ここですれ違った登山者は、先ほどの雨は頂上ではヒョウだったと教えてくれた。彼らは一様にカッパで身を固めるという完全武装だった。これに対して私は、名古屋の自宅を出たときと同じ、半袖のティシャツ姿で、ヒョウが降ったとは考えられなかった。
 3合目の手前にザックが重ねて置いてあるのが遠くから認められた。「あんな所にザックを置いて、何処へ行っているのだろうか」と思っていると、その2つのザックが突然に動き出した。びっくりしていると、2つのザックと思っていたのが、ザックを担いだ登山者が地面に腹這いになったような形で写真を撮っていたのだ。
 近付いて、挨拶を交わしてからの会話で、彼の収穫は1輪だけのキバナノアマナだとのことだった。そして親切に咲いていた場所も教えてくれた。ちなみに、伊吹山では「伊吹山もりびとの会」という伊吹山を愛する人たちのグループが花の咲く場所を積極的に教える冊子まで発行している。これによると、この花の咲くのは頂上部の中ほどが多いとのことである。私も昨年は頂上の売店でこれとは違う場所を教えてもらっている。
 この朗報に喜び、3合目に向かいかけると雨が降り出してきた。これとともに気温が急激に下がり始め、半袖のシャツ1枚では寒くてしようがない。慌てて、3合目のトイレへ雨宿り兼着替えのために駆け込む。14時15分のことだった。
 ここで薄手の長袖のシャツを着たが、雨嫌いの姫君はカッパの上を着用なされた。こうして着替えをしていると、雨は小降りになったので、キバナノアマナを探すことにする。場所を教えてもらっているとはいえ自然の中である。ピンポイントとなるような目標があるわけではなく、探すとなるとそれなりに注意して歩き回らなければならない。
 そして姫君によって、見付け出される。
 こうして、本日の収穫はあった。20日が見るべき収穫がなかったのに比べると、大収穫といっても過言でないくらいの収穫だ。
 3合目の滞在15分から20分くらいで、明るい気持ちで下山を開始した。
 前回はぬかるんだ道を嫌って1合目から林道を歩いたが、これが、結構、長くて50分くらいかかった。このために迷ったが、50分は長すぎるので、滑るのを覚悟で登山道から帰ることにした。靴はドロドロになったが、思ったほどに滑ることはなく、2人とも無傷で、15時26分、三之宮神社横手の登山口に帰り着いた。

スハマソウ

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