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2017-05

知床でカラフトマスを - 2016.09.05 Mon

9月5日、曇りのち晴れ。

 弟子屈の道の駅の朝は、前日と同じように曇り、それも何とも嫌な感じの空模様であった。これも前日の例もあるので、それほど悲観的になることはなかった。
 弟子屈を諦めて札弦に移ったときには天気は好転の兆しを見せていた。
 さらに、知床(宇都呂)に移ると、弟子屈の天気が嘘のように綺麗に晴れ上がっていた。
 このように天気のほうは、場所を移動する度というか、時間が経過するにしたがってと表現したほうがいいかは分からないが、段々と良くなっていったことだけは確かである。
 天気のほうは、このくらいにして本日のできごとに移る。
 弟子屈では特にやることもないのは前日同様である。このため、本日も前日と同じようにパークゴルフをして時間を潰すつもりで、9時過ぎに900草原に向かった。
 この草原は町内では最も高台にある。これが原因か否かは不詳ながら、ここは一面の霧に包まれていた。
 しばらく、ここで待ってはみたが、一向に好転する兆しをみせない。この状態でも、パークゴルフはやってやれないことはないが、ロストボールの危険があるので、避けたほうが賢明だ。
 となると、本日、何をして過ごすかが問題である。
 明日は全道的に雨になるという予報が出ているので、何をして過ごすかは1日だけの問題ではない。
 本日、天気の良いのは網走方面だけである。となれば、札弦まで移動すれば、ここよりはマシであるかもしれないという素人的な判断で、ここへ移動することを決め、急遽、900草原を後にする。ちなみに、札弦には無料のパークゴルフ場があって、少なくとも本日1日だけは退屈しなくてもいいと考えた。
 札弦に移動する途中にある硫黄山にも立ち寄る。ここは前回にもきているので、別に行かなくてもいいのだが、パークゴルフだけでは能がないと思って立ち寄ってみた。
 硫黄山の頂上は雲で隠されていたが、これが上から蓋をしたような状態を作り出しているのか、何時もより匂いが強いように感じる。また、前回の晴天下で見たときと比べて噴気も色が濃いように思える。やはり、天気が異なるだけで同じ山でも感じが変わることを知った。
 なお、余談であるが、ここを見物して車を運転していると、胸の辺りが締め付けられるような感じになった。火山性の悪質なガス、亜硫酸ガスを吸いすぎたためかと不安になったが、この症状はこの1度だけに終わった。
 硫黄山へ立ち寄ったなら、これまた前回のときに訪れているサクラマスも見ておこうと相談がまとまり、さくらの滝へ行くことになる。
 サクラマスが遡上するのは、産卵のためと聞いている。ならば、時期が限定されるであろうことから、9月になった今、果たしてサクラマスが川上へ向かっているかどうか分からず、空振りに終わる可能性もあるが、一応、この目で見てみることにする。
 滝の駐車場に到着すると、3、4台の車が停めてあった。内心、1台も停まっていないのではないかと思っていたので、これを見て『まだ、遡上は続いている』ことが分かってヤレヤレと胸を撫で下ろす。
 滝の前まで行くと、老カメラマンが熱心に滝を眺めていた。彼に尋ねると、ボツボツと登っているとのことだった。
 私たちも、カメラを構えてサクラマスが飛び上がるのを待つ。
 ときどき、水中から姿を見せるが、間隔が長い上に、当然のことながら不規則である。このため、タイミング良く姿を捉えることは至難の技である。
 サクラマスだけを待っていては疲れるので、この老カメラマンから撮りかたを教えてもらう。とはいえ、そう上手くは真似することはできない。
 パークゴルフもそうであるが、私は不器用であるので、何を教えてもらっても上手く取り入れることはできないので損をする。
 それでも、なんとか2度はサクラマスを写すことができ、これで満足した。
 このとき、耳寄りの話を彼から聞くことができた。
 知床でカラフトマスが大挙して川を遡上しているのが見ることができるというものだった。この後、駐車場で出会った神奈川からの旅行者からも、同じ話を聞いた。しかも、彼らの話は具体的で、その場所まで教えてくれた。
 これらを聞いて、頭の中はカラフトマスでいっぱいになってしまい、札弦もパークゴルフも綺麗に消え去ってしまう。
 ここから知床へ直行した。
 彼らから聞いた川は、幌別川といい、ブユニ岬の手前にあった。この川に架かる幌別橋の上から見られるとのことだが、橋は高くて水面までの距離はあるうえ、肝心のカラフトマスは現れない。いや、遡上しているのかもしれないが、私の目には見えない。
 このとき、制服を着て知床財団の名前の入った車に乗る人がいたので、彼に尋ねてみる。すると、カラフトマスを見たいのなら、道の駅の近くの宇都呂川に行けば、いっぱい、見ることができると教えてくれた。
 その足で、ここへ行くと流れのない、水の淀んだ場所には遡上を待機するマスたちが何100匹単位でいた。水の流れている所にも、川底の石にヒレでしがみつくようにして流れに耐えているカラフトマスも多く見られた。
 私は、海から上ってきた魚は次々と上流へ、上流へと行くものとばかり思っていた。ここで観察していると、そんなに単純で簡単なものではないことが分かった。
 彼らは何も滝を登るだけに苦労するのではない。普通の流れでも油断すると押し流されてしまうことがある。また、次から次へとスムーズに前進はできず、1つの障害を越えると、いったん、流れの緩やかな場所で体を休めてから次の障害に向かっている。この障害が、この先、延々と続くことを考えると、とてつもない時間をかけていることが分かった。
 このように彼らの行動のごく一部だけだが、こうして知ってみると、命を繋ぐことの大変さをつくづくと思い知った感がした。
 こうして、カラフトマスの遡上も運よく見ることが叶い、満足感に包まれて、ウトロの道の駅に帰ってきた。
 本日の走行距離は133Km。累積走行距離は9441Kmになった。
0 09_05
  《硫黄山は霧に包まれ、噴気との区別もつかず》

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