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2017-11

氷河期の生残りに合う - 2016.08.22 Mon

8月22日、曇り、一時にわか雨。

 本日は『台風11号の北海道上陸で雨』との予報だったので、ここ士幌(しほろ)で停滞する覚悟をしていた。しかし、目覚めてみると何と雨は止み、一部には青空さえ顔を覗かせていた。長雨に嫌気していた車旅の面々も一様に笑顔でこの天気を受け入れていた。
 朝方、このような予期せぬ好天に恵まれたことから、予定通りにナキウサギを探しに行くことになる。
 ネット情報を頼りに、カーナビを『然別(しかりべつ)湖』に合わせて車を走らせる。
 この湖へは、今年も行こうとしたが、途中で雨が降ってきたため、引き返している。もちろん、このときはナキウサギの具体的な情報は掴んでおらず、目的は本日とは異なっていた。
 白樺峠の手前に千畳崩れという岩場があって、ここも彼らの住処となっているらしいが、何分にも岩場が広すぎて、この小さな彼らを見つけるのは至難の技というか、よほどの幸運に見舞われないことには無理だと思われるので、車を止めることはなかった。
 ネットでは、然別湖のバス停の1つ前のバス停から白樺峠のほうに歩いた辺りに入口があるとなっていたので、まずは、このバス停探しから開始する。
 超スローで車を動かして、バス停を見落とさぬように走ったが、バス停らしきものは見つからずに然別湖まできてしまった。
 折角、ここまできたのだからと湖のほとりで写真を撮り、さて、これからどうしようと思案していると、ホテルの横にあるネーチャーセンターの看板を見付ける。ここで訊けば何かは分かるだろうと思って中へ入っていき、件のバス停について尋ねてみた。すると、だいぶ前にバスは廃止されて、今では停留所の標識も残っていないとの答えであった。ネット情報が古かったことが、ここで初めて知ることになった。
 これで具体的な手掛かりがなくなったので、係りの人にナキウサギ情報を尋ねてみた。多分、教えてはくれないだろうとダメモトで訊いたのだが、これが結果的に良かった。この係員は隠すことなく、親切に教えてくれた。
 花でも、何でもそうであるが、私たちの地方では貴重な花、珍しい動物などの情報は秘匿することが美徳で、人に教えることは悪徳だと考える人が多い。しかし、私たちの地域での『秘匿は美徳』と考える風習は全国的にみると少数派のように見受けられる。こう分かってくると、私たちの醜い考え方が恥ずかしく思えてきた。
 ここで仕入れた情報を頼りに、再び、白樺峠の方へ戻りながら探していくと、案外に簡単に入り口が見付かった。
 ここからは登山道のような道を、少し登り気味に進んでいくと、まだ岩場に到達していないのに関わらず、『チィッ、チィッ』というナキウサギ特有の鳴声が聞こえてきた。
 『いたっ』と小声で姫君と合図し、立ち止まって周囲に視線を走らせる。ここは樹林の中で、大きな樹木や潅木の茂みがあって視界は限られているため、姿を捉えることはできなかった。でも、姿は見えぬも、声が聞こえるということはナキウサギがいるということで、気分的には明るくなっていた。
 ここは諦めて、目的の岩場へ急ぐ。なお、彼らが岩場に好んで住むのは、ここの岩場は風穴になっていて、地底の永久凍土からの冷たい風を彼らが好むためらしいが、何ヶ所かの穴に手をかざしたが、冷たい風を感じたのは1ヶ所もなかった。したがって、このような説明を頭から信じているわけではないが、ナキウサギがいてくれさえすればいいので、説明に誤謬があったとしても、この際、どちらでもいい。
 岩場に到着した。望岳台の岩場に比べると規模は小さいが、私たちにとってはこのほうが探すという意味では都合がいい。2人が適当な間隔を空けて岩場に向かって立ち、静かに耳を傾ける。
 10分くらい経った頃か。私の前の岩場から、『チィッ、チィッ』の独特の鳴声がした。『それ、いた』と声がしたほうを必死で見つめるが、姿を捉えるまでには至らなかった。それから、しばらく間をおいて、また、鳴き声がした。今度は姫君のほうが近い。手で合図を送ると、彼女から合図があった。ダメだったようだ。
 こんなことが2度ばかりあったが、ついに姿を捉えることはできなかった。
 生き物を撮るカメラマンは、何時間も待つことは当たり前、中には何日も、1週間単位で粘って撮影すると仄聞するが、私には、このような根気は持ち合わせていない。このときも30分くらいで音を上げて、「また、明日きてみよう」と、ここを切り上げて帰ることにする。
 入口まで戻ってきたとき、また、例の鳴き声が聞こえてきた。『ここにも、いるらしい』と思って、声のほうに視線をやると、1匹を見つけた。だが、これは直ぐに穴の中へ飛び込むように入っていき、見えなくなってしまった。ガッカリしていると、姫君が「もう1匹、隣にいるわよ」という。
 前のナキウサギが飛び込んだ穴の横に、もう1匹がいた。
 これは前のと違って落ち着きがあった。穴の前でポーズをとったり、少し動いて葉っぱを食べる仕草をして見せたりとサービス精神も旺盛であった。このため、三脚こそ立てなかったが、落ち着いて撮影することができた。
 当初の予定では、ここに2、3日いて、ナキウサギを写すつもりであったが、初日にうまく撮ることができたので、これでもうここには用がなくなった。
 本日は雨を想定していたので、帯広市の隣の音更(おとふけ)町まで出て、洗濯をするつもりであったので、これを予定通りに行うことにした。
 本日はこれで全ての行動を終了したことになる。
 音更の道の駅に泊まってもいいのだが、ここは異常に蒸し暑く、泊まる気にはならず、移動することになる。
 相談の結果、無料の高速道路が通じている忠類に行くことに決まる。
 なお、午後からは雨が降るという予想で覚悟はしていたが、これは外れるという結果になった。たが、忠類の手前で強いにわか雨に見舞われ、無傷というわけにはならなかった。
 本日の走行距離は157Km。累積走行距離は8132Kmになった。
0 08_22
  《然別湖のナキウサギ》

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