豊似湖(えりも町) - 2017.10.09 Mon
今年、北海道へ行く前に何気なくネットを見ていると、豊似湖というハート形の湖が人気だとの記事が目に付き、次回、この辺りを訪れた際には、是非、立ち寄ってみたいと思っていた。
その機会が、6月14日にやってきた。
この湖の場所はというと、襟裳岬から太平洋沿いに北上する国道336号(黄金道路)を走り、途中の目黒という小さい集落から左折して猿留川沿いの林道をおよそ10kmほど走ったところに位置する。
この林道は未舗装の砂利道で、私の車には相応しくない道路ながら穴ぼこが比較的に少なく、あまり苦にすることなくとも済んで、ヤレヤレと胸を撫で下ろした。
また、途中にはクリンソウの自生地があった。これには思わぬ儲けものをしたと喜んでいると知らぬうちに、ここの駐車場に到着したしまった。
この湖は、豊似岳の子峰・観音岳の東北麓、標高260から270mに位置し、周囲は約1kmの小さな湖である。ちなみに、ここは湖と呼ばれているが、湖というには余りにも小さく、その規模からは沼というのもおこがましく、池というのが相応しいような規模である。
なお、この湖の形状が馬の蹄に似ていることから馬蹄湖と呼ばれていた。だが、近年、ハート形をしていることからハートレイクと呼ばれるようになっている。この火付けの親は、『白い恋人』で全国的に知られるようになった北海道の製菓メーカー・石屋製菓で、ここのテレビ・コマーシャルに登場して、その名を広く知られるようになったという経緯のようだ。
私たちが、ここを訪れたのには何もハート形の湖に惹かれた訳ではない。この湖の周辺にはナキウサギが生息しているとの話しに興味を持ったためである。
ここの駐車場に着いてみると、湖はここにはなく、5分か、10分ばかり上のほうへ登った所にあるらしい。
早速、歩き始める。
登山道並みの道を登っていくと、ハートの根元の辺りに到着する。ここから湖の大半を見ることができるが、ここから見ただけではハート形になっていることは分からず、単なる湖の縁に立ったという感じであった。
この辺りは岩が積み重なったようになっていて、さもナキウサギが住んでいそうな感じではあるが、実際には小鳥とか昆虫の鳴き声がやかましく、例え、ナキウサギが鳴いたとしても、聞きとれるか否かが怪しいかぎりであった。
こんな状態では、ここに長居はできないので、湖の周囲を一周してみることにした。
この湖畔に咲く花は、エゾノレイジンソウが唯一のもので、その他は何も咲いてはいなかったし、ナキウサギが住んでいそうな岩場も見当たらなかった。
一周し終わっても、辺りの条件は変わらないので、ナキウサギは諦めて駐車場に戻ることにした。
駐車場近くまで戻ってくると、湖畔ではやかましく聞こえていた雑音は影をひそめて静かになった。こんな折、ナキウサギのあの独特の鳴き声が1回だけだったが聞こえてきた。
「こんな所にいた」と思い、足を停めてジッと次の鳴き声が聞こえないかと待った。5分くらいは同じ姿勢で耳をそばだてていたが、甲高い「チィ」の声は聞こえてはこなかった。
こうして豊似湖のナキウサギは空振りに終わったが、思ってもいなかったクリンソウという別の収穫があったことに満足していた。
その機会が、6月14日にやってきた。
この湖の場所はというと、襟裳岬から太平洋沿いに北上する国道336号(黄金道路)を走り、途中の目黒という小さい集落から左折して猿留川沿いの林道をおよそ10kmほど走ったところに位置する。
この林道は未舗装の砂利道で、私の車には相応しくない道路ながら穴ぼこが比較的に少なく、あまり苦にすることなくとも済んで、ヤレヤレと胸を撫で下ろした。
また、途中にはクリンソウの自生地があった。これには思わぬ儲けものをしたと喜んでいると知らぬうちに、ここの駐車場に到着したしまった。
この湖は、豊似岳の子峰・観音岳の東北麓、標高260から270mに位置し、周囲は約1kmの小さな湖である。ちなみに、ここは湖と呼ばれているが、湖というには余りにも小さく、その規模からは沼というのもおこがましく、池というのが相応しいような規模である。
なお、この湖の形状が馬の蹄に似ていることから馬蹄湖と呼ばれていた。だが、近年、ハート形をしていることからハートレイクと呼ばれるようになっている。この火付けの親は、『白い恋人』で全国的に知られるようになった北海道の製菓メーカー・石屋製菓で、ここのテレビ・コマーシャルに登場して、その名を広く知られるようになったという経緯のようだ。
私たちが、ここを訪れたのには何もハート形の湖に惹かれた訳ではない。この湖の周辺にはナキウサギが生息しているとの話しに興味を持ったためである。
ここの駐車場に着いてみると、湖はここにはなく、5分か、10分ばかり上のほうへ登った所にあるらしい。
早速、歩き始める。
登山道並みの道を登っていくと、ハートの根元の辺りに到着する。ここから湖の大半を見ることができるが、ここから見ただけではハート形になっていることは分からず、単なる湖の縁に立ったという感じであった。
この辺りは岩が積み重なったようになっていて、さもナキウサギが住んでいそうな感じではあるが、実際には小鳥とか昆虫の鳴き声がやかましく、例え、ナキウサギが鳴いたとしても、聞きとれるか否かが怪しいかぎりであった。
こんな状態では、ここに長居はできないので、湖の周囲を一周してみることにした。
この湖畔に咲く花は、エゾノレイジンソウが唯一のもので、その他は何も咲いてはいなかったし、ナキウサギが住んでいそうな岩場も見当たらなかった。
一周し終わっても、辺りの条件は変わらないので、ナキウサギは諦めて駐車場に戻ることにした。
駐車場近くまで戻ってくると、湖畔ではやかましく聞こえていた雑音は影をひそめて静かになった。こんな折、ナキウサギのあの独特の鳴き声が1回だけだったが聞こえてきた。
「こんな所にいた」と思い、足を停めてジッと次の鳴き声が聞こえないかと待った。5分くらいは同じ姿勢で耳をそばだてていたが、甲高い「チィ」の声は聞こえてはこなかった。
こうして豊似湖のナキウサギは空振りに終わったが、思ってもいなかったクリンソウという別の収穫があったことに満足していた。
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