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2015-05

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御座峰(ござみね・1070m) - 2015.05.13 Wed

花、花、花の伊吹北尾根
 5月6日。
 好天の天気予報が出ていたことに加え、姫君の容態も安定していることもあって、この日を山行き日に充てることが2、3日前から決まっていた。
 目覚めて朝食を済ませると直ぐに車に乗り込む。目指す先は、岐阜県は春日村(現・揖斐川町)のさざれ石公園。ここから農道を登っていくと今は廃村となった旧笹又集落があって、ここには伊吹山への岐阜県側から唯一の登山道入口がある。
 本日の目的はホソバノアマナがメイン。あとは目に付く花をカメラに収めるという予定である。
 早朝の出発であっただけに車を順調に走らすことができて7時30分前に笹又の駐車場に到着するが、上には上があることが分かった。このとき、既に2台の車が先着していたのだ。
 身支度を整え歩き始めると、辺りの雰囲気が異なっていることに気付く。この駐車場は農道の途中、標高690m辺りにあり、この終点にある標高730mの登山口までは農道300m余を歩いていくのだが、ここから先へ通じる農道は以前にはなかったフェンスによって閉じられていた。ここには、『通過後、必ず閉めるよう』という注意書きがあることから人の通行は認めていることが分かって安心するが、鎖を巻き付けて施錠する方法は初めてなので少してこずる。また、ここにはもう1つの注意書きがあった。それは、『自動車専用道路である伊吹山スカイラインを歩いて通ることは禁止されている』というものだった。以前は静馬ヶ原から伊吹山まではこのスカイラインを歩いていたが、これをしないようにというものだった。ということは、ここは伊吹山の登山口ではなくなったということで、この登山口は伊吹北尾根上にある御座峰始め大禿山や国見岳への専用に変わったことになる。
 300mほどの農道を歩いて登山口の畦道までやってくると、ここにもフェンスによって閉じられていた。先ほどといい、ここもフェンスによって厳重に仕切られているのは、鹿やイノシシなどの獣害から農作物を守るための措置と推定されるものの、これだけの費用をかけて守るとなると収穫物の値段はどうなるだろうか、おそらく採算はとれないだろうと思いは複雑であった。
 ここからが登山の始まりである。
 とはいえ、暫らくは畑の畦道歩きである。畑と畑の間の畦を歩き始めて直ぐ、驚くことに5、6輪が固まって咲くイチリンソウが出迎えてくれた。イチリンソウはニリンソウと異なって出合える確率は極端に少ない。また、決まった場所に咲いているわけではないだけに狙っての対面はかなわず、 運次第という色彩が濃いだけに、これは嬉しい出合いであった。ただ、惜しいことに花は盛りが過ぎていて、花びらに痛みが出ており写真の被写体には不適であった。
 このほかに、ここはカキドオシが花盛りで、「撮ってくれ。写してくれ」と異口同音に訴えかけてくるが、これだけ多いとなれば、『何時でも写せる。帰りに撮ればよい』という気になって、ザックを降ろすことなく、これらを横目に見ながら歩きを続ける。やがて畑は途切れ、畦道から山道へと変わってくる。
 この登山道の第1段階は、笹又の登山口から水平道分岐の三叉路までである。
 最初は、標高730mの登山口から伊吹山東尾根というべき稜線の1060m峰へ向かって登り上がるように造られている。この道の形態は山腹のジグザグ道であるが、土の道で歩き易い部類に属する。この道を登っていくと、標高1050m辺りで東尾根に乗る。この東尾根を少し進むと静馬ヶ原へ通じる登山道との分岐、三叉路がある。なお、第1段階の登山口から三叉路までの距離は850m、三叉路の標高は1050mである。
 この三叉路に至る前にヤマシャクヤクの群生地があった記憶なので、これを見落さぬように歩いていく。すると、行き過ごすことなく見付けることはできたが、群生地は消滅していた。そこには辛うじて2株があったに過ぎなかった。それも緑の固い蕾が1つ、もう1つは充分に開ききっていないものという代物で、何時もなら何れも写真を撮る気の起きないものであった。だが、この先で他が見付からない時の保険の意味で、それぞれ数枚ずつはカメラに収めておいた。
ホソバノアマナ
 登山道の第2段階は、この三叉路から静馬ヶ原までである。
 この間の距離は530mで、登山口から三叉路までの850mに比べると60%強ということになる。しかし、登り勾配の道とほぼ水平に近い道という差があるので、疲労度という意味ではこれまで味わった労力を100とすれば、その10分の1、10%も感じないという楽な道である。ちなみに、三叉路の標高は1050mに対して静馬ヶ原のそれは1100mで、その差は50mに過ぎない。
 また、ここから目立って多くなったのがイブキハタザオである。この花は、これから先も間断なく続いて現れるので食傷気味になるほどであることは分かっているので、写真を撮ろうという食指はまったく動かない。それより、少し前にこの道を歩いた岳友がザゼンソウに出合ったということを写真付きで紹介していたので、『あわよくば……』との気持ちで、注意深く歩いていくが、見付かったのは大きく育った葉っぱのみであった。花の時期は既に終わり、この葉っぱの下には半分以上腐ってしまった残滓が寒々しい姿をを晒しているのみであった。
 これを確かめるために立ち止まり、何気なく下を見ると白い小さな花が目に付いた。『何だろう?』と思い、腰をかがめてそれに目を近付けると、それは紛れもなく本日の主役であるホソバノアマナであった。この花をここで見付けるとは思ってもみなかったので、大喜びして撮影会が開催されたのはいうまでもない。
 ホソバノアマナは伊吹山頂上で見ることを予定していたが、頂上までは行けないことが分かり、どうしたものかと気を揉んでいた。ここでの発見で、これで心置きなく頂上域を諦めて伊吹北尾根に足を向けられることを喜んでいた。
 静馬ヶ原を右折すると伊吹北尾根の縦走路に入ることになる。これが本日の第3段階だ。
 最初のピークは標高1149mの無名峰。ここから大降りして標高940mの最低鞍部に達すると再び登りになって次のピークが標高983m、ここも無名峰である。ここからは20mくらい降っただけで、また登りに入り、緩やかに登り上がっていくと標高1070mの御座峰に到着する。ここから尾根は更に続いているが、本日はこの御座峰が最終目的地である。
 静馬ヶ原から御座峰までの水平距離は2680mだ。アップダウンはそれほど急ではないので、見た目はたいしたことはなさそうであるが、ここは岩道が多くを占めるため、足腰の弱った私には苦手な道だといえる。
 でも、イチリンソウやヤマブキソウなどの鈴鹿では希少種ともいえる花が多く散見されるという幸運にも恵まれ、往路はそれほど苦しむことはなく歩くことができた。
 御座峰に到着したとき、時計を見ると12時15分。これが分かって驚いた。7時30分出発なので4時間45分も要したことになる。ネットの山行記をみると2時間強で到着する人が多いが、私はその倍の時間がかかっている。途中、撮影会が開催されるとはいえ、5時間弱というのは如何にも時間がかかり過ぎだ。でも、これが現実だということを考えると、私の体力の衰えが進行していることを認めざるを得ず、何とも寂しさを覚える。
 頂上では簡単な昼食を撮っただけ、時間にすれば10分か、15分の滞在ですぐさま下山に取り掛かる。
 帰路は往路をそのまま引き返すだけだが、目に付いた花、気になった花を撮りながら降りて行くことになるが、最低鞍部から1149m峰への登り返しは非常に身体に堪えた。このとき、静岡県から来たという夫婦に出会い、一時は話をしながら歩いていたが、とても付いていけずに道を譲ったところ、みるみるうちに置いてけぼりをくった。彼らは私とほぼ同世代だということを考えると、私の老化の度合いは年齢以上の進行度合いだと分かって余計に惨めであった。
 三叉路を過ぎて暫くして時計を眺めると15時を過ぎていた。これに驚き、カメラをザックに仕舞い、一目散に降り下りるが、これは文字だけのこと。傍からみると、トボトボと、ヨロヨロと降りたのだろう。16時10分頃、やっとのことで駐車場に帰り着いた。こんな具合であり、帰りに撮るつもりであったカキドオシはついに撮らず仕舞いに終わってしまった。
御座峰
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