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2012-10

雨生山(うぶさん・313m) - 2012.10.31 Wed

花の宝庫を歩く
 私が参加しているブログは、このFC2の『ヨレヨレ山便りⅡ』だけではない。もう1つに『趣味人(しゅみ~と)クラブ』というのがある。
 この趣味人クラブのブロ友にポパイさんがいる。彼は、どのような嗅覚があるかは分からないが、花の山はついての情報はピカイチで、今までも彼の後追いをしていくつもの初見の花に出合うことができた。
 今回、彼が紹介した山は、新城市の金山(かなやま・423m)から雨生山への縦走だった。これで出合った花は、エンシュウハグマ、コウヤボウキ、オケラ、ミカワマツムシソウ、ムラサキセンブリ、ヤマラッキョウなどだということだった。このうち、センブリは見たことがあるような気がするが、その他については見たことがない花ばかりということもあって非常に興味をそそられた。
 こんなことがあって、10月29日(月曜日)に出かけてみた。
 出かけるといっても、東三河となるとほとんど足を踏み入れたことのない土地だけに簡単ではない。地図を見ると、これらの山の麓に『すみりん農産工業』という会社(工場)があることが分かったので、この会社の電話をカーナビに覚え込ませたが、どういう訳だかしらないが、この電話番号は知らないという。仕方がないので、地図を出して地形図にあわせて、おおむね「ここだ」と思われた地点に目的を設定して出発する。
 途中、豊川ICの近くで朝食を済ませて現地に向かう。途中でカーナビは「目的地付近です」と告げて案内を放棄してしまったため、近くで日向ぼっこをしていた老人に尋ねて登山口を教えてもらう。
 ポパイさんは、この登山口を比丘尼(びくに)駐車場と紹介している。この駐車場らしき所は、急坂を登った民家の跡地のような狭い場所。上手に停めれば6、7台は駐車可能な空地だった。しかし、ここには駐車場という表示はなく、民有地の可能性もあるため、ここに停めることはせずに下の道路脇に駐車して身支度を整える。
 身支度といっても、本日はジーパンにスニーカーで行くことにしたので、ザックに必要なものを詰め込めば終わりという簡便な支度であった。ちなみに、姫君は空身だ。
 10時05分、先ずは金山へ向かって出発する。
 駐車場まで登っていくと、その奥から先に続く細い道が付いていたが、金山という表示も、雨生山という標識もない。ここにある標識といえば、『ようこそ、世界の桜の園へ』というものと、『桜の園、愛の鐘』というものだけだった。このため、少々、不安がないわけではなかったが、先ほど、私たちが準備をしているときに浜松ナンバーの車が、この駐車場に登っていった。この車は無人であったので、もう出発したことになる。この人物は下へは降りてこなかったので、この先へ進んでいったことは確かだ。このため、これが金山へ通じる道だろうと勝手に推測して歩き始める。
 登山道というか小径に出た途端に知らない花に遭遇した。細かい線状の花びらが無数に飛び出している白い花だ。これがエンシュウハグマだと見当を付けた。普通なら、ザックからカメラを出して撮影するところだが、まだ、登山口から1分も経っていない。ここでわざわざザックを降ろすこともなかろうと思い、胸にぶら下がっているコンパクトカメラで写すだけにする。登山口から暫くは、このような細かい花びらの花が多く咲いていたが、中には元気のないものも多かった。
 だが、これは私の知識のなさが、このように思いこませただけで、実際には最初に見た花がコウヤボウキで、元気のない花だと思ってカメラを向けることもなかった花がエンシュウハグマであった。
 こんな花を横目に見ながら少し歩くと、先を歩く3名連れが道端の花にカメラを向けているのが見えてきた。その場所に行くと、センブリの白い花だった。これは写しておかなくてはと思ってザックを降ろしてカメラを出す。
 ここから先は、カメラを片手に、目に付く花を撮影しながら歩くことになる。
 10時55分頃、四阿(あずまや)に到着した。
 この周辺には、結構、いろいろな花が咲いていた。リュウノウギク、リンドウなどなどで、ザックを四阿に預けて、撮影会の開催だ。写真を撮っていると、先ほど、チラッと姿を見た3人連れが四阿へ戻ってきた。尋ねると、この先は笹ばかりで花が咲いているようには見えないので、戻ってきたとのことだった。ここで、その前に出会った男性によると、この先にある『愛の鐘』の辺りから谷沿いに降りると蛇紋岩のガラ場があって、ここにも花が咲くので訪れてみると語っていた。こうしてみると、金山以遠へ行く人は少数派のようだが、ポパイさん情報では雨生山の手前にミカワマツムシソウやヤマラッキョウが咲いているとのことなので、私たちは予定どおりに雨生山まで行ってみることにする。
 花の撮影も一段落したので金山へ向けて出発する。
 なるほど、先の3名連れがいうように、ここから先は道の両側には背の低い笹に覆われていて、花は見かけなくなった。
 『愛の鐘』という場所にやってきた。ここがどのような場所であるかは分からないが、教会などで見かける西洋式の鐘というかベルが吊るしてあったので、鐘の中から下がっている紐を引いてみるとカランコロンという良い音色が奏でられた。
 こんな遊びもそこそこに、再び、歩き始めると、前日の雨のせいか、道がちょっとした水路のようになってきた。水を避けながら歩いていると、白い花が目に付いた。腰をかがめて目を近付けてみるとウメバチソウだった。この花は珍しい花でもないので、そのまま通り過ぎた。ウメバチソウという花は、こういう低山では珍しいが、アルプスなどへ行くと良く見かける花で、接写してみると複雑な構造をする花であるが、どういう訳だか、私とは相性が悪くて写真を撮っても失敗する確率が高いという過去があるので、これがトラウマになっているのか、最近では見かけてもカメラに収めることは少ない。
 間もなく、登山道は林道らしき道を横切っていた。この林道は未舗装で、道路面には丈の低い草が生えていて、最近、通行されたことがないことを物語っている。このとき、ポケットから地形図の写しを取り出して見てみたが、縮尺が細かすぎたせいで等高線にまぎれてハッキリとはしなかった。ちなみに、復路の林道入口の標識で、これが『林道・滝堂線』であることが判明した。
 ここから金山の頂上までが、本日、初めて登山らしい登山という傾斜であった。帰ってから調べてみると、登山道と林道が交差する地点が標高310mなので、標高423mの金山までの標高差は110mである。これを一気に登るということが私にはキツク感じた。ちなみに、姫君にはたいしたことがなかったらしい。
 なお、私は、ここ半年ばかり、ずっと脹脛(ふくらはぎ)の筋肉痛が消えないという症状に悩まされている。平地を歩く分には何の問題もない、痛みは感じないのだが、少し強い勾配の坂道を登るとき、すなわち脹脛の筋肉が引っ張られるときには痛くて仕方がない。姫君は病院行きを薦めるが、『筋委縮症?』などというおどろおどろしい病名でも付けられるのが怖いので、とぎどきストレッチなどをするだけで誤魔化している。
 12時06分、金山に到着する。
 ここは低いながらも三角点があるが、平たい場所なので、あまり頂上だという気分にはならない。このため、ここは写真を撮っただけで、直ぐに雨生山へ向かう。なお、この山域には案内標識というものは極めて少なく、ここにある標識も私製の山名を記した小さなプレートと、『瓶割峠は左』という標識のみであり、雨生山へ導くものは何もないが、概ね西、右手に行けばよいことは分かっているので、迷わずに瓶割峠と反対のほうへ歩みを進める。。
 ここからは尾根歩きである。途中で際だったピークもないことに加えて標高423mの金山から同313mの雨生山へ行くという基本的に降り勾配なので、これからは私でも楽に歩くことができることが地形図からも分かる。
 実際に歩いてみても、これが正しいことを身をもって証明することになった。ただ、前半は樹林の中で視界が悪く、笹で道が隠されている部分もあって、多少、歩き難い場面もあるにはあるが、こんなことで文句を言っていては罰が当たるというものだ。
 こんな樹林の中の道も30分くらいで終わり、目の前が急に明るくなった。
 すると、目の前にミカワマツムシソウが咲いていた。普通のマツムシソウに比べると10分の1程度の小さな花だ。このときはマツムシソウの仲間であることは、ひと目、見れば分かったが、後日、正式名称はポパイさんに訊いて初めて分かった。この花は、名前からも分かるように、この地方でしか咲かないという珍しい花のようで、これを見ただけで本日の収穫は充分であった。
 ここからは、また、花の道に変わってきた。あちらこちらへと花を求めて道草をしながら、これらを写真に撮りながらという彷徨(さまよ)い歩きが始まる。この中での収穫といえば、先ほどの四阿の所で蕾だったヤマラッキョウが、ここでは花を開いたのに巡り合うことができたことだ。
 そして、13時31分、雨生山に到着して、本日の目的は総て果たすことができた。
 帰り道は、雨生山の頂上から直接に降りる道もあったが、ここは降りてから一般道を歩く距離が長くなるので、往路で知った少し戻った所にある降口から降りることにした。
 途中、遅い昼食を摂ったが、ここにもリンドウやムラサキセンブリが咲いていた。こうしてみると、この山が花の山だといわれることも充分に納得できることだった。
 再び、歩き始めると、直ぐに林道に出る。これが、先ほど、金山に登る際に横切った林道だと分かったが、前に述べたように持参した地籍図の写しでは林道が判読できず、このときは道を間違えたかもしれないと思った。いずれにしても、林道を下って行けば集落へ着くことは確かなので心配はなかった。実は、この林道へ出るのは別に間違っていなかったが、途中で山道へ入る所を見落して最後まで林道を歩いたので、駐車場所に着くのに少し回り道をしたのかもしれない。ちなみに、駐車地に着いたのは、14時45分だった。
 でも、これで終わりではなかった。もう1度、エンシュウハグマやコウヤボウキを撮り直しに行く用事が残っていたのだ。

雨生山

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