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2017-04

花を追っかける旅15 - 2013.09.25 Wed

道の駅の完全制覇に照準を定める
 7月20日、辺りが白み始めた頃、『道の駅・あさひかわ』で目覚める。
 前夜、この日は早立ちすることを決めていたので、必要最小限の時間を費やしただけで、直ちに出発した。そのとき、時刻は5時を少し回っていた。
 早立ちの理由は、こんな経緯である。
 前夜、道の駅スタンプラリーのスタンプ帳を見ていると、だいぶ埋まってきていた。うち、十勝エリアの14駅は、早くも全駅が集まっていた。この調子なら北海道114駅の完全踏破も夢ではなく、現実味を帯び始めたとの感触を得た。こうなると、1つ気掛かりなことがある。十勝エリアの隣、オホーツクエリアにある『道の駅・あいおい』が抜けていることだ。ここは内陸部にあるので行きにくい場所にあることや、全駅制覇などは当初は考えていなかったことなどが原因である。とはいえ、全部を狙うのなら、この道の駅も行かねばならないということになり、本日はこの忘れ物を取りに戻ることが最大の仕事になったわけだ。
 暇な旅なので、これはこれで良いのだが、問題は旭川とこの道の駅のある津別町の距離である。地図から推しはかると200kmはありそうだ。これがネックになるが、こんな辺鄙な所へは行くことはないだろう。となると、次に行こうとするともっと走らなければならなくなる恐れもあるのだ。こんなわけで、意を決したという次第だ。
 北海道の道路を走っていてネズミ取りとか、パトカーによる取り締まりに遭遇するのは主要国道の場合が多いように思う。ちなみに、昨年、私がスピード違反で捕まったのは、函館と長万部を繋ぐ国道5号という幹線道路であった。幹線道路から外れれば、例えそれが国道であったとしても通行する車の数は極端に少なくなる。こんな環境の道路では、警察が取り締まりを実施したところで、走る車は1時間に数台、その中で違反車両となると、数はもっと少なくなる。これでは素人が考えても、費用対効果の面からいっても得策ではない。したがって、このような道路で取り締まりをすることは普通の神経では考えられない。
 目的の道の駅へは、頻繁に取り締まりを実施するような道路を走らなくても行くことができる。このため、何時もよりは多少ともスピードを上げて走ることができ、200kmとはいえ、比較的、早く到着することができた。
 この後は付録のようなもの。オホーツク海沿いの紋別周辺の道の駅を周ってスタンプを集めることにした。結果は上々で、『あいおい』のほか、5つもスタンプが集まった。そして、14時30分、この日の宿、『道の駅・おうむ』に到着している。この間の走行距離は480km余で、北海道で1日の走行距離の最高を記録した。なお、この日の風呂は、道の駅に近いホテル日の出岬だった。ちなみに、このホテルもHO(ほ)に協賛していて入浴料は無料であった。
道の駅に併設の鉄道公園
 7月21日、前日に引き続き天気は芳しいものではない。でも、この日も道の駅巡りなので天気の変化を一喜一憂する必要もない。
 『道の駅・おうむ』の近くには、昨日のホテル日の出岬の他に2つの無料で入ることのできる温泉がある。何れも、隣の枝幸(えさし)町にある『ホテルニュー幸林』と『うたのぼりグリーパークホテル』だ。折角、タダで入れるのを黙って見逃すことはない。幸い、後者は早朝営業を行っており、6時30分から9時までの朝風呂が入浴できる。
 このため、道の駅を朝風呂に合わせて出発、ユックリと朝風呂を楽しむ。次に『道の駅・マリーンアイランド岡島』に行き、ここがオープンするまでの時間を有効利用して朝食を摂る。次いで、ホテルニュー幸林の営業時間の10時を待って温泉のハシゴ。
 もう、これで枝幸町には用はない。オホーツク海岸道路を北上、途中、『道の駅・さるふつ公園』に立ち寄ってスタンプを集め、宗谷岬へと車を走らせる。ちなみに、この道の駅ではお祭りが行われていて、広大な臨時駐車場にも車があふれていた。この祭りの目玉は歌手の千昌夫だったらしいが、スタンプを集めるだけの私たちには迷惑な催し物だった。
 宗谷岬には何度も訪れていて目新しさはないが、日本の最北の地というキャッチフレーズにどうしても惹かれて写真撮影となるのが常で、今回も全く同じ行動をとることになった。
 次が、北海道では最も新しい道の駅、『道の駅・わっかない』だ。ここは、JR稚内駅の改修に伴ってできた道の駅で、明るく綺麗な道の駅である。とはいえ、昨年、ここで泊まっているので私たちにとっては目新しくもない。ただ、スタンプを集めなくてはならないので立ち寄ったというだけだ。
 ここから日本海沿いを南下するのだが、この頃になると、朝型の怪しい天気が回復していて上空には青空が広がっていた。このため、途中でサロベツ湿原に立ち寄ることにして、オロロン街道という愛称のある県道106号を走っていく。
 サロベツ湿原の手前に『コウホネの家』があったので、ここに寄り道してみる。そして、ここの池の周りを周ったところ、名前のとおりコウホネが咲いていた。何とか写真が撮れないかと色いろと試みるが、距離があり過ぎて無理だ゛ッた。
 本命のサロベツ湿原は有名で、私たちは何時も立ち寄ってはいるのだが、こことの相性は悪くて収穫だと誇れたものはこれまでにない。これが残念で仕方がないので、『今度こそは……』との思いは強かった。でも、結果はというと、2、3の収穫はあったものの、『わざわざ行くほどのものではなかった』というのが正直な感想で、相性が改善されたとはいい難かった。
 これでこの日の予定は終了。この近くにある『道の駅・てしお』を今宵の宿ときめ、ここへ直行する。

稚内名所・ドーム

花を追っかける旅14 - 2013.09.24 Tue

富良野、美瑛を観光
 7月18日、この日は完全休養日で、『道の駅・樹海ロード日高』をユックリと出発。途中、『道の駅・自然体感しむかっぷ』や『道の駅・南ふらの』に立ち寄ってスタンプを集めた後、富良野市へ入る。後者(南ふらの)へ行く途中で少し雨に降られたが、これはたいしたことにはならず、直ぐに上がって午後からは雲は多いもののずっと晴れていた。
 富良野は観光地として有名で、市街へ入る手前はメロン街道とでもいうのだろうか、メロン農家が直売所を設けていて、これらが道の両側に断続的に続いている。でも、ここには、以前、立ち寄ったことがあるが、高いだけ、それもカルテルを結んでいるのか、似たような高値だ。このため、ここは最初の1度で懲りているので、関心はまったく湧いてこず、看板を読むこともなく素通りする。
 ここは、このメロンの他には、旅行会社のパンフレットで幾度もなく見ているラベンダー畑が有名のようだ。私の使っている道の駅の地図にも、『ファーム富田』が観光地として載っているので、ここへ行ってみることにする。
 ここに着いてみて驚いた。観光客でいっぱいで周辺の駐車場も満車で停めることができない有様だった。仕方なく、少し離れた場所にあった空地、もちろん舗装などは施されておらず、文字通りの空地に駐車させる。このとき、天気はスッカリ回復、頭上からは真夏の太陽がジリジリと照り付けていた。こんな場合には、北海道でも名古屋でも太陽までの距離は同じであることを改めて再認識することになる。それでもやはり北海道は北海道で名古屋とは異なって、身体にまとわりつくようなネトッとした暑さではなく、汗が噴き出すこともない。このため、農場内のラベンダー畑をユックリと散策する気分になってくる。
 次に訪れたのが、佐々木ファームだ。ここは富田ファームに比べると規模は劣るが、ラベンダーの刈り取りを自由にさせてくれるのが『売り』になっているようだ。700円を支払うと、ハサミとビニール袋を手渡してくれ、この袋一杯まで詰め込んでよいというシステムだ。私は傍観しているつもりだったが、ハサミを2つ貸してくれたので、私も刈り取りに参加することになる。最初のうちは、下の方の葉の部分を処理していたが、こんな丁寧な仕事をしていては時間がかかり過ぎるので、処理は後ですることにして、刈り取りに専念する。こうして袋一杯のラベンダーをゲットして大喜びする。ただ、これには後日談がある。暇なときに処理を施してドライフラワーを制作する腹積もりだったが、あまりの量でなかなか手を付けなかったのがいけなかったようで、結局は9割がたを捨て、ドライフラワーにできたのは1割弱に過ぎなかった。これもボロボロと花落ちするので、部屋には持ち込まずに今も車の後ろにぶら下がっている。
 次は、これまたラベンダーが素晴らしいという日の出公園へ行ってみる。だが、ここは古くなった株を抜き取って、新しい株に植え変えたばかりで、鑑賞は来年にならないといけないというものだった。でも、写真で見ても分かるように富田ファームを上回る規模であり、これが満開になったときを想像、その素晴らしさを味わっていた。
 この日の出公園は、富良野岳の登山口へ行く途中にある。したがって、HO(ほ)に協賛する温泉、カミホロ荘の近くということになるので、本日の風呂はここへということになる。改めて、HO(ほ)を見てみると、ここは7時から15時までが入浴可となっていた。このとき、14時は過ぎていた。この時間からは無理で、他の風呂に入らざるを得ないことが判明、せっかく、都合よく無料の風呂があったのにとガッカリした。
 このため、取り敢えずは今宵の宿の『道の駅・びえい 丘のくら』へ行ってみる。この道の駅は、駐車場が小さくて何時も混み合っている。この日は運よく良い場所が空いていたので、ここへ停める。だが、1度、ここを出てしまえば次は条件の悪い場所になることは分かっているので、本日はこのままこの場所を死守することにした。
日の出公園
 7月19日、この日は先ずは風呂である。
 上ホロ荘は、十勝岳の登山口、望岳台の近くにあるので、ここへ行く前に青い沼や白金不動ノ滝を見物してから風呂へ行く。
 風呂の次は、「何処へ行こうか」となる。
 昨日、姫君が道の駅で貰ってきたパンフレットを見ていて、真っ先に目に飛び込んできたのが、『あこがれの景色と過ごす休日』というものだった。これには綺麗な写真がいくつも紹介してあったが、こんな細かい所を探し探し行くのは大変である。諦めかけたが、その写真の下に『マップ・コード』として9桁の数字が記してある。ねんのため、カーナビにこの数字を打ち込んでみると、案内を開始した。今まで、カーナビにこんな便利な機能が付いていることは知らなかったが、これが使えるとなると、カーナビの使い勝手は今までより数倍も良くなることになる。
 カーナビの案内で、ケンとメリーの木、セブンスターの木、マイルドセブンの丘などを見学した。これらを周った後での印象は、『何もこんな木を見るために走り回るなど、意味のないことだ……。それより名前は付いていなくとも景色のよい場所は他にいくらでもある』というものであった。でも、観光というものは、こういう無駄も観光の観光たるゆえんかもしれないと思ってもみるが、とにかく、疲れた。
 最後は神野ファームで締めて、『道の駅・あさひかわ』へ向かう。
 この道の駅は、これまでに何回も泊まったことがあって様子は分かっている。隣に規模の大きい農協スーパーがあり、また近くにコインランドリーもあるので、何かと便利な道の駅だ。ちなみに、この日、時間も早かったので、溜まった汚れものの洗濯もできた。

マイルドセブンの丘

花を追っかける旅13 - 2013.09.22 Sun

アポイ岳 (あぽいだけ・810m)
 7月17日、この日の天気予報はそんなに悪いものではなかったが、朝、目覚めてみると、この予報とは裏腹……、少なくとも青空には無縁であった。前回、この山に登ったときは花には早かったこともあったが、天気も悪くて5合目で引き返している。こんな経緯があるので、できればカラッとした良い天気のときに登りたいのだが、ここで1日も2日も待つのには忍耐を要し、私たちのようなせっかちな者には苦痛以外、何物でもない。
 車の中で食事をしていると、未明に駐車場にやってきた人が出発していった。また、前夜からここに泊まっていた人も同じように、ここを後にした。これらを見ていると、私たちも急かされたような気持ちになり、彼らの後を追うことになった。
 出発時刻は、7時07分だった。
 10日前に歩いたばかりで、このときと殆ど様子は変わっていなかった。でも、そこに咲く花は、前回は何もなかったのに対して、まずツルアリドオシの白い花が目に付き、続いて、サマニオトギリの派手な黄色が出現。この現象は大いに私たちを喜ばせてくれたが、前夜ないし未明に降雨があったようで、花びらにはいっぱいに雨粒を残していて被写体としては良い状態とはいえず、三脚を立てて撮るような状態ではなかった。
 8時25分、5合目の避難小屋にやってきた。前回には咲いていなかったイブキジャコウソウのピンクの花が少しは顔を出し始めており、前回咲いていた白色のイブキジャコウソウも一部が茶色に変色したものではあったが、最後の力を振り絞るように何とか残っていた。
 ここへ着く前に小雨が降り始めていたので、先に進むか、ここで前進を諦めるかの決断に迫られたが、新しい花が咲き始めていることは分かったので、せめて、この先の馬ノ背までは登ってみることにした。
 今まで樹林の中を歩いてきたが、ここからは岩稜の登りに変わってくるが、天気が悪いので明るさは不足気味で花の色もかすんで見える。それでも、ここからはマクロ(接写)レンズに替えて完全に花狙いの体制で進んでいくが、雨は断続的に降っていて、条件は改善するどころか、逆に悪くなる一方だった。
 6合目の先、馬ノ背の手前で狙っていたエゾヒメネギが咲いていた。これは何とかしなくてはと思い、ズボンの濡れるのもいとわずに膝を付いてファインダーをのぞくが、花はいっぱいに雨粒を溜めこんでいて、これでは花も台無しだった。これを見ると、これから新しい花に出合ったとしても写真の被写体には適さないだろうことが分かり、撮影意欲は急速に萎んでしまう。
 ちょうどこのとき、雨脚も強まってきたのを、良い潮時と見切りを付けて、ここから戻ることにする。
 5合目の避難小屋で休んでいると、早くも下山してくる人があった。言葉を交わすと、前夜泊した私たちと同じ名古屋から来た人だった。
 ここからは彼と山談義をしながら降り、11時06分に登山口に帰り着いた。
 このように今回のアポイ岳はまたもや、途中、リタイアとなってしまった。これでは、もう1度、来なくてはと心に誓って、ここを後にした。
 取り敢えず、『道の駅・みついし』で汗を流して、次の目的地である富良野の方へ向かって車を走らせる。
 そして、この日は『道の駅・樹海ロード日高』に泊まることになったが、この近くにHO(ほ)の協賛温泉、ひだか高原荘があったので、ここでも風呂に入ることになった。

アポイ岳登山口

花を追っかける旅12 - 2013.09.21 Sat

道の駅巡りをしながら南下
 7月15日、『道の駅・おんねゆ温泉』で目覚める。
 朝の散歩をしていると、道端にマンテマ、ヤナギランに加えてオオウバユリまでが咲いていた。これらは道端に咲くとは思ってもいなかったので、大儲けをした気分になり、朝食後、これらの撮影に向かった。なお、マンテマだと思っていたのは、後日、調べてみると同じ仲間ではあるが、本当の名前はマツヨイセンノウ(別名:ヒロハノマンテマ)であることが分かった。
 前回、アポイ岳に登ったのが7月6日だったので、本日で10日近くが経過している。ここでも遅れていた夏の花かぜ咲き始めた頃だろう。このため、この日は道の駅巡りをしながら南下して、アポイ岳に近付くことにする。
 国道242号を南下していくと、最初の道の駅が『オーロラタウン93りくべつ』であった。この辺りから広大な十勝平野に入るが、どういうわけだか、ここには道の駅が点在している。点在と書いたが、私の使用する道の駅を中心に扱う地図をみると、それは正に集中しているといっても過言ではないほどだ。
 こんな具合だったので、この日に訪れた道の駅は9ヶ所。北海道にある道の駅は114であるので、この日だけで10%弱の道の駅のスタンプを集めたことになる。
 こうして、この日は帯広市に隣接する音更町まで進み、ここの『道の駅・おとふけ』を今宵の宿とし、同じく町内の木野温泉(入泉料600円)で汗を流す。
北海道では菜の花畑はあまり見かけない
 7月16日、音更の道の駅を9時に出発し、一路、襟裳岬を目指す。
 この辺りの道の駅は、既にスタンプ収集は済んでいるため、トイレ休憩で立ち寄る以外、道の駅には目もくれなかった。
 この日はあまり芳しい天気ではなかったが、襟裳岬では更に悪くなり青空は消えてなくなっていた。でも、本日は実質的には移動日なので、これに一喜一憂されることはないのだが、記念写真を撮る段になるとやはり青空が望まれる。
 前回、ここを訪れたときには花はなかったが、10日の違いは大きく、やはり花の数が多くなっていた。この中で、春の花の部類に属するアズマギクなどは大半が枯れており、夏の花との違いは歴然としていたのが印象的であった。
 この日は、アポイ岳の登山口で泊まっているが、風呂は入らなかったようで姫君の記録にこの記述がない。よほどのことのない限り、風呂には入った記憶なので不思議であった。今、写真を見ていてあることに気付いた。襟裳岬の私は、長袖のシャツを着て写真に映っていた。暑がりで長袖シャツは殆ど着たことがない私なので不思議ないでたちだといえるが、この日はかなり寒かったことが分かる。こんな夏ではないような気候が風呂を止めさせた理由だったかと思ってみる。そういえば、この何日か後で訪れた美瑛の街で長袖のスポーツシャツを書いたしている。この頃の北海道は寒かったことを改めて思い出した。

襟裳の夏に期待した、……、何もなかった……

花を追っかける旅11 - 2013.09.19 Thu

黒岳 (くろたけ・1984m)
 大雪山は、いくつもの山から成り立つ複合峰である。
 この主峰は旭岳(2291m)だが、この他に白雲岳(2230m)、黒岳(1984m)、北鎮岳(2244m)などがある。
 このうち、ロープウェイが利用できるのは、旭岳と黒岳なので、この2座には今般の花旅でも、ぜひ、登ってみたいと思っていた。
 手始めに、7月14日、黒岳へ登ることになった。
 この日の朝は、『道の駅・しらたき』で迎えた。幸い、天気も良さそうなので、朝食前に出発、旭川紋別自動車道の上川層雲峡IC(この間無料区間)まで走り、ここから国道39号で黒岳登山口のある層雲峡を目指す。
 ここには自走式の立体駐車場と平面駐車場が隣り合っていて相当数の車を収容することができるようになっている。私たちは、ここに駐車するのは初めてで、様子が分からなかったので、目に付いた入口から入ると、立体駐車場の中へ入って行った。この1階はほぼ満車状態であったが、1台の空きスペースを見付けて、ここへ車を押し込む。
 薄暗い駐車場内で食事をするには不向きであったが、本日は登山日なので贅沢を言ってはおられず、ここで朝食を済ませる。
 ここから歩いてロープウェイ乗場に向かうが、5、6分も歩くか歩かないかという距離で、直ぐに着いた。
 ロープウェイは、6時から20分間隔で運行されており、私たちは7時20分発の箱に乗った模様だ。ちなみに、この日、小さいデジタルカメラを持っていくのを忘れたので、時間については定かでないが、姫君のメモによると、しらたき発5時、黒岳7時20分出発となっていて、辛うじて時間が判明した次第だ。
 ロープウェイは5合目まで、ここから7合目(標高1510m)までは更にリフトが運行されているので、この間は楽ができる。所要時間は前者が7分、後者が15分だということなので、乗り換え時間を考慮すると30分くらいがかかる勘定になる。
 ロープウェイに乗っていたときか、リフトのときか、詳しいことは忘れてしまったが、一瞬、黒岳の頂上部分が見えたときがある。これを見てガッカリした。頂上直下はものすごく急勾配になっていることが分かったからだ。このとき、7合目から頂上まで470m余も登るということは知らなかったので、ロープウェイとリフトを乗り継ぐのなら『楽ができるぞ』と単純に考えていたのが、それが糠喜びというか、単なる希望的観測であったことが分かったからだ。
黒岳から北鎮岳方面を見る
 リフトを降りて、7時50分頃(推定)から歩き始めた。コンパクトカメラを忘れたので、ここから1眼レフカメラを取り出すつもりであったが、あれだけの急勾配を登ることを知らされては重いカメラを手に持つことは躊躇われた。
こうして歩き始めて直ぐに、最初の印象が間違いではなかったということを思い知らされ、内心、嘆きながら登っていくことになる。それでも、距離が短いことが味方してくれ、8時45分、黒岳の頂上に立つことができた。でも、感じとしては先の羅臼岳ほどではないとしても、かなり長時間を歩いたような疲労感を味わっていた。
 頂上の天気は上々で、四周の山々が手に取るように見えており、大雪山の雄大さを改めて実感。これまでのきつかった登りの褒美をもらったようにも思え、先ほどまでの恨み節はスッカリと頭の中から消え去っていた。
 この頂上を歩いてみると、ここには、イワブクロやイワツメクサが咲いており、この先、花に期待できる雰囲気だった。このため、さらに収穫を得んとして、この先にある石室(山小屋)まで足を伸ばすことにする。
 降り始めて直ぐにコマクサ、エゾツツジが咲いていた。前者は秋田駒ヶ岳で見ているので感激はそれほどではなかったが、エゾツツジは今回の北海道では初めてだった。加えて、これまでに見た以上に多くが咲いており、さすがは花の大雪山だと感心させられた。
 石室に着いたが、それまでの収穫に気を良くして、更に先へ進むことにする。石室の辺りでは灌木に遮られていた視界が、ここを通り過ぎると、再び、広がった。すると、右手前方に、ひと際、多くの雪を残した山が目に付いた。行き交う登山者に尋ねると、北鎮岳だという。発作的に、この山まで行こうと決める。だが、目に付く花の写真を取りながら進んでいくので、すべての登山者が追い抜いていくし、山はなかなか近付いてこない。これに嫌気し始めた頃に、姫君が小さい白い花を見付ける。ダイモンジソウなどのユキノシタ科の花ということは見当が付くが正確な名前は分からない。とにかく、写真だけは撮らなくてはと思い、しゃがみ込んで三脚を立てる。この撮影をしていると、次から次へと後から来る登山者が追い越していく。この撮影を終えたときには、前進する意欲は萎えてしまっていたし、この頃、既に正午を過ぎていた。このため、ここを最後に引き返すことにする。
 石室まで戻り、ここで昼食にしようとすると、「こんな所で? もう少し、こちらの方へ行ってみない」と、石室と反対の方を指差しながら姫君が言う。その方向とは北海岳の方向だということが後になって判明した。
 この方向へ降っていくと、大きな沢にぶつかり、これが大きな雪渓になっている。このため、前進するのはここまでとして、適当な乾いた草付きを見付けて遅い昼食を摂ることにする。
 ここにはエゾコザクラが多く咲いていた。アルプスならハクサンコザクラだが、ここは北海道なのでエゾコザクラというが、どういうわけだか、これは私の好きな花なので、また、ここでも撮影会が開催された。
 こうして花の大雪山を大いに堪能して、戻ることにする。
 戻るには、もう1度、黒岳の頂上を越えなければならないが、大収穫に気分がよかったのか、格別に大変だと思うことなく、再度、この頂上を踏み、7合目のリフト乗り場へ向かって下山を開始する。
 そして、駐車場へ無事に戻った。このときの時刻は、15時40分だったと姫君のメモに書き残されていた。
 こうして黒岳登山を終わる。
 この層雲峡にも日帰り温泉はある。でも、ここには入らずに少し離れてはいるが、恩根湯温泉まで足を伸ばして、ホテル四季平安の館(HOに協賛、無料)の風呂に入り、この夜は、再び、『道の駅・おんねゆ温泉』に泊まった。

黒岳頂上

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